2020年8月に発売されて以来、売れに売れているトヨタのヤリスクロスと、同じく2020年にモデルチェンジされたフィットのバリエーションの一つにあるフィットクロススターを比較します。
ヤリスクロスはヤリス、フィットクロススターはフィットとどちらも2020年に発売されている人気コンパクトカーがベースとなっています。
売れているのは圧倒的にヤリスクロスで、ヤリスやフィットよりも販売台数は上といった状態です。
ただ、フィットクロススターも地味ですが、かなりの実力車で高い評価を得ている1台なので、ヤリスクロス購入の前に、ライバルとして検討しても良いと思います。
目次
ヤリスクロス・フィットクロススターへの乗り換え技
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ヤリスクロスとフィットクロススターのスタイリングデザイン
外観、見た目については、個人の好みの問題なので、何とも言えませんが「ヤリスクロス」の方が高い評価になっています。
フロントは厚みやサイドのボリューム感などのおかげで、実際のボディサイズ以上に大きく見えることがヤリスクロスの特徴です。
ちょっと宇宙人っぽい顔で、ベースとなっているヤリスとは違うイメージのフロントフェイスになっていますね。
↑少し面影残っているヤリス
リアコンビネーションランプは高い位置で水平基調のデザインが採用されています。新型ハリアーなども水平基調のコンビネーションランプが採用されています。
グレードによりますが、18インチのアルミホイールも存在感があり高評価です。
フィットクロススターについては、フィットの5つのモデルが用意されている中のひとつなので、ヤリスクロスと違って、フィットぼ原型がほぼ残っているデザインです。
フィットにはグリルがないのですが、フィットクロススターにはグリルが存在します。
↑フィットベーシック
SUVのな印象を強める、前後のバンパーや、ホイールアーチプロテクターなどのブラックの専用樹脂パーツが装備されて差別化されています。
どちらが良いかというのは、完全に好みの問題です。
ただ、SUVらしさを求めるのならばヤリスクロスがカッコ良いと感じます。
ヤリスクロスとフィットクロススターのボディサイズ どっちが大きい?
ヤリスクロスとフィットクロススターはどちらもコンパクトクラスですが、ボディサイズに違いはあるのでしょうか?
ヤリスクロス | フィットクロススター | |
全長 | 4,180mm(+240mm) | 4,090mm(+70mm) |
全幅 | 1,765mm(+70mm) | 1,725mm(+30mm) |
全高 | 1,590mm(+90mm) | 1,545mm(+30mm) |
*( )内はヤリス、フィットとの差異
ヤリスとフィットがベースになっているので、同じようなボディサイズかと思いきや、ヤリスクロスが一回り大きくなっています。
ヤリスとフィットを比較すると、どちらも5ナンバーサイズで4m以内のコンパクトカーで、フィットの方がボディサイズは大きくなっています。
ヤリスクロスは「ヤリス」ブランドではありますが、ボディサイズを考えると別物と考えても良いでしょう。
フィットクロススターの方が室内スペースは広い!
ボディサイズではフィットクロススターを上回るヤリスクロスですが、室内の乗車スペースではフィットクロススターが広くなっています。
ヤリスクロス | フィットクロススター | |
室内長 | 1,845mm | 1,955mm |
室内幅 | 1,430mm | 1,445mm |
室内高 | 1,205mm | 1,260mm |
縦・横・高さすべての数値においてフィットクロススターが大きくなっています。
実は、フィットクロススターの室内スペースはフィットと同じ広さになっています。フィットの室内スペース効率の高さのメリットをそのまま引き継いでいます。
コンパクトカーと思えない広さがフィットクロススターのの魅力ですが、フロントの視界の広さも圧倒的な広さで、解放感は別格です。
一方、ヤリスクロスはヤリスよりも広い室内スペースではありますが、フィットクロススターと比較すると、頭上方向への広さは見劣りします。
特に後席の頭上方向は圧迫感を感じるシーンもあるかもしれません。
フィットは、センタータンクレイアウトというホンダ独自の構造によって、低床フロアが実現されているため、室内や荷室の高さが広いというメリットがあります。
軽自動車で人気となっている「N-BOX」やコンパクトSUVの「ヴェゼル」も室内高が大きく、室内が広いのが魅力です。
関連リンク
⇒室内が広いSUVは?室内スペースランキング
⇒SUVの荷室(ラゲッジスペース)の広さランキング
ヤリスクロスとフィットクロススターのハイブリッドを比較
ヤリスクロスもフィットクロススターもハイブリッドエンジンが用意されています。
ハイブリッドスペック比較
ヤリスクロス | フィットクロススター | |
最高出力(ps/rpm) | 91/5500 | 98/5600 |
最大トルク(kgf・m/rpm) | 12.2/3800 | 13.0/4500 |
モーター最高出力(ps) | 80 | 109 |
モーター最大トルク(kgf・m) | 14.4 | 25.8 |
車重 | 1,160kg | 1,200kg |
車重はヤリスクロスの方が軽いですが、間違いなくフィットクロススターハイブリッドの方がパワフルです。
街中ではさほど差を感じないかもしれ先が、高速道路などではフィットクロススターの方が明らかにパワフルで加速も早いです。
