SUVにも電動化の波がきています。
充電可能なハイブリッドのプラグインハイブリッドがSUVでもラインアップが増えてきました。
欧州SUVではメルセデスやBMW、アウディなど、多くのプラグインハイブリッドが発売されていますが、国産SUVの中ではこの3モデルだけです。
- アウトランダーPHEV
- RAV4 PHV
- エクリプスクロスPHEV
ちなみにPHVとPHEVの違いは技術的にはないようで、トヨタのようなハイブリッド車ベースのPHV、三菱のような電気自動車ベースのPHEVとのことですが、メーカーによって違うといった程度の認識で良いようです。
いずれにしても、バッテリー容量が大きく、充電プラグが装備されているので、充電できるハイブリッドであるプラグインハイブリッドは、今後普及が進んでくるのではないでしょうか。
プラグインハイブリッド(PHV)で最も有名なのはアウトランダーです。
が、今回はクラスは違いますが、2020年に発売されたRAV4 PHVとエクリプスクロスPHEVを比較して紹介していきます。
目次
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RAV4とエクリプスクロスどちらもカッコ良い!?
クルマは見た目が大事です。
プラグインハイブリッドという最新の電動化技術のSUVを購入するにしても、カッコ悪かったテンション下がりますよね。
2019年にモデルチェンジされた新型RAV4は、本格クロスカントリーモデルらしい、ワイルド感のあるスタイリングデザインが人気となっています。
↑RAV4
スタイリッシュな都市型SUVが多くなっている中、ワイルドな雰囲気のRAV4はカッコ良く感じます。
↑RAV4 PHV
RAV4 PHVはベースのRAV4からデザインも少し変えてあります。
PHVは力強さのあるRAV4のデザインに、ブラックを基調にスポーティなイメージを加えてあります。
エクリプスクロスは、クーペスタイルでスタイリッシュなイメージです。
↑エクリプスクロスPHEV
フロントマスクはかなり攻撃的で、最新の三菱らしい攻めたデザインになっています。
2020年のマイナーチェンジ前までのリヤのダブルウィンドウが個性的でしたが、評価は賛否両論といった感じでした。
↑マイナーチェンジ前のリヤ
PHEV発売のタイミングのデザイン変更で、リヤデザインも変更になっています。
↑新型エクリプスクロスのリヤ
タイプの違ったデザインですが、どちらもカッコ良いです。見た目の評価が高い2台です。
個人的な好みで言うと、RAV4よりもスポーティで個性的なフロントデザインのエクリプスクロスが好みですが・・・。
ボディサイズはRAV4 PHVの方が大きい
RAV4 PHVとエクリプスクロスPHEVのボディサイズ比較です。
RAV4 PHV | エクリプスクロスPHEV | |
全長 | 4,600mm | 4,545mm |
全幅 | 1,855mm | 1,805mm |
全高 | 1,685mm | 1,685mm |
ボディサイズはRAV4の方が大きくなっています。
ただし、見た目の印象はRAV4の方がかなり大きく見えますが、実際はそれほど大きさに差はありません。
全高は同じサイズですが、全幅がRAV4が50mm大きいことで、RAV4が大きく見えるのでしょう。
RAV4はワイルドなデザインも大きく見えることに影響している気もします。
室内スペースや荷室スペースはRAV4の方が余裕あり
居住性や積載性能について見てみます。
RAV4 PHV | エクリプスクロスPHEV | |
室内長 | 1,890mm | 1,890mm |
室内幅 | 1,515mm | 1,490mm |
室内高 | 1,230mm | 1,190mm |
室内スペースの広さは、ボディサイズ同様にRAV4の方が室内スペースが広くなっています。
数値的にそれほど差はないですが、室内高が40mm高いRAV4の方が解放感があり、室内が広々感じる効果が大きいと思います。
RAV4の後部座席は身長170cmの人が座っても、頭上には握りこぶし1つ分程度の余裕があります。
荷室スペースについてもRAV4 PHVの方が広くなっています。
RAV4 PHVの荷室容量は490Lに対してエクリプスクロスPHEVは359Lとなっています。
ちなみにRAV4 PHV以外の荷室容量は580Lなので、大きいバッテリー積んでいる分狭くなります。
これはエクリプスクロスPHEVも同じで、405Lが359Lとバッテリー分狭くなります。
ただ、PHVでも両車ともに必要十分以上の積載性だと思います。
エクリプスクロスPHEVでも9.5インチのゴルフバッグが横積みで3コ収納できるし、荷室床下にも12Lのラゲッジアンダーボックスがあるので問題ないでしょう。
プラグインハイブリッドの違い
一番のポイントとなるプラグインハイブリッドの違いを見てみます。
搭載エンジン
RAV4 PHVに搭載されているのは、プラグインハイブリッド車用に最適化された2.5L直列4気筒エンジンです。
エクリプスクロスPHEVに搭載されているのは、2.4L MIVECエンジンです。
どちらも2000ccオーバーのガソリンエンジンが搭載されています。
バッテリー・モーター比較
バッテリー総電力
RAV4:18.1kWh
エクリプスクロス:13.8kWh
バッテリー性能はRAV4が上回ります。EVでの走行距離もRAV4が大きく上回ります。
