軽自動車のユーザーは女性のユーザーが非常に多いです。
また、初心者の方の初めての自動車が軽自動車、若い世代やシニア世代が多いなど、運転技術に少し自信のない方が多いのが特徴です。
もちろん運転技術には個人差があるので、女性やシニアの方が運転がヘタだというわけではありませんが・・・
運転に自信のない方が、一番苦労するのが駐車・縦列駐車ではないでしょうか?
バックって死角が多いし、どっちにハンドル回せばどっちに進む?など苦労する事が多いです。
最近の軽自動車は、自動ブレーキに代表される予防安全装備が充実しています。これはボディにカメラなどがついていて人間の目のかわりをしてくれているからです。
ここではこのカメラの映像を、車内のモニターに様々な視点で映し出してくれて駐車や運転の支援をしてくれるパーキングアシスト搭載の軽自動車を紹介します。
目次
タント・タフトはハンドル操作でパーキングアシスト
軽自動車のパーキングアシストで最も進化しているのは、ダイハツのタントとタフトに搭載されている「スマートパノラマパーキングアシスト(駐車支援システム)」です。
↑タント
ライバルの軽自動車はