2020年にモデルチェンジされた新型ハリアーと2013年に発売されたモデル末期のヴェゼルを比較します。
一見するとハリアーとヴェゼルはライバルではないですが、ヴェゼルから新型ハリアーへの買い替えを考えている方には参考になると思います。
また、新型ハリアーはベーシックグレードなら299万円の車両価格設定になっています。
ヴェゼルはガソリンターボエンジンなら295万円、ハイブリッド上級グレードでも280万円オーバーの車両かか買うなでの、もう少し頑張れば新型ハリアーベーシックグレードが買えるレベルにあります。
目次
新型ハリアーとヴェゼルのエクステリア
新型ハリアーのトピックの一つはこのエクステリアでしょう。上質・高級感のあるデザインで人気となっています。
新型ハリアーのフロントマスクはこのヘッドランプがカッコよいです。
ランプの外周を囲い込む2本のL字ライン発光が採用されていています。クリアランスランプ/デイタイムランニングランプ兼用で、昼夜問わず2本の光がインパクトあります。
ただし、ベーシックグレードの「S」には採用されていません。
新型ハリアーの特徴の一つはリヤです。
薄さとシャープさにこだわったというコンビネーションランプは、高い位置で赤色横一文字に光るテールランプとストップランプが特徴的です。
一方、コンパクトSUVのヴェゼルは2013年発売と古いモデルではありますが、SUVとクーペを融合したフォルムで、飽きがこない普遍的なデザインになっているのではないでしょうか?
さすがに、売れているモデルだけに街中で多く見かけるため新鮮さには欠けます。
新型ハリアーとヴェゼルのボディサイズを比較
新型ハリアーとヴェゼルで一番の違いはボディサイズです。
新型ハリアー | ヴェゼル | |
全長 | 4,740mm | 4,330mm |
全幅 | 1,855mm | 1,770mm |
全高 | 1,660mm | 1,605mm |
ヴェゼルは全長4,330mmと平均的なコンパクトSUVのボディサイズです。
ハリアーはミドルクラスSUVの中でも、3列シートのCX-8に迫るくらいのボディサイズになっているため、ボディサイズの差は小さくありません。
ハリアーヴェゼルよりも全長は41cmも長く、全幅は8.5cm大きくなります。
特に特にハリアーの全幅1,855mmは日本車としてはかなり大きなサイズになるので、ヴェゼルからの乗り換えでは運転に気を使うことも増えると思います。
また、これだけのボディサイズ差があるので、駐車場も制限が出てくるので注意が必要です。
新型ハリアーはヴェゼルと比較すると小回りがきかないのか?
ボディサイズが一回り以上大きな新型ハリアーの小回り性能はどうでしょうか?
ハリアーとヴェゼルの最小回転半径は以下の通りです。
- ハリアー:5.5m
- ヴェゼル:5.3m~5.5m
ヴェゼルはグレードによって最小い回転半径が変わってきます。上級グレードRSはタイヤサイズの問題なのかハリアーと同じ5.5mとなっています。
小回り性能に関していえば、ハリアーもヴェゼルもそれほど変わらないということになります。
この最小回転半径は、実際に測定したサイズではなくメーカーが計算した理論値になっています。
よって、実際運転した感覚はハリアーが大きく感じるのは間違いないと思います。
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⇒小回りが利くSUVは?最小回転半径のランキング
新型ハリアーとヴェゼルの室内スペースはどっちが広い
ボディサイズが大きいハリアーの方が室内スペースも圧倒的に広いと思いますが、実際はどうでしょうか?
新型ハリアー | ヴェゼル | |
室内長 | 1,880mm | 1,930mm |
室内幅 | 1,520mm | 1,485mm |
室内高 | 1,185mm | 1,265mm |
ボディサイズではひと回り大きいハリアーですが、室内の広さではヴェゼルが広いです。
室内長とは、インパネ先端部分から後部シートの後端までの距離のことです。荷室・ラゲッジスペースを含んではいないので、荷室込みならハリアーの方が広くなっています。
また、ヴェゼルは室内高が高いのが特徴です。
ホンダ特有のセンタータンクレイアウトによって低床フロアが実現されているため、室内の高さに余裕がああります。
ヴェゼルの室内高は全SUVの中でもトップクラスの広さです。
反対に、ハリアーの室内高は1,185mmとSUVとしては狭くなっています。クーペ風なデザインのため上方向への余裕は少なくなっています。
特に後部座席は、ルーフが後ろに向かってなだらかに傾斜しているため、多少窮屈に感じる可能性もあります。
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⇒室内が広いSUVは?室内スペースランキング
荷室サイズは若干だけハリアーが広い程度
乗車する室内空間はヴェゼルの方が数値的には広くなっていますが、荷室(ラゲッジ)スペースはどちらが広いでしょうか?
