1997年に発売された初代ハリアーは「高級クロスオーバーSUV」という新しいカテゴリーを開拓した先駆者的な存在です。
その後、世界中のメーカーから多くの対抗SUVが発売され、現在のSUV人気にまでつながっています。
1997年に発売されて、2020年にモデルチェンジされた新型ハリアー(80系)は4代目となります。先代の3代目ハリアー(60系)も大ヒットモデルでしたが、新型ハリアーも引き続き大ヒットとなっています。
先代60系ハリアーに乗っていた方も、新型80系ハリアーへの乗り換えを検討している方も多いと思います。
先代3代目ハリアーと新型ハリアーの違いを細かく紹介していきます。
目次
新型ハリアーに少しでもお得に乗り換えるには?
新型ハリアーへの乗り換えを考えている方へ!
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新旧ハリアーの中古車も視野に入れてみる方法もあります。先代60系ハリアー中古は新型発売にともない大幅に価格が落ちてきています。
新型ハリアーの低走行車もでてきています。
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見た目はどちらもカッコ良いですが・・・
ハリアーといえばカッコ良い見た目ですよね!
先代と新型の見た目の違いは大きいです。
↑新型ハリアー
新型ハリアーはヘッドライト周りが印象的です。
↑先代ハリアー
先代ハリアーと比べるとフロントは薄くシャープになったなと感じます。個人的には先代のフロントマスクの方が好きです。
新型は洗練されて上質絵はあるのですが、ちょっと貧相になったような・・・。
あと、グリルのエンブレムが、シンボルマークだった「鷹」から「トヨタ」のロゴに変わったのは残念です。多くの方がネガティブな評価になっていますね。
↑新型ハリアー
新型ハリアーのリヤデザインは、横一文字のリヤコンビネーションランプが特徴的です。これはカッコ良いです。高い位置で存在感のあるリヤランプなので存在感もありますね。
↑先代ハリアー
フロントでは先代ハリアーの方が好みでしたが、リヤデザインは新型ハリアーが好きです。決して先代ハリアーのリヤデザインがカッコ悪くダサイいと思っているわけではないのですが。
高級感はありますが、ボリュームがあり存在感のあるイメージから、上質でシャープなイメージに変わったなと感じます。
「ハリアーダサい」なんて意見もありますが、新型ハリアーもやはりカッコ良く仕上がっていると思います。
関連リンク
⇒新型ハリアーは黒か白か?おすすめの色は?
⇒SUVはカッコ良い!エクステリアグデザイン満足度ランキング
新型ハリアーのボディサイズは大きくなり横幅には注意が必要
新型ハリアーのボディサイズはどう変わったのでしょうか?
新型ハリアー | 先代ハリアー | |
全長 | 4,740mm | 4,725mm |
全幅 | 1,855mm | 1,835mm |
全高 | 1,660mm | 1,690mm |
ホイールベース | 2,690mm | 2,660mm |
新型ハリアーは先代よりも低くワイドになっています。
全長は15mm長く、全幅は20mmも大きくなっていて、全高は30mm低くなっています。
低くワイドになったことでカッコ良くはなっています。
が、全幅が20mm大きくなったことは、狭い道路での運転や、狭い駐車場での車庫入れなど、運転に気を使うシーンがさらに多くなるでしょう。
ホイールベースは30mm長くなっているので、直進安定性は高まっていますが、最小回転半径はほとんど変わっていません。
新型ハリーアとなりボディサイズが大きくなって、デザインはよりシャープでカッコ良くなったかもしれませんが、狭い道での運転には気を使うことになるでしょう。
室内・荷室のスペースの新・旧ハリアーの比較
ボディサイズの大きくなった新型ハリアーですが、居住スペースや荷室スペースも広くなったのでしょうか?
室内スペースを比較
新型ハリアー | 先代ハリアー | |
室内長 | 1,880mm | 1,965mm |
室内幅 | 1,520mm | 1,480mm |
室内高 | 1,185mm | 1,220mm |
新型ハリアーはボディサイズは大きくなっていますが、室内スぺースは逆に狭くなっています。
全高が低くなるなど、デザイン優先が影響しているのでしょう。
シート高を比較
- 新型ハリアー:前席730mm、後席730mm
- 先代ハリアー:前席730mm、後席770mm
全高の低い上に、リヤに向って傾斜するクーペスタイルなので、後席の位置が低くなっていて、解放感が薄くなっています。
前席よりも後席シート高の方が高く、かつ頭上に溶融があるのがベストですよね。
荷室スペースを比較
乗車スペースでは先代ハリアーの方が広かったですが、荷室の広さはどうでしょうか?
新型ハリアー | 先代ハリアー | |
幅 | 980mm | 1,120mm |
高さ | 705mm | 760mm |
奥行き | 980mm | 1,000mm |
最大奥行 | 1,920mm | 1,900mm |
*SUVのすべて2021年、2020年参照
荷室スペースも先代ハリアーの方が広かったという結果です。
特に高さ方向が低くなっているのは気になります。全高低くなったので仕方ないかもしれません。
ただ、スタイリング重視の都市型SUVとして考えれば十分な幅と奥行きになっています。
トヨタもRAV4とのすみ分けで、新型ハリアーの室内・荷室スペースよりも都市型SUVとしてスタイリッシュなデザインを優先しています。
荷室スペースがもっと欲しいのであれば、新型ハリアーはあきらめて、RAV4を検討する方が良いでしょう。
関連リンク
⇒室内が広いSUVは?室内スペースランキング
⇒SUVのシートの高さを比較 視点が高く見晴らしがよいSUVは?
