軽自動車に乗り換える方の中には4WDを検討中の方もいると思います。雪道を走る方やオフロード走行をするには4WDが必要です。
軽自動車は雪道でのブレーキングに関しては車重が軽いことがメリットとなりますが、動き始めや轍などではデメリットとなります。怖いのはブレーキの時が多いので、雪道では意外と4WDの軽自動車はおすすめです。最近の軽自動車はすべてABSもついています。
目次
軽自動車4WDの最低地上高の比較
軽自動車に4WDを求める方の理由は様々だと思います。
- 雪が多い地域のため
- ウィンタースポーツへ出かけるため
- キャンプなどアウトドアへ行くため
- 本格的なクロカン走行を楽しむため
雪道を走るにしても、悪路を走るにもしても、最低地上高が高い方が走りやすいです。除雪が行き届いている雪道ならそれほど問題ないですが、突然のドカ雪や除雪が遅れがちなメインから外れた道路などでは、ボディの下面がにつかえてしまう可能性があります。
通常の最低地上高は150mmです。これは軽自動車も普通車も一緒です。この150mm以上の軽自動車は
車種 | 最低地上高 |
ジムニー | 200mm |
キャスト アクティバ | 180mm |
ハスラー | 175mm |
バモス | 165mm |
アトレーワゴン | 160mm |
ミライース | 160mm |
*2017年6月時点データ
圧倒的な最低地上高の高さを誇るのはジムニーの200mmです。これは本格的なクロカン走行が楽しめるだけの性能があります。ただ、ここまでの性能を求める方は少数派かもしれません。
おすすめは、キャストアクティバとハスラーです。この2台ぐらいの最低地上高があれば、ちょっとした荒れた道程度なら問題なく走ることが出来ます。
↑キャストアクティバ
正直160mm程度ではあまり変わらないかもしれません。
軽自動車4WDの燃費は悪い?
4WDは2WDと比較すると燃費が悪くなります。タイヤ2つ動かすのと4つ動かすのとでは、燃費が違って当たり前です。
ただ、車種によって2WDとの燃費差が違うので紹介します。まずはノンターボ(NA)エンジンモデルから。
ノンターボ(NA)4WDの燃費比較
SUVタイプ | ||
車種 | 4WD | 燃費差 |
ジムニー | なし | なし |
ハスラー | 30.4km/L | ▲1.6km/L |
キャストアクティバ | 26.8km/L | ▲2.2km/L |
セダンタイプ | ||
アルト | 33.2km/L | ▲3.8km/L |
ミライース | 32.2km/L | ▲3.0km/L |
ラパン | 32.2km/L | ▲3.4km/L |
ミラココア | 26.8km/L | ▲2.2km/L |
ハイトワゴン | ||
ワゴンR | 30.4km/L | ▲3.0km/L |
ムーヴ | 27.6km/L | ▲3.4km/L |
ムーヴキャンバス | 27.4km/L | ▲1.2km/L |
N-WGN | 26.2km/L | ▲3.2km/L |
N-ONE | 25.8km/L | ▲2.6km/L |
デイズ | 22.0km/L | ▲3.8km/L |
スーパーハイトワゴン | ||
タント | 27.0km/L | ▲1.0km/L |
スペーシア | 26.4km/L | ▲3.6km/L |
N-BOX | 25.4km/L | ▲1.6km/L |
ウェイク | 24.6km/L | ▲0.8km/L |
デイズルークス | 21.8km/L | ▲0.2km/L |
ワンボックス | ||
バモス | 14.6km/L | ▲0.4km/L |
*2018年1月時点データ
すべて自然吸気エンジン(NA)での比較ですが、2WDとの燃費差が車種によってここまで違うのですね??
