軽自動車にはターボが必要かどうか?
これはとても悩む選択ではないですか?
- 安いはずの軽自動車の車両価格が高くなる
- 燃費の良いはずの軽自動車の燃費が悪くなる
軽自動車ターボにはターボ購入価格と維持費が高くなるというデメリットがあります。
軽自動車にターボが必要かどうかは、軽自動車のタイプと使い方によって変わってきます。
⇒よく走る軽自動車は?最強エンジン性能ランキング
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目次
ターボが必要な軽自動車モデルは?
軽自動車にターボが必要ではないかと思われるボディタイプをランキングで紹介します。あくまでも個人的な主観です。
- スポーツタイプ
- ワンボックスタイプ
- スーパーハイトワゴン
1位:スポーツタイプ(コペン、S660)
スポーツタイプの軽自動車はダイハツのコペン、ホンダのS660、スズキのアルトワークスです。
↑コペン
これは当たり前ですが、スポーツ走行を前提として購入するので、660ccの自然吸気エンジン(NA)ではスポーツカーとしては役不足です。
そもそも、現在のスポーツタイプの軽自動車は自然吸気エンジンはラインアップがありません!
当然ですよね。
2位:ワンボックス・バンタイプ(エブリイワゴン・アトレーワゴン・N-VAN)
スズキのエブリイワゴン、ダイハツのアトレーワゴン、ホンダのN-VANなどがあります。
↑エブリイワゴン
意外な順位かもしれません。なぜワンボックスタイプにターボが必要かというと、元々このタイプは荷物をたくさん積んで走ることが前提だからです。
エブリイワゴンだと2名乗車の時の最大積載量が350kgまで可能になります。ちょっとした引っ越しできます。当然、ターボによるパワー的余裕が必要となります。
そもそも、エブリイワゴンとアトレーワゴンは自然吸気エンジンはなく、ターボしかラインアップされていません。
N-VANには自然吸気エンジンラインアップされますが、広い荷室をフル活用して荷物満載で走るのならターボが断然おすすめです。
3位:スーパーハイトワゴン(N-BOX、スペーシア、タント、ルークス)
全高が高く、両側スライドドアを採用しているスーパーハイトワゴンは、を車重が重いが重いためターボが断然おすすめです!
↑ルークス ハイウェイスター
コンパクトカーなみの1トンに迫る重さに加えて、ファミリーなど4名で乗車する事が多いので、自然吸気エンジンではパワー不足だと不満の声が多いです。
デメリットとしては車両価格が高くなることです。
特に以下2車種
- スペーシア(カスタム/ギア)
- ルークス(ハイウェイスター)
この2モデルはノーマルモデルにはターボエンジンのラインアップがなく、カスタムやハイウェイスターの車両価格の高いグレードにしかターボがありません。
レジャーなど目的で高速道路を使用が多いならターボは必要
軽自動車で一番ターボが必要だと感じるシーンが多いのは以下の条件です。
- 高速道路をよく走る
- 長距離走ることがある
- 2名以上の乗車が多い
- 荷物を多く積む
この条件は軽自動車をファーストカーとして使い、多人数でのレジャー使用のイメージです。
例えば、家族3人で高速道路で片道2時間かけて郊外の大きな公園に行くような乗り方が多いようならターボエンジンでしょう。
定速走行するだけなら自然吸気エンジンでも問題ないでしょうが、高速道路には合流や登坂などの加速にパワーが必要なシーンは多くあります。
個人的な見解ですが、
高速道路を走るのには軽自動車にターボは必要です!
逆に以下のような場合はターボは必要ないと思います。
- 平地での街乗りを走るのがほとんど
- 1~2人での買い物で良く使う
- スーパーハイトワゴンではない(N-BOX、スペーシア、タントなど)
平地での街乗りならばターボは必要ないでしょう。
ただし、車重が重いスーパーハイトワゴンはできればターボが望ましいです。
軽自動車ターボの最高出力と最大トルクを比較
軽自動車のターボエンジンのパワー比較をするのですが、最大出力については自主規制があって64psまでです。よって比較は最大トルクで比較します。
ちなみに「最高出力」とはクルマの速さを示す指標で、「最大トルク」はクルマの加速力を示す指標になっています。
最大トルクは生活加速の速さに関わる数値なので注目するべきスペックです。
ホンダ | |
S660 | 10.6kgm/2600rpm |
N-WGN | |
N-WGNカスタム | |
N-BOX | |
N-BOXカスタム | |
N-VAN | |
スズキ | |
ジムニー | 9.8kgm/3500rpm |
アルトワークス | 10.2kgm/3000rpm |
ワゴンRスティングレー | 10.0kgm/3000rpm |
スペーシアカスタム/ギア | |
ハスラー | |
エブリイワゴン | 9.7kgm/3000rpm |
日産 | |
デイズ | 10.2kgm/2400rpm |
ルークス | |
ダイハツ | |
コペン | 9.4kgm/3200rpm |
ムーヴ | |
ムーヴカスタム | |
ウェイク | |
タント | 10.2kgm/3600rpm |
タントカスタム | |
タフト | |
アトレーワゴン | 9.3kgm/2800rpm |
*2020年10月時点データ
rpmの数値は最大トルクが発生するエンジンの回転数なので、低い方がより実用的なエンジンになります。
メーカーで同じエンジンを使いまわししているのでメーカーでランキングにすると以下の通りです。
- ホンダ(N-BOX、N-WGN)
- スズキ(ワゴンR、スペーシア、ハスラー)
- 日産/三菱(デイズ、ルークス/eK、eKスペース)
- ダイハツ(タント、タフト)
パワフルなターボの軽自動車を選ぶなら間違いなくホンダのN-BOXかN-WGNです!
