スーパーハイトワゴンの先駆者であるタントが2019年7月にモデルチェンジされて新型となりました。
↑タントカスタム
1700mm以上の高い全高で、軽自動車でありながら広く快適な室内を実現し人気となったスーパーハイトワゴンですが、この市場をつくったのはタントです。が、今ではホンダのN-BOXに軽自動車NO1の座を完全に奪われてしまっていました。
↑N-BOXカスタム
まさに、満を持して発売されたタントですが、王者N-BOXに勝てるだけの実力を備えているのでしょうか?
クチコミ評価などからの個人的な結論は「やっぱり新型タントよりもN-BOXの方がおすすめ」です。
目次
インテリアの高級感はN-BOXが断然優れている
自動車の高級感や先進性は、新しいモデルの方が有利だというのが一般的かもしれません。新型タントも6年振りにモデルチェンジされているだけに先代のタントよりもインテリア・内装の高級感は大きくアップしているでしょう。
↑先代タントカスタム
↑新型タントカスタム
どうでしょうか?大幅にクオリティアップしているのでしょうか?写真だけではわかりにくいですね。
さらに、新型タントとN-BOXの比較で分かりやすくN-BOXが勝っている部分がこのインパネ・内装の質感だと言われています。
↑N-BOXカスタム
これも写真ではわかりにくいですが、N-BOXの方が車内の質感の見せ方がうまく、一目で違いがわかる程です。
クチコミでも以下のような評価になっています。
- N-BOXとの比較では、黒の深みが足りない。チタンインパネのようなデザインセンスもない。良品廉価は結構だが、ファブリックやソフトパット加飾などオプションでも欲しかった。
- インテリアが最低ポイント。プラスチック感が満載で一昔前のライトバンの様なテイストを醸し出している。
- プラスチッキーなところがあり安っぽさを感じる部分があった。
新型タントのインテリア・内装についてのクチコミはかなり辛口なコメントが多くなっていますね・・・。
N-BOXのクチコミも見てみます。
黒を基調とした室内にブロンズ塗装のドアオーナメントパネルと助手席インパネガーニッシュ、シートのバーガンディが差し色となり、上質感があって良い。
N-BOXカスタムで一番気に入っている点が室内。乗った瞬間にこれは本当に軽自動車なのか?と目を疑うでき。
実際に見てみることをお勧めしますが、N-BOXの方が高級感あるような見せ方が上手いのかもしれません。
室内の高級感はドアを開けた時の第一印象なので結構重要です。
乗り心地も新型タントよりもN-BOXが上か?
タントよりもN-BOXの方が評価が高い項目がまだあります。
それは乗り心地です。乗り心地に関しては個人の感じ方や好みの問題もあるのでなんとも言えませんが、クチコミではN-BOXの方が乗り心地の評価は高くなっています。
- とてもシルキーな乗り心地。軽ではない。
- 発進から時速60kmまでの間は、普通車はいらないと思えるぐらい快適。
- 少し硬めに感じるが、シートも相まって上質な感じ。
- 前席の座り心地はクッションが良く効いていて素晴らしい。
- 内装の高級感がハンパない。特にシート。前席・後席ともに文句なし。
N-BOXの乗り心地の評価が高いのは、シートの出来が良いということと関係があるようです。シートに関しては高評価のクチコミが非常に高くなっています。
一方、新型タントの乗り心地に関するクチコミはどうでしょうか?
- N-BOXカスタムとは異なり、路面の凸凹をドライバーに伝える。ふわふわした乗り味が好みだが、路面を正確にトレースできる安心感はある。
- 後部座席は突き上げがくる。
- 近所の街乗りではコツコツ硬いと思った足回りは、高速道路や峠道ではむしろ乗りやすい。
- 段差や少し悪い道路でも、そこまでガタガタならないし満足。
- 静粛性は比較的よく、段差による突き上げも昔に比べればかなり抑えられていて、乗り心地は1クラス上のBセグメントレベルだと感じる。
新型タントの乗り心地評価はそれ程悪くないようです。N-BOXと違って少し硬い乗り心地のようですが、硬めか柔らかめかは好みの問題もあるので何とも言えませんね。
硬めの乗り心地の方が、高速道路などでは安心感につながるというメリットもあります。
ただ、シートの出来の良さもあって、N-BOXの乗り心地評価は圧倒的に高くなっています。決して新型タントの乗り心地が悪いという感じではありません。
価格は新型タントの方が安いですが・・・コスパはN-BOXが上か?
