2017年秋にモデルチェンジされ2代目となったN-BOXは、初代から引き続き国内販売台数トップを誇る超人気軽自動車です。
N-BOXが特に人気となっているのは、ホンダ独自の「センタータンクレイアウト」を活かした低床パッケージによる圧倒的な室内スペースや、乗用車同等の先進安全システムの標準装備などが理由として挙げられます。
加えて標準N-BOXと比較するとメッキ素材と、イルミネーションが多く全体的にスポーティな上級車の雰囲気が漂うのがカスタムも人気となっています。
↑人気の黒のN-BOXカスタム
とにかく室内空間の広さが魅力のN-BOXとカスタムですが、シートタイプも3つから選べシートアレンジも多彩です。
- ベンチシート仕様
- スーパースライド仕様
- スロープ仕様
この記事では、N-BOXをレジャーなどで使い倒すために購入を検討ししている方に向けての記事です。
N-BOXの荷室（トランク）の広さや収納などの使い勝手、そしてシートアレンジでシートをフラットにして車中泊する方法などを紹介します。
目次
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N-BOXの荷室（トランク）の寸法・スペースとシートアレンジ
まずはN-BOXの荷室（トランク）の寸法・・スペースを紹介します。
| 奥行き | 410mm |
| 最大奥行 | 1,520mm |
| 高さ | 1,160mm |
| 幅 | 900mm |
N-BOXの荷室（トランク）は高さが広く収納力は高い
N-BOXの荷室の魅力は室内空間同様に高さに余裕があることです。通常時でも高さは1,160mmとかなり背の高い荷物も収納が可能になります。
N-BOXの荷室の高さはホンダ独自のセンタータンクレイアウトによる低床技術による恩恵です。
通常は後席や荷室の下にあり、そのぶん床を高くしている燃料タンクを前席下へもっていくというホンダ独自の技術がセンタータンクレイアウトです。
燃料タンクがない分荷室の高さが確保できるというメリットがあります。
N-BOXの荷室（トランク）の奥行きはダイブダウンシートでアレンジ
荷室の奥行きは、「5対5分割可倒式ダイブダウンシート」で荷室からワンアクションで倒すことで広い奥行きをつくることができます。
肩口にある操作レバーを引くだけのワンアクションで後席を足元に収納が可能です。
最大奥行は150cm以上で高さもあるので、全長182cm程ある27インチの自転車でも積載も可能です。
しかも、センタータンクレイアウトで低床のN‐BOXは、荷室までの高さが47cmと低いので自転車を乗せる時も高く持ち上げることなく積むことができます。
ダイブダウンシートはスライド機能もついているので、4名乗車のままで収納するものによってスペースを調整することも可能です。スライド幅は19cmと軽自動車としては一般的です。
後席のアレンジで室内にも大きなスペースをつくれるが･･･
N-BOXは荷室を活用するアレンジ以外にも、広い室内スペースを活用する方法があります。
後席の座面をはね上げて荷物を積める空間にする「トールモード」という方法です。
はね上げる操作はワンアクションで簡単にできるのですが、どんな時に利用するのか正直ピンときません。
狭い駐車場などでテールゲートが開けられない時といった想定なのですが･･･。
N-BOXとスペーシア、タントの荷室の広さを比較
N-BOXの荷室（トランク）の広さは十分だということはわかりましたが、ライバルとなるスペーシアとタントよりも広いのでしょうか？
スペーシアと比較するとN-BOXが圧倒的に広い
N-BOXに次ぐ販売台数のスペーシアも広い室内空間が魅力のスーパーハイトワゴンです。
具体的な荷室（トランク）寸法は以下の通りです。（ ）内はN-BOXの寸法です。
- 奥行き：300mm（410mm）
- 最大奥行：1,350㎜（1,520mm）
- 高さ：1,100mm（1,160mm）
- 幅：850mm（900mm）
すべての寸法でN-BOXが上回ります。特に奥行はN-BOXが有効に使えそうですね。
ただ、後席のスライドは210mmとN-BOXの190mmを上回っていて、4名乗車時の荷室の奥行き調整はスペーシアが融通効きます。
タント
元祖スーパーハイトワゴンといえばダイハツのタントです。今ではN-BOXにトップの座は奪われてしまいましたが･･･。
具体的な荷室（トランク）寸法は以下の通りです。（ ）内はN-BOXの寸法です。
- 奥行き：260mm（410mm）
- 最大奥行：1,350㎜（1,520mm）
- 高さ：1,065mm（1,160mm）
- 幅：875mm（900mm）
スペースはN-BOXが広いです。やはり荷室の高さが高いのがN-BOXのメリットです。一目見ただけで「ひろっ！」と思えるだけの空間が実現されているのはさすがN-BOXだと感じます。
シートをフルフラットにすればN-BOXの車中泊は可能か？
室内空間の広いですから、シートをフルフラットにできれば、車中泊も可能になるのではないか？と思いますよね。
結論から言えばスペース的には車中泊は可能です。
車中泊を可能にするためにはシートをフルフラットにする必要があります。N-BOXにはフルフラットにする方法は2つあります。
リフレッシュモード
まずは「リフレッシュモード」です。
前席のヘッドレストを外して背もたれを後ろに倒すことで、後席とつなげて広いスペースを確保する方法です。
座面の部分が広くなり、車中泊できるスペース確保が可能になります。
ただし、見てわかる通り多少の凸凹はあります。特に前席は気になりますね。
N-BOXにはシートタイプが
- スーパースライドシート仕様
- ソファーシート仕様
の2つがあり、上の画像はスーパースライドシート仕様になります。運転席と助手席が離れているので隙間が多くなります。
一方、ソファーシート仕様であれば運転席と助手席の隙間はなくなるので、多少の凸凹は解消されることになります。
また、リフレッシュモードは後席のリクライニングがあまりできないといった欠点もあります。
足を伸ばしてソファーで寛ぎながら、仮眠をとるイメージで活用するのがしっくりくるかもしれません。
ロングモード
リフレッシュモードよりもっと広いスペースを確保する方法が「ロングモード」です。
画像は木材が置いてありますが、この木材の長さは180cm以上あるので、車中泊する広さは確保できています。もちろん運転席側も同様のシートアレンジはできます。
これは後席を前に倒して、前席のヘッドレストを外して背もたれを後ろに倒せば完成です。
ただし、こちらも凸凹が多いのが欠点です。
前席と後席のつなぎ部分は「リフレッシュモード」よりも段差が大きく、後席のバックドア付近も大きく後ろに向けて傾斜していてまっすぐではありません。
通販などでも売られている、N-BOX用の車中泊用マットなどないと快適に車中泊することは難しいでしょう。
マットなしだと、リフレッシュモードでソファで仮眠をとるといった使い方がおすすめです。
N-BOXの荷室（トランク）と車中泊のまとめ
N-BOXの荷室（トランク）の寸法
| 奥行き | 410mm |
| 最大奥行 | 1,520mm |
| 高さ | 1,160mm |
| 幅 | 900mm |
- 低床技術によって荷室の高さが大きい
- 後席を倒せば150cm以上の奥行きがあり27インチの自転車も積める
- ライバルのスペーシアとタントよりも広い荷室（トランク）
- リフレッシュモードなら仮眠程度の車中泊が可能
- ロングモードでフルフラット+マット使用なら車中泊可能
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