↑N-WGNカスタム
ホンダのターボエンジンは最大トルクが最も大きく、発生回転数も2600rpmと低い回転数でパワーを引き出してくれるので、実用的にパワフルなエンジンです。
次いでスズキのスペーシア、ハスラー、ワゴンRです。
↑ハスラー
スペックはホンダターボエンジンに劣りますが、スズキの軽自動車は軽量ボディでマイルドハイブリッドが採用されているというメリットがあります。
マイルドハイブリッドのため、エンジンをアシストするモーターによる出力もあります。
- 最高出力:3.1PS/1,000rpm
- 最大トルク:5.1kg・m/100rpm
あくまでもエンジンのアシストにはなっていますが、実際に乗ると多少なりともモーターアシストの恩恵を感じることが出来ます。
ジムニーやアルトワークス、エブリイワゴンのターボにはモターは搭載されていません。
3位は日産・三菱の軽自動車ターボエンジンです。
スペック的にはホンダに少し劣る程度です。ただエンジンのレスポンスなど扱いやすさ含めて、やはりホンダが一枚上手なイメージです。
4位はダイハツのタントとタフトです。
↑タフト
新しいモデルのタントとタフトは、一世代前のエンジンのムーヴやウェイクなどよりも、最大トルクがアップされています。
もともと、ダイハツのエンジンはパワー不足と言われていただけに、最新のモデルではパワーアップが図られているように感じます。
ターボ軽自動車のランキングを紹介してみました。
ただ、自然吸気エンジンと違ってターボエンジンならば、どのモデルでもパワー不足を感じるシーンは少ないでしょう。
軽自動車の燃費は悪いのか?
ターボは自然吸気エンジン(NA)よりもパワーがあって走りの不満も軽減しますが、当然ながら燃費は悪くなります。
自然吸気エンジンとの燃費比較と合わせて紹介します。
燃費の数値はWLTCモード燃費です。*1はJC08モード燃費
スポーツタイプ | ||
車種 | ターボ | 自然吸気 |
コペン | 19.2km/L | なし |
S660 | 20.0km/L | なし |
アルトワークス *1 | 23.6km/ | なし |
ハイトワゴン | ||
ワゴンRスティングレー | 23.4km/L | 25.2km/L |
ハスラー | 22.6km/L | 25.0km/L |
N-WGN | 22.0km/L | 23.2km/L |
タフト | 20.2km/L | 20.5km/L |
キャスト | 20.1km/L | 21.0km/L |
ムーヴ | 19.5km/L | 20.7km/L |
デイズ | 19.2km/L | 21.2km/L |
スーパーハイトワゴン | ||
N-BOX | 20.4km/L | 21.8km/L |
タント | 20.0km/L | 21.2km/L |
スペーシアカスタム | 19.8km/L | 21.2km/L |
ルークス | 18.8km/L | 20.8km/L |
ウェイク | 16.9km/L | 17.4km/L |
ワンボックス・クロカン | ||
エブリイワゴン | 13.4km/L | なし |
アトレーワゴン | 14.2km/L | なし |
N-VAN *1 | 23.6km/L | 23.8km/L |
ジムニー | 13.2km/L | なし |
*2020年10月時点データ
*1:JC08モード燃費
全体的にスズキのターボエンジンの燃費が良いです。
すべてマイルドハイブリッドと軽量ボディのおかげです。
- ワゴンRスティングレー
- ハスラー
- スペーシアカスタム
マイルドハイブリッドは、トヨタのハイブリッドのようにモーターだけの走行はできないタイプで、モーターがエンジンのアシストをするだけですが、燃費向上には貢献しています。
簡易版のハイブリッドなので、トヨタのハイブリッドほどの低燃費ではありませんが、安くで導入できるメリットがあるので、軽自動車へも搭載にしやすいシステムです。
ただし、スペーシアに関してはN-BOXの方が低燃費となっています。
N-BOXはパワフルなエンジンに加えて低燃費とかなり優秀なです。人気になるはずですね。
軽自動車のターボエンジンは、自然吸気エンジンと比較すると燃費は悪いですが、それほど大きな燃費の差はありません。
N-BOXターボは自然吸気エンジンよりも1.4km/L悪いだけです。6.5%悪いだけです。
これはN-BOXだけでなく、どの車種でもある程度同じ状況です。
軽自動車の自然吸気エンジンは、パワー不足なケースが多くなるため、アクセルを踏み込むことで、ターボよりも燃費が悪化するといったケースも結構あります。
実燃費で言ったら、軽自動車ターボの燃費は決して悪くないといえます。
軽自動車のターボモデルは高い?ターボの価格差は?