RAV4のWLTCモードでのEV走行距離は95.0kmで、エクリプスクロスは57.3kmです。
モーター出力については以下の通りです。
RAV4 PHV | エクリプスクロスPHEV | |
モーター最高出力(ps) フロント/リヤ | 182/54 | 82/95 |
モーター最大トルク(kgf・m) フロント/リヤ | 27.5/12.3 | 14.0/19.9 |
RAV4もエクリプスクロスもフロント、リヤ両方にモーターが装着されている4WD方式になっています。
RAV4の方がモーター出力は大きくパワフルです。
パワーでは劣るエクリプスクロスですが、リヤの方がパワフルなモーターが搭載されているので、FRのような自然なハンドリングを楽しめるメリットがあります。
システム最高出力306馬力とパワフルなRAV4PHVに、FR感覚でスポーティな走りが楽しめるエクリプスクロスPHEVといった感じです。
どちらが良いかは好みの問題ですが、
充電時間
充電に関してはRAV4PHVに決定的な欠点があります。
それは急速充電に対応していないことです。
普通充電のみの対応で、約5時間30分で満充電となります。(200V/16A)
また、専用の配線工事不要で付属のケーブルとコンセントをつなぐだけで充電できる100V電源対応も可能です。が、満充電まで約27時間と丸一日以上かかります・・・。
エクリプスクロスは急速充電対応で、条件はありますが約25分で80%まで充電可能です。
普通充電は約4.5時間で満充電となります。(AC200V/15A)
設備なしで手軽に充電できますが、満充電に1日以上かかるRAV4か、専用設備がないと充電できないですが、25分で急速充電できるエクリプスクロスといった感じです。
急速充電できるエクリプスクロスPHEVの方が利便性高いですよね。
ハイブリッド燃費比較
プラグインハイブリッドなので、エンジン搭載しているのでガソリンは必要です。
ハイブリッドモードでの燃費の比較をしていみます。
WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード | |
RAV4PHV | 22.2km/L | 20.5km/L | 23.0km/L | 22.5km/L |
エクリプスクロスPHEV | 16.4km/L | 15.7km/L | 16.8km/L | 16.5km/L |
EV走行距離でもRAV4が圧倒的に長いように、ハイブリッド燃費でもRAV4PHVが圧倒的に低燃費となっています。
低燃費&ハイパワーが魅力のRAV4PHVです。
RAV4 PHVとエクリプスクロスPHEVの価格帯比較
RAV4PHVとエクリプスクロスPHEVは、それぞれ魅力を持ったプラグインハイブリッドですが、車両価格はいくらでしょうか?
車両価格帯を比較します。
- RAV4PHV(469万円~539万円)
- エクリプスクロスPHEV(384万円~447万円)
RAV4はエクリプスクロスよりも一クラス上となるため、価格帯も高くなっています。
RAV4PHVのエントリーグレードの価格は、エクリプスクロスの最上級グレードの価格より高いのでかなりの価格差です。
ちなみにガソリンモデルとプラグインハイブリッドのエントリーグレード価格差は
- RAV4:274万円(▲195万円)
- エクリプスクロス:253万円(▲131万円)
この価格差を見ると、RAV4 PHVは割高に感じます。
確かに、306馬力のパワフルさに、EV走行距離は95.0kmのバッテリーは魅力的ですが、プラグインコストが195万円となるとちょっと高くない?と感じます。
プラグインハイブリッドが、400万円程度で買えるエクリプスクロスPHEVはコスパに優れる魅力的な選択ではないでしょうか。
RAV4 PHVとエクリプスクロスPHEVの魅力・メリット
RAV4 PHVの魅力・メリット
- 本格SUVの雰囲気を持つワイルドなスタイリングデザイン
- バッテリー搭載でも広い室内と荷室スペース
- 306馬力とパワフルさとEV走行距離は95.0km
- コンセントでも充電可能
なんといっても306馬力とスポーツカーな並みのパワフルさで強烈な加速感が味わえるのは大きな魅力です。
しかも満充電なら95kmもEV走行できるのも大きな魅力です。ちょっとしたお出かけならEV走行だけでこなせる実力です。
エクリプスクロスPHEVの魅力・メリット
- 三菱の技術S-AWCによる走りの楽しさ
- 急速充電に対応している
- プラグインハイブリッドの中ではコスパが良い
エクリプスクロスPHEVには、A-AWCというランサーエボリューションにも搭載されている四輪制御システムが採用されていて、「意のままの走りが実現できる」とかなり高い評価になっています。
また、400万円程度で購入でき、25分で約80%の充電ができる急速充電に対応できることが大きなメリットです。
以上の魅力・メリットを考慮して個人的にはエクリプスクロスPHEVの方がおすすめです。
価格と急速充電対応は大きなポイントです。
大きな問題点
RAV4PHVとエクリプスクロスPHEVの比較をしてきましたが、大きな問題が発生しています。
RAV4プラグインハイブリッドの注文は一時停止になっています。
RAV4PHVは発売と同時に人気となり、バッテリーの生産が間に合わなくなっているようです。
もう半年以上この状態になっています。再開はいつになるのでしょうか・・・。