最も燃費差が大きいのはアルトの3.8km/Lで、燃費差が小さいのはデイズルークスの0.2km/Lです。0.2km/Lならもはや2WDと変わりませんね・・・。ただ、三菱・日産の軽自動車のカタログ燃費はよくわかりません。
最低地上高が高く、アウトドア派に向いているSUVタイプではハスラーの燃費が、2WDとの燃費差も小さくキャストアクティバを大きく引き離しています。
↑ハスラー
最も燃費が良いのは4WDでもセダンタイプで、アルトやミライースです。これは2WDでも一緒です。
ただ、セダンタイプは2WDとの燃費差が大きくなっています。もともと車重が軽いボディタイプですが、4WDにすることでの重量増はどのボディタイプでも一緒の50kg程度なので、増分率が高いためだと思います。
ハイトワゴンではワゴンRです。S-エネチャージというマイルドハイブリッドを搭載しているためムーヴに対しても大きく差をつけています。
意外と?ムーヴキャンバスが2WDとの燃費差が小さく、4WDではムーヴにつぐ燃費の良さになっています。これは、ムーヴキャンバスはスライドドアを採用していて、もともとの車重が重いことが原因かもしれません。
ファミリーや仲間内でレジャーに使用することの多いスーパーハイトワゴンでは、スペーシアが最も燃費が良いです。ただ、スーパーハイトワゴンにしては軽いスペーシアはタントよりも2WDとの燃費差が大きくなっています。
スーパーハイトワゴンの4WDは1トンを超える車種もあるので、自然吸気エンジン(NA)ではなくターボエンジンを選んだ方が良いです。
⇒軽自動車にターボは必要?ターボモデルのパワーと燃費、価格を比較
ターボエンジン4WDの燃費比較
SUVタイプ | ||
車種 | 4WD | 燃費差 |
ジムニー | 13.6km/L | なし |
ハスラー | 26.2km/L | ▲1.6km/L |
キャストアクティバ | 25.0km/L | ▲2.0km/L |
セダンタイプ | ||
アルトワークス | 22.6km/L | ▲1.0km/L |
ハイトワゴン | ||
ワゴンRスティングレー | 27.0km/L | ▲1.4km/L |
ムーヴ | 25.6km/L | ▲1.8km/L |
N-WGN | 24.2km/L | ▲1.8km/L |
N-ONE | 23.0km/L | ▲0.8km/L |
デイズ | 21.8km/L | ▲1.4km/L |
スーパーハイトワゴン | ||
タント | 24.6km/L | ▲1.4km/L |
スペーシアカスタム | 24.0km/L | ▲1.6km/L |
N-BOX | 23.4km/L | ▲2.2km/L |
ウェイク | 23.2km/L | ▲0.6km/L |
デイズルークス | 20.4km/L | ▲1.8km/L |
ワンボックス | ||
エブリイワゴン | 14.6km/L | ▲1.6km/L |
アトレーワゴン | 13.8km/L | ▲1.0km/L |
*2018年1月時点データ
ターボエンジンではさらに燃費が悪くなりますが。セダンタイプではターボの設定はないので、ワゴンRスティングレーが最も燃費が良くなっています。
↑ワゴンRスティングレー
次いで燃費が良いのは、最低地上高が高くアウトドアに向いているハスラーです。
同じくSUVのジムニーは発売から20年も経過しているモデルなので仕方ないですが、最新の軽自動車の半分ぐらいの燃費のなっています。2ドアで使い勝手も悪いので、本当に欲しい人が購入するべき車です。
スーパーハイトワゴンのスペーシアも燃費が良いので、2WDと同じく4WDでもスズキのS-エネチャージ(マイルドハイブリッド)搭載車が燃費ではおすすめになります。
軽自動車の4WDモデルの価格は?
4WDモデルは当然ですが、2WDよりも価格は高くなります。価格差は車種によって多少の違いはありますが、10万円~14万円程度です。
ここでは、4WD搭載の最も安いグレードを、自然吸気エンジン(NA)とターボエンジンのそれぞれの価格を紹介します。
SUVタイプ | ||
車種 | NA | ターボ |
ジムニー | なし | 140万円 |
ハスラー | 139万円 | 148万円 |
キャストアクティバ | 135万円 | 164万円 |
セダンタイプ | ||
ミライース | 97万円 | なし |
アルト | 100万円 | なし |
ラパン | 131万円 | なし |
ミラココア | 132万円 | なし |
アルトワークス | なし | 161万円 |
ハイトワゴン | ||
N-WGN | 122万円 | 145万円 |
ワゴンR/スティングレー | 129万円 | 177万円 |
ムーヴ | 130万円 | 147万円 |
N-ONE | 131万円 | 172万円 |
ムーヴキャンバス | 131万円 | なし |
デイズ | 141万円 | 161万円 |
スーパーハイトワゴン | ||
タント | 135万円 | 162万円 |
デイズルークス | 142万円 | 175万円 |
スペーシア/カスタム | 145万円 | 190万円 |
N-BOX | 151万円 | 182万円 |
ウェイク | 167万円 | 179万円 |
ワンボックス | ||
バモス | 151万円 | なし |
アトレーワゴン | なし | 153万円 |
エブリイワゴン | なし | 155万円 |
*2018年1月時点データ
4WDが似合うのはやはりSUVタイプです。ジムニーは別格ですが、一般的にはハスラーのターボ4WDが価格的におすすめです。4WDは2WDよりも50kg程度重くなるのでターボエンジンがおすすめです。
軽自動車の4WDを最も安く購入するにはミライースです。これは2WDでも同じです。
ハイトワゴンは自然吸気エンジン(NA)ならN-WGN、ターボならムーヴです。ワゴンRはもっと安いグレードありますが、燃費の良いマイルドハイブリッド搭載のグレードだとライバルより若干高くなります。
↑N-WGN
ワゴンRはスティングレーにしかターボの設定がないので、高めの価格でしか4WDターボは購入できません。
スーパーハイトワゴンは4WDターボでタントが安くなっています。最大のライバルとなるN-BOXは、最新の安全装備「ホンダセンシング」が標準装備となっている分だけ高めの価格設定になっています。
軽自動車4WDのまとめ
軽自動車の4WD選びのポイント
- 使用シーンを考えると最低地上高の高い軽自動車がおすすめ
- 4WDは50kg程度重いのでターボがおすすめ
おすすめの4WD軽自動車
- 最低地上高、燃費、価格を総合的に見るとハスラーがおすすめ
- ターボの燃費ではワゴンRスティングレーがおすすめ
- ターボの価格ならN-WGNがおすすめ
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