新型ハリアー | ヴェゼル | |
高さ | 705mm | 830mm |
幅 | 980mm | 1,000mm |
奥行き | 980mm | 790mm |
最大奥行 | 1920mm | 1,730mm |
ボディサイズの大きいハリアーの荷室はヴェゼルより若干広い程度の広さです。
ハリアーは全長が長い分、20cmほど荷室の奥行きは長くなっています。
ただし、ハリアーの荷室は高さが低いです。
↑ハリアー荷室
奥行きは浅いですが、高さと幅が広いヴェゼルの荷室(ラゲッジ)の方が使い勝手は良いです。
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⇒SUVの荷室(ラゲッジスペース)の広さランキング
ガソリンエンジンの加速はヴェゼルが速い?
ハリアーとヴェゼルのガソリンエンジンの加速性能を比較してみます。
新型ハリアー | ヴェゼル | ヴェゼルTOURING | |
最高出力(ps/rpm) | 171/6600 | 131/6600 | 172/5500 |
最大トルク(kgf・m/rpm) | 21.1/4800 | 15.8/4600 | 22.4/1700 |
車重(kg) | 1,570 | 1,190 | 1,360 |
ハリアーのガソリンエンジンは2.0L自然吸気エンジンが採用されています。
171馬力とハリアーボディサイズの割にパワー不足のイメージです。実際のユーザーや試乗レポートなどでも、街中を走るには全く問題ないが、加速が必要なシーンではパワー不足を感じるとの評価が多くなっています。
一方、ヴェゼルのガソリンエンジンは1.5L自然吸気エンジンがベーシックです。
パワーは131馬力とハリアーを下回りますが、車重が1.2トン程度と軽いため、加速感はハリアーよりも軽快です。
そしてヴェゼルには、1.5L VTEC ターボエンジンがラインアップされています。
172馬力とハリアーの2.0Lを凌ぐパワーとトルクで、加速性能はコンパクトSUVの中でもトップクラスです。
ガソリンエンンジンならハリアーよりもヴェゼルの方が加速性能は高いです。
ハリアーにはガソリンターボエンジンのラインアップが望まれるところです。
ハイブリッドならヴェゼルよりもハリアー!
ハリアーもヴェゼルもガソリンエンジンの他にハイブリッドが採用されています。
新型ハリアー | ヴェゼル | |
最高出力(ps/rpm) | 178/5700 | 132/6600 |
最大トルク(kgf・m/rpm) | 22.5/3600 | 15.9/4600 |
モーター最高出力(ps) | 120 | 30 |
モーター最大トルク(kgf・m) | 20.6 | 16.3 |
システム出力 | 218 | 152 |
車重(kg) | 1,650 | 1,190 |
ハリアーは2.5Lエンジンに電気モーターが組み合わされていて、システム出力は218馬力にもなります。
ハイブリッド4WDはさらにリアモーターが搭載されてシステム出力は222馬力にもなります。
ハリアーガソリンを50馬力以上も上回るハイブリッドは車重の重さも気にならない程、強烈な加速感を味わうことができます。
ヴェゼルハイブリッドは、2組のクラッチを使った有段ATの7速DCTが採用されているので、CVTと違いメリハリのある加速感を味わうことができます。
ハイブリッドなら間違いなくハリアーハイブリッドが加速性能で勝っています。
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⇒SUVの加速性能をパワーウェイトレシオでランキング
新型ハリアーとヴェゼルの価格帯
購入する際に大事な車両価格について紹介します。
新型ハリアー | ヴェゼル | |
ガソリン | 299~443万円 | 211~352万円 |
ハイブリッド | 358~504万円 | 250~361万円 |
*2021年2月現在
ハリアーはヴェゼルの一クラス上のSUVになりますが、車両の価格帯は多少かぶっています。
ガソリンエンジンだけですが、ハリアーのベーシックグレード「S」の車両価格は299万円で、ヴェゼルの「ツーリング」は295万円とほぼ同じ価格となります。
↑ハリアーS
見た目も含めて、装備が簡素化されているとはいえ、ハリアー安全装備などは他のグレードと遜色ないことを考えるとかなりお買い得なグレードと思います。
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⇒新型ハリアーSグレードの装備の違いは?
一方、ヴェゼルガソリンで352万円と最も高いグレードは「ツーリングモデューロ X」とカスタマイズ仕様となります。
ハイブリッドに関しては、ハリアーの価格が高くなっていて、ベーシックな「S」でも358万円となっています。
ヴェゼルの「ハイブリッド モデューロ X」2WDが346万円と近い価格帯になります。
↑ハイブリッド モデューロ X
ハリアーハイブリッドがお買い得というよりは、ヴェゼルのモデューロ Xは割高でコスパが悪くなっています。
新型ハリアーとヴェゼル比較のまとめ
- ヴェゼルは2013年発売とモデル末期となっているため、新型ハリアーの方が新鮮なデザインで魅力的
- 新型ハリアーはヴェゼルよりも一回りボディサイズが大きいため、狭い道路や駐車場では苦労する可能性がある
- 室内スペースはヴェゼルの方が広い
- 荷室スペースは若干は新型ハリアーが広いが使い勝手はヴェゼルのが上かも
- ガソリンエンジンはヴェゼル、ハイブリッドは新型ハリアーがパワフルで加速が速い
- 新型ハリアーのベーシックグレード「S」なら、ヴェゼルとほぼ同じ車両価格帯でお買い得感が高い
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