ダイハツ、スズキの2大メーカーがけん引している軽自動車ですが、この2大メーカーに次ぐ存在となったのがホンダです。
ホンダは以前から軽自動車は販売していて、1997年~2014年まで販売されていたライフが人気車となっていました。が、スズキやダイハツにはとても及ばない販売台数でした。
そこで、ホンダは2011年12月にN-BOXを発売してから、N-WGN、N-ONEと立て続けにNシリーズを発売しています。特にN-BOXは2013年軽自動車販売台数NO1を獲得して、それ以降も販売台数は好調です。
目次
ホンダ軽自動車の販売台数ランキング
ホンダ軽自動車の2016年販売台数ランキングです。
1位:N-BOX
2位:N-WGN
3位:N-ONE
4位:S660
5位:バモス
ホンダ軽自動車の代名詞的な存在のN-BOXが、最も売れている軽自動車です。N-BOXはホンダの中だけでなく、2016年に最も売れた軽自動車です。
N-BOXの販売台数は派生車のN-BOX/とN-BOX+の販売台数を合わせたランキングですが、ほとんどはN-BOXの販売台数となっています。
しかし、N-WGNは知名度は低めですが、2016年度の販売台数ランキングは、ライバルで歴史のあるワゴンRやムーヴを上回っています。ハイトワゴンでは人気となっているダイハツのムーヴキャンバスとほぼ同じぐらいの販売台数になっています。
N-ONEとS660は個性的なコンセプトのモデルなので評価は高いですが、価格が高く乗る人が限られるので、販売台数的には今一つです。
ホンダの軽自動車はラインアップが少ないので、ダイハツとスズキの販売台数にはかないませんが、N-BOXとN-WGNはスズキ、ダイハツに勝る販売台数を誇っています。
センタータンクレイアウトによる室内空間の広さが魅力
ホンダ軽自動車は、センタータンクレイアウトを採用することで空間効率を最大限に活かしたパッケージ、後席乗降性、居住性の高さが魅力です。
ホンダのセンタータンクレイアウトは、小型車開発で「居住性を確保しかつ車体寸法は拡大しない」という課題をクリアすべく、考えられた燃料タンク配置の方法です。
燃料タンクは通常、後部座席下や背後などに配置されることが多いのですが、センタータンクレイアウトでは、燃料タンクを薄型にし前座席下に配置することにより、後部座席を従来燃料タンクがあった部分に収納できるので、低床フロアや広い室内空間、荷室が実現できるというメリットがあります。
このフィットなどの小型乗用車の技術を軽自動車にも採用することで、N-BOXは軽自動車最大級の室内空間が実現できています。全高の低いN-WGNでも室内空間はハイトワゴンの中でトップクラスです。
また、センタータンクレイアウトのメリットは、重心の低さによる走行安定性もあります。軽自動車にはありがたいメリットです。
N-BOX人気の秘密の一つは、このセンタータンクレイアウトによる室内空間の広さにあります。
ホンダ軽自動車の特徴
Nシリーズの発売で販売台数で勢いのあるホンダですが、人気の秘密は室内空間だけではありません。そしてもちろんデメリットもあるので紹介します。
軽自動車NO1の最大トルク
軽自動車のデメリットとして、660ccという小さい排気量によるパワー不足があります。
スピードを出すクルマではないので、重要なのは加速になります。加速はエンジン性能では最大トルクとして数値化されています。
ホンダの軽自動車エンジンは軽自動車で一番の最大トルクを誇ります。乗用車でも走行性能にこだわる、エンジン屋のホンダらしさが軽自動車にも受け継がれています。
スーパーハイトワゴンで比較してみます。
車種 | 最大トルク |
N-BOX | 6.6kgm/4800rpm |
タント | 6.1kgm/5200rpm |
スペーシア | 6.1kgm/4000rpm |
*2018年1月時点データ
これはノンターボエンジン(NA)のデータになります。6.6kgmが最大トルクの数値で、4800rpmは最大トルクを発生するエンジンの回転数になります。
ただ、スーパーハイトワゴンは車重が重いため、ノンターボ(NA)ではパワー不足との口コミ評価が多くみられます。
そこでターボエンジンの数値を紹介します。
車種 | 最大トルク |
N-BOX | 10.6kgm/2600rpm |
タント | 9.4kgm/3200rpm |
スペーシア | 10.0kgm/3000rpm |
*2018年1月時点データ
ターボエンジンではさらにホンダの優位性が顕著になります。最大トルクの大きさだけでなく、2600rpmから最大トルクを発生するので、走行直後から常にターボが作動しているイメージです。
エンジンパワーに関しては「ノンターボエンジンパワー比較」「ターボエンジンパワー比較」で詳細を紹介しています。
車重が重く燃費が悪い
ホンダ軽自動車の欠点として燃費の悪さがあります。
燃費が悪いスーパーハイトワゴンで燃費を比較すると
- N-BOX:27.0km/L
- タント:28.0km/L
- スペーシア:30.0km/L
ノンターボでの燃費比較です。ただ、スーパーハイトワゴンではターボエンジンがおすすめとなるので、ターボエンジンでの燃費を比較すると
- N-BOX:25.6km/L
- タント:26.0km/L
- スペーシア:25.6km/L
ターボエンジンになるとスペーシアの燃費が大きく落ちるので燃費差はなくなります。
ただ、ホンダ軽自動車は、衝突安全性と重厚感のある走りを実現するため、鉄板を無理に薄くしなかったことによる重量増も燃費に影響していると考えられます。ホンダの軽自動車はライバルと比較すると重量が重いです。
しかも、これはあくまでもカタログ燃費の数値であって実燃費とは違います。実燃費は道路状況や運転の仕方で大きく変わります。最大トルクが大きくパワーのあるホンダ軽自動車のエンジンは、アクセルの踏み込み量が少なくなるかもしれません。
カタログ燃費では不利なホンダ軽自動車ですが、運転の仕方でそんなに差がでる程の燃費差ではないかもしれません。
ホンダ軽自動車のまとめ
ホンダ軽自動車はコンパクトカーのフィットで培った「センタータンクレイアウト」が軽自動車にも採用されていて、軽自動車の小さなボディでも広い室内空間が実現できていることです。
エンジンのパワーなど走りへのこだわりもホンダ軽自動車の特徴になります。
ホンダの軽自動車は一般的的な「安くて、軽くて、燃費が良い」といった軽自動車のイメージに固執してない新しいスタンダードを目指している感じなので、スズキやダイハツとは違った個性があり、それが人気につながっているのではないでしょうか。
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