⇒SUVの荷室(ラゲッジスペース)の広さランキング
新型ハリアーエンジンにガソリンターボが欲しい
新型ハリアーのエンジンラインアップは2種類のみです。
- 2.0L自然吸気ガソリンエンジン
- 2.5L+モーターハイブリッド
エンジンスペックを紹介します。
2.0Lガソリン | 2.5Lハイブリッド | |
最高出力(ps/rpm) | 171/6600 | 178/5700 |
最大トルク(kgf・m/rpm) | 21.1/4800 | 22.5/3600 |
モーター最高出力(ps) | 120 | |
モーター最大トルク(kgf・m) | 20.6 | |
車重 | 1,570kg | 1,650kg |
ガソリンエンジンは自然吸気エンジンのみで171馬力と必要十分なパワーですが、トルクは21.1kgf・mと車重に対して少々物足りません。
高速道路の合流や上り坂などの加速ではパワー不足を感じるシーンがあるでしょう。
その点ハイブリッドはモーター出力が高くシステム出力は226馬力とパワフルです。SUVの中でも加速性能はトップクラスです。
モーターでの加速はスムーズで静粛性が高いので、高級感のあるハリアーにはハイブリッドが断然おすすめです。
先代ハリアーには自然吸気のガソリンエンジンだけでなく、ガソリンターボエンジンがラインアップされていました。
先代ガソリン | 先代ガソリンターボ | |
最高出力(ps/rpm) | 151/6100 | 231/5200 |
最大トルク(kgf・m/rpm) | 19.7/3800 | 35.7/1650 |
先代ハリアーの自然吸気エンジンは151馬力とパワー不足の不満が多くあるエンジンでした。新型もパワー不足を感じるシーンがあるとはいえ、先代エンジンほどではありません。確実に進化しています。
ただ、先代ハリアーにはターボエンジンがアインアップされていて、231馬力とパワフルなエンジンが搭載されています。
ちなみにハイブリッドの新旧スペック比較も紹介します。
新型ハイブリッド | 先代ハイブリッド | |
最高出力(ps/rpm) | 178/5700 | 152/5700 |
最大トルク(kgf・m/rpm) | 22.5/3600 | 21.0/4400 |
モーター最高出力(ps) | 120 | 211 |
モーター最大トルク(kgf・m) | 20.6 | 41.7 |
新型はハイブリッドのモーター出力がかなり抑えられています。より燃費重視にしてあるのでしょう。
ただし、新型ハイブリッドは4WDならリヤモーターも備わっていて、最高出力54ps、最大トルク12.3kgf・mが追加されます。
関連リンク
⇒新型ハリアーのガソリンエンジンはパワー不足で加速が遅い?
⇒エンジン性能評価・満足度が高いSUVランキング
⇒SUVの加速性能をパワーウェイトレシオでランキング
燃費が良いのは新型ハリアー
新型ハリアーのWLTCモード燃費です。
ガソリン | ハイブリッド | |
WLTCモード | 15.4km/L | 22.3km/L |
市街地モード | 11.3km/L | 19.5km/L |
郊外モード | 15.7km/L | 25.1km/L |
高速道路モード | 18.0km/L | 22.1km/L |
ハイブリッドの燃費は実燃費に近いWLTCモードでも20km/Lを超える低燃費となっています。
新旧ハリアーの燃費比較は、JC08モード燃費のハイブリッドでしかできません。
- 先代ハイブリッド JC08モード燃費:21.4km/L
- 新型 ハイブリッドJC08モード燃費:26.3km/L
先代ハリアーは4WDのみだったので、新型ハイブリッドも4WD燃費での比較です。
新型ハイブリッドはスペック的には先代が上回りますが、燃費は新型ハイブリッドが大きく上回ります。
新型ハリアーは高くなったのか?
モデルチェンジされた新型ハリアーは、先代ハリアーよりもやはり高くなっているのでしょうか?
- 新型ハリアーガソリン:299万円~423万円
- 先代ハリアーガソリン:300万円~421万円
同じ2.0Lガソリンエンジンの2WD価格帯の比較です。先代ハリアーの最終グレードでの価格帯です。新型ハリアーは高くなったと思いきや、価格は据え置きです!
据え置きどころか、ベーシックグレードの価格は300万円を切る299万円からと値下げしています。
関連リンク
⇒新型ハリアーSグレードの装備の違いは?
次いでハイブリッドの比較です。
- 新型ハリアーハイブリッド:380万円~504万円
- 先代ハリアーハイブリッド:384万円~504万円
ハイブリッドも新旧で同じ価格帯での販売です。ただし、これは4WDの比較です。先代ハイブリッドが4WDだけだったので、新型も4WDでの価格帯ですが、新型ハイブリッドには2WDもラインアップされています。
- 新型ハリアーハイブリッド2WD:358万円~482万円
新型ハリアーハイブリッドの2WDなら4WDよりも22万円安く買うことができます。
先代ハリアーハイブリッドは4WDだけだったので、新型は安くで買える選択肢ができています。
先代ハリアー(60系)から新型ハリアー(80系)への乗り換え
結論、乗り換えはおすすめです!
ただし、スタイリングデザインが気に入ればです。