軽自動車はターボがパワー不足もなく良いのですが、当然自然吸気エンジンよりも高くなります。
ターボはどれくらい高いのでしょうか?
最も安いターボモデルの価格と、同等グレードの自然吸気エンジンとの価格差を紹介します。
スポーツタイプ | ||
アルトワークス | 153万円 | 0万円 |
コペン | 188万円 | 0万円 |
S660 | 203万円 | 0万円 |
ハイトワゴン | ||
N-WGN | 152万円 | +16万円 |
N-WGNカスタム | 169万円 | +8万円 |
ムーヴ | 137万円 | +8万円 |
ムーヴ カスタム | 165万円 | +14万円 |
ハスラー | 145万円 | +9万円 |
タフト | 160万円 | +12万円 |
デイズ | 164万円 | +8万円 |
キャスト | 151万円 | +11万円 |
ワゴンRスティングレー | 165万円 | +15万円 |
スーパーハイトワゴン | ||
N-BOX | 173万円 | +19万円 |
N-BOX カスタム | 194万円 | +20万円 |
タント | 158万円 | +9万円 |
タント カスタム | 178万円 | +9万円 |
スペーシア カスタム | 183万円 | +7万円 |
スペーシア ギア | 176万円 | +8万円 |
ルークス | 193万円 | +9万円 |
ウェイク | 170万円 | +12万円 |
eKスペース | 163万円 | +9万円 |
eKクロス スペース | 185万円 | +8万円 |
ワンボックス・クロカン | ||
ジムニー 4AT | 148万円 | 0万円 |
N-VAN | 169万円 | +11万円 |
アトレーワゴン | 157万円 | 0万円 |
エブリイワゴン | 150万円 | 0万円 |
*2018年1月時点データ
ハイトワゴンのコスパはハスラーのターボ
ハイトワゴンではムーヴが最も安くでターボエンジンが買えます。
自然吸気エンジンよりも8万円高いだけなので、ムーヴはコスパの高いターボエンジンです。
↑ムーヴ
ただし、ムーヴは古いモデルなので、パワー的にも燃費的にも新しいモデルには及びません。
新しいモデルで、パワーと燃費のバランスが良い上に、ムーヴの次に安く買えるハスラーが最もコスパは高いでしょう。
タントが安く買えるターボモデル
ターボが必要なケースが多いスーパーハイトワゴンは、タントのターボが安くで買えて、自然吸気エンジンとの価格差も8万円と少なくなっています。
ダイハツのエンジンは、ホンダのようにパワフルではなく、スズキのようにマイルドハイブリッドでもありませんが安くで購入はできます。
パワフルなターボエンジンが自慢のN-BOXですが、カスタムだと安いグレードでも価格は200万円に迫ります!
↑N-BOXカスタム
しかもN-BOXは自然吸気エンジンとターボエンジンの価格差が約20万円とかなり大きくなっています。
タントの8万円という価格差を見ると随分と攻めた価格設定ですね・・・。
スペーシアは、カスタムとギアにしかターボがラインアップされません。
よって、純粋にターボが欲しければ、ノーマルボディN-BOXでスペーシアよりも安くで買うことができます。
軽自動車にターボは必要?まとめ
- 重量の重いスーパーハイトワゴンはあった方が良い
- 加速性能は最大トルクが重要です
- ホンダのターボが最もパワーあります
- スズキはマイルドハイブリッドと軽量ボディで燃費が良い
- ダイハツはパワーと燃費で劣るが安くで買える
- カスタム系のターボモデルはかなり高い買い物
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