軽自動車の装備は年々進化してきています。
代表的なものに予防安全装備の自動ブレーキがあります。性能の差こそあれ、ほとんどすべての軽自動車に自動ブレーキは搭載する事ができます。
自動ブレーキなどの予防安全装備に加えて、運転支援システムの「クルーズコントロール(CC)」や進化版の「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」も軽自動車の装備で増えてきています。
目次
クルーズコントロール(CC)とアダプティブクルーズコントロール(ACC)
クルーズコントロールとは、アクセルペダルを踏み続けなくても、セットした一定速度を維持してくれる機能です。
クルーズコントロールのメリットは
- ドライバーの疲労軽減
- 燃費が良くなる
高速道路での長距離運転などで、アクセルを踏み続けなくても良いので、ドライバーの疲労軽減に大きく貢献してくれます。
アクセル踏むぐらいでそんなにと思うかもしれませんが、アクセルを踏まない運転を体験してみるとわかりますが、かなり楽になります。
また、クルーズコントロールで走行する方が、自らのアクセル操作よりも燃費が良くなると言われています。
燃費が悪くなる原因は、急発進や急加速です。クルーズコントロールでの細かなアクセル操作が低燃費に貢献できるのは、なんとなく納得です。
クルーズコントロールのデメリットは
- 加速のタイミング
- 使用できるシーンが少ない
デメリットと言えるほどのことかわかりませんが、坂道での加速のタイミングが自分のタミングよりも遅い!などといった不満の声もあるようです。
また、クルーズコントロールが使用できるシーンは、スムーズに流れている高速道路などに限られてしまいます。
軽自動車の使用シーンは普段使いが多いだけに、使用できるのは長距離移動の時ぐらいですが、メリットの方が大きいことは確かです。
クルーズコントロールが進化して、前方走行車の車間距離を一定にと持つように「アクセル操作」と「ブレーキ操作」が自動で実施できるのできる機能がアダプティブクルーズコントロール(ACC)です。
ブレーキ操作も自動となるため、クルーズコントロールよりもさらにドライバーの疲労軽減や、事故予防に貢献してくれます。
日産の「プロパイロット」やホンダの「ホンダセンシング」など軽自動車でも、最新のACC技術の搭載が進んできています。
軽自動車のクルーズコントロール
軽自動車にもクルーズコントロールの装着が増えてきています。
以下、軽自動車のクルーズコントロール装着状況の一覧を紹介します。
スーパーハイトワゴンのクルーズコントロール
車種 | 装着 | 条件 | 装着グレード |
N-BOX | ACC | 30km/h以上 | 全車標準 |
スペーシア | ACC | 全車速追従機能付 | カスタム/ギアに標準 |
ルークス | ACC | 全車速追従機能付 | 上級グレードのみ標準 |
タント | ACC | 全車速追従機能付 | 上級グレードにオプション |
ウェイク | なし |
ウェイク以外はクルーズコントロールではなく、アダプティブクルーズコントロール(ACC)が搭載されています。
その中でもN-BOXは全車標準装備となっています。
スペーシアやタントは全グレード標準装備にはなっていません。
ハイトワゴンのクルーズコントロール
車種 | 装着 | 条件 | 装着グレード |
N-WGN | ACC | 全車速追従機能付 | 全車標準 |
ハスラー | ACC | 全車速追従機能付 | ターボに標準 |
タフト | ACC | 全車速追従機能付 | ターボ標準、一部オプション |
デイズ | ACC | 全車速追従機能付 | 上級グレードのみ標準 |
ワゴンR | CC | 45km/h以上 | スティングレーターボのみ |
ムーヴ | なし | ||
ムーヴキャンバス | なし | ||
キャスト | なし |
ハイトワゴンではN-WGNが全車速追従機能付ACCが全グレードで標準装備になっています。
ハスラー、タフトやデイズは上級グレードでしかとうさいすることができません。
セダンタイプとスポーツタイプの軽自動車にはクルーズコントロール装着車はありません。
N-WGNとN-BOXのACCは全グレード標準装備
軽自動車のクルーズコントロールで一番のおすすめは、N-WGNとN-BOXのアダプティブクルーズコントロール(ACC)です。
↑N-WGNカスタム
クルーズコントロールは、設定した速度で走行するために「アクセル操作」を補助してくれる機能です。よって、前車に近づいた場合には、ドライバーが自らブレーキを踏む必要があります。そしてブレーキを踏むと、一般的には設定速度はリセットされることになります。
N-WGNのアクティブクルーズコントロール(ACC)ならば、渋滞追従機能付なので0km/h以上で作動してくれるので、高速道路の渋滞時の大幅な疲労軽減につながります。
・ホンダセンシングは中々優秀で、軽自動車もこもまで来たかと思う。ACCは多用しているが、自動化というのは疲労の軽減にかなり貢献していると思い知らされた。アクセルワークが運転の中でかなり比重が高いことがわかる。
N-BOXやN-WGNのアクティブクルーズコントロール(ACC)のクチコミ評価も非常に高くなっています。
N-WGNは全車速追従機能付ACCなのですが、N-BOXは残念ながら30km/h以上での作動になるので、完全停止になるような渋滞では作動しないのが残念です。
それでも、2種車とも軽自動車では唯一、ACCが全グレードに標準装備されています。
少々車両価格は高くなりますが・・・。
さらに、N-WGNとN-BOXには「車線維持支援システム(LKAS)」といって、車線内を走行できるようにステアリング操作を支援する機能も装備されています。
デイズとルークスは簡易自動運転技術のプロパイロットのACC
日産軽自動車のデイズとルークスは「プロパイロット」が搭載されます。
↑ルークス ハイウェイスター
プロパイロットは、完全停止にまで対応した前車追従式のアダプティブクルーズコントロール(ACC)に、車線中央維持機能を組み合わせたものです。
設定した速度でのアクセルとブレーキ操作だけでなく、ステアリング操作もアシストしてくれるのが大きなメリットです!