購入する際に重要なのは価格ですよね。
新型タントとN-BOXの車両価格を比較します。
新型タント(2WD)車両価格
- L(スマートアシスト非装着車):1,243,000円
- L:1,331,000円
- X:1,490,500円
- Xセレクション:1,490,500円
- Xターボ:1,589,500円
- Xターボ セクション:1,644,500円
新型タントで最も安いのは自動ブレーキなどの安全装備非装着の「L」の124万円となります。が、実際には133万円からといったイメージです。
N-BOX(2WD)の車両価格
- G・Honda SENSING:1,411,300円
- G・L Honda SENSING:1,543,300円
- G・EX Honda SENSING:1,642,300円
- G・Lターボ Honda SENSING:1,738,000円
N-BOX最も安いグレードは「G・Honda SENSING」の141万円となっています。新型タントよりも8万円高くなっています。
こう見ると新型タントの方がコスパは高く見えますね。ただし、同じ最安グレードでも装備の差があります。
N-BOX「G」には360°スーパー・IRカットパッケージがされていますが、新型タントはUVカットガラスのみの対応となっています。ちなみにIRカットとは、太陽光に含まれているIR(赤外線)をカットする機能で以下のような効果があります。
- 皮膚がジリジリと熱くなるのを和らげる
- 車内温度の上昇を抑え、エアコンの効きをよくする
UVカットで肌の保護ができるだけでなく、暑さを感じるIR(赤外線)をカットしてくれるので、猛暑対策になり、快適な室内を実現することができます。
新型タントにも360°スーパー・IRカットが用意されていますが、上位グレードのみでのオプション設定で他のオプションとセットで価格は38,500円です。
他にも装備差があります。一番の装備差はACCと車線維持システムです。
新型タントのACC(アダプティブクルーズコントロール)は全車速追従機能つきなので、約30km/h以上でのACC機能のN-BOXよりも優れています。
にも関わらず、全車標準装備のN-BOXに対してタントは6万円程度のオプション扱いになります。しかもオプションで装着できるのはターボモデルだけになっています。
タントの「Xターボ セレクション」164万円に「360°スーパー・IRカットパッケージ」と「ACC」をオプションで設定すると約10万円プラスの174万円になります。N-BOXの「G・Lターボ」174万円とほぼ同じ金額になります。
他にもナビ装着用パッケージがN-BOXは全車標準装備になっていますが、新型タントは全車27,500円のオプションになっていたり、N-BOXは全車オートエアコンなのに対して、新型タントは一部グレードはマニュアルエアコンだったりと、細かく見ると装備差が結構あります。
新型タントは車両価格安く設定されていますがオプション設定が必要な装備が多く、標準装備が充実しているN-BOXの方がトータルで考えるとコスパは高いかもしれません。
新型タントよりもN-BOXがパワー・加速ともに上
先代タントではパワー不足が不満の声として多く上がっていました。
特にノンターボの自然吸気エンジンは、平地の街中ではそれほど問題なくても、登坂や高速道路の合流や追い越しなどではパワー不足が顕著だったようです。
新型タントになりエンジンパワーはどうなったでしょうか?
ノンターボ | タント | N-BOX |
最高出力 | 64ps/6400rpm | 64ps/6000rpm |
最大トルク | 10.2kgm/3600rpm | 10.6kgm/2600rpm |
自然吸気エンジンのエンジンスペックをN-BOXと比較しています。
最高出力、最大トルクともにN-BOXが上回っています。
街乗りの加速など大きく影響する最大トルクで約10%も違うだけでなく、最大トルクが発生するエンジン回転数がN-BOXの方が低くなっているので、より低い回転数でパワーを引き出せるので扱いやすくなっています。
クチコミも新型タントでは、先代よりもパワーはあるが、それでもパワー不足との不満が見られます。
ターボエンジンのスペック比較は以下の通りです。
ターボ | タント | N-BOX |
最高出力 | 52ps/6900rpm | 58ps/7300rpm |
最大トルク | 6.1kgm/5200rpm | 6.6kgm/4800rpm |
ノンターボほどではないですが、N-BOXがパワー的には上回ります。
ただ、タントもターボエンジンに関しては加速性能に大きな不満のクチコミはありません。
新型タントとN-BOX比較のまとめ
軽自動車界の最大のライバルとなっているタントとN-BOXの比較をしてきました。
トータルで見るとN-BOXの方が優れている印象でおすすめです。N-BOXのおすすめポイントは以下の通りです。
- 高級感がある
- 乗り心地が良い
- 標準装備が充実
- 不満のないパワー
それでもタントが上回っていることもあります。
- ミラクルオープンドアの使い勝手
- 安い車両価格設定
- 最新の安全装備
タントの魅力はなんといってもミラクルオープンドアでしょう。
あとは、N-BOXを上回る最新の安全装備です。
- 全車速追従機能付ACC
- スマートパノラマパーキングアシスト(駐車支援システム)
ターボモデルのみのオプションなのが大変残念ですが・・・。
タント、N-BOXともスーパーハイトワゴンの中で魅力的な2台であることに変わりありません。
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