ちなみに、どちらも1.5Lエンジンが採用されていますが、ヤリスクロスは3気筒でフィットクロススターは4気筒なので、質感もフィットクロススターの方が高いという評価もあります。
ハイブリッドの燃費比較
ハイブリッドのメリットは低燃費。実燃費に近いと言われるWLTCモード燃費で比較します。
WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード | |
ヤリスクロス | 30.8km/L | 31.2km/L | 33.5km/L | 29.0km/L |
フィットクロススター | 27.2km/L | 27.0km/L | 29.7km/L | 25.8km/L |
燃費ではヤリスクロスが低燃費で、10%ほど燃費が良くなっています。
ヤリスクロスハイブリッドの魅力は市街地での燃費の良さです。
通常市街地では燃費悪くなりますが、ヤリスクロスはモーター走行の長さの恩恵で、WLTCモードよりも市街地モードの方が燃費良くなっています。
ただし、高速道路では、フィットクロススターよりもパワー不足のためアクセル踏むことも多くなり、燃費悪化の懸念もあります。
ヤリスクロスとフィットクロススターのガソリンエンジンを比較
ハイブリッドは車両価格が高いので、コスパの良いガソリンエンジンが欲しいという方も多いでしょう。
ガソリンエンジンのスペック比較
ガソリンエンジンはヤリスクロスが1.5Lで、フィットクロススターが.13Lエンジンです。
ヤリスクロス | フィットクロススター | |
最高出力(ps/rpm) | 120/6600 | 98/6000 |
最大トルク(kgf・m/rpm) | 14.8/4800 | 12.0/5000 |
車重 | 1,110kg | 1,100kg |
ガソリンモデルは排気量の大きいヤリスクロスがパワフルなエンジンとなっています。
ヤリスクロスは1.5Lの3気筒エンジンです。フィットよりもスペック上はパワフルですが、走ってみると必要十分程度です。
ただ、3気筒エンジン特有の粗いノイズが発生するのがデメリットです。
また、ヤリスクロスのガソリンエンジンにはアイドリングストップが搭載されていません。
フィットクロススターのガソリンエンジンは、1.3Lの4気筒エンジンで軽快に回りますが、スペック通りパワフルではありません。
ヤリスクロスもフィットクロススターも、ガソリンモデルは平凡なエンジンになっています。
ガソリンエンジンの燃費比較
WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード | |
ヤリスクロス | 20.2km/L | 15.3km/L | 21.3km/L | 22.5km/L |
フィットクロススター | 19.4km/L | 15.1km/L | 20.2km/L | 21.5km/L |
ガソリンモデルのWLTCモード燃費の数値ではヤリスクロスの方が燃費は良くなっています。
ただし、燃費差はほとんどないので、燃費はほぼ同等と考えて良いです。
ヤリスクロスとフィットクロススターの価格帯比較
ヤリスクロスよフィットクロススターの価格帯を比較します。
2WDのCVT価格です。
- ヤリスクロス ガソリン(179万円~221万円)
- ヤリスクロス ハイブリッド(228万円~258万円)
- フィットクロススター ガソリン(193万円)
- フィットクロススター ハイブリッド(228万円)
フィットクロススターは、フィットの中の1つのグレードなので価格は1本です。ベーシックグレードではないので、装備に不満はありません。
この中で最もコスパが高いのはフィットクロススターのハイブリッドではないでしょうか。
パワフルで低燃費のe:HEVが228万円で買えます。ヤリスクロスハイブリッドは228万円でベーシックグレードになります。
18インチアルミホイールのカッコ良いヤリスクロスを買うには258万円とフィットクロススターから30万円高となります。
安くで手に入れたいのなら、ヤリスクロスのガソリンモデルがおすすめです。
両車ともに200万円以下の車両価格から買えますが、パワフルで低燃費のヤリスクロスの方が、安いグレードがラインアップされていて、低価格で買いやすくなっています。
ヤリスクロスとフィットクロススターの魅力・メリット
ヤリスクロスの魅力・メリット
- スタイリングデザイン
- 走行性能とハンドリング性能の高さ
- ハイブリッドの燃費の良さ
スタイリングデザインは好みの問題ですが、カッコ良いと人気になっているのは間違いありません。とてもコンパクトSUVとは思えない存在感はあります。
走行性能やハンドリングの良さも高い評価です。ボディ剛性が高さが貢献しています。
そして、ハイブリッドの燃費の良さです。パワー的には少々物足りなさもありますが、特に街乗りの燃費の良さは高い評価になっています。
フィットクロススターの魅力・メリット
- 圧倒的に広い室内空間と解放感
- 乗り心地の良さ
- パワフルで低燃費のハイブリッド
4mの全長では想像できない室内の広さと解放感、さらに積載性はフィットならではです。運転視界の良さも高い評価になっています。
そしてフィットクロススターは乗り心地の良さも魅力です。国産コンパクトカーの中でもトップクラスで、一クラス上乗り心地の良さと高い評価になっています。
最後はフィットクロススターのハイブリッドです。ヤリスクロスよりも燃費では劣りますが、パワフルな加速を楽しめるのが大きな魅力です。
もちろん燃費も決して悪いわけではありません。