ステアリングに手を添えておかなければいけないので、手放し運転とまではいかないまでも、ステアリング操作のアシストがあるので、「簡易自動運転」の状態です。
軽自動車にも自動運転技術を採用してきた日産ですが、ホンダのように全グレード標準装備とはいきません。
デイズとルークスのプロパイロットの価格を紹介します。
- デイズ ハイウェイスターX:156万円 プロパイロット搭載:166万円
- デイズ ハイウェイスターGターボ:164万円 プロパイロット搭載:174万円
デイズのプロパイロットが欲しければ、自然吸気エンジンとターボの最上級グレードの「プロパイロット搭載」モデルを選ぶことになり、プロパイロットの価格は10万円となります。
- ルークス ハイウェイスターX:173万円 プロパイロット搭載:184万円
ルークスは自然吸気エンジンだと11万円高くなり、ルークスのターボモデルだとプロパイロットは標準装備となります。
軽自動車としては、最新のACCとステアリングサポートを備えたプロパイロットは、評価も非常に高く魅力的ではありますが、価格は総額200万円を超えてくるケースもあり、「ノート買えるぐらい」「高い」とのクチコミ評価もあります。
N-BOXにようにすべてのグレードに標準装備されていれば、もっと安くでACC付き軽自動車を買うことが出来るのですが・・・。
ハスラー・スペーシアカスタム/ギアのACC
スズキの軽自動車は、最新モデルのハスラーとスペーシアにしかアダプティブクルーズコントロール(ACC)は搭載されていません。
↑スペーシアカスタム
ハスラーとスペーシアカスタム・スペーシアギアは同じスペックのアダプティブクルーズコントロール(ACC)が搭載されています。
ハスラーはターボモデルに標準装備されています。
自然吸気エンジンにはオプションでも搭載できないのは残念ですが、高速道路での利用がほとんどなので、高速利用が多いユーザーが購入するターボに標準装備は妥当なのかもしれません。
スペーシアはカスタムとギアには標準装備で、ノーマルのスペーシアは上級グレードにオプション設定です。
ハスラーとは違って自然吸気エンジンにも搭載されているのが違いです。
N-BOXの全グレード標準装備はすごいなと感じますが、高速道路で利用することを考えると、ハスラーのようにターボエンジンだけでも良いのかもしれません。
これぞスズキの割り切りの良さ!といったイメージです。
ちなみにワゴンRにACCは搭載されていません。クルーズコントロール(CC)のみです。
ダイハツ軽自動車のはタントとタフトにのみACCが搭載
ダイハツの軽自動車は最新モデルのタントとタフトにしかクルーズコントロールは搭載されていません!
↑タントカスタム
タントのアダプティブクルーズコントロール(ACC)は全車速追従機能付なので、N-BOXよりも渋滞時にも使えるので便利です。
ただし全グレードに装備されているわけではありません。
- Xターボ
- カスタムRS
上記2つのターボグレードにのみオプションで装備が可能になります。
ちなみに、スペーシアはターボモデルに標準装備されています。
↑タフト
タフトに関してはターボモデルにはACCが標準装備となります。
軽自動車クルーズコントロール(ACC)のまとめ
高速道路などで、アクセル操作しなくても設定した速度で走行してくれるクルーズコントロール(CC)は長距離運転の疲労軽減につながります。
さらに全車に追従機能がついているアダプティブクルーズコントロール(ACC)は、全車との車間距離を一定に保つようにブレーキ操作もしてくれるので、さらなる長距離運転の疲労軽減につながります。
スーパーハイトワゴンのACC搭載モデル
- ルークスハイウェイスター
- スペーシアカスタム/スペーシアギア
- タント/タントカスタム
- N-BOX/N-BOXカスタム
N-BOXは全グレードで標準装備ですが、全車速追従機能ではありません。
ハイトワゴンのACC搭載モデル
- N-WGN/N-WGNカスタム
- デイズハイウェイスター
- ハスラー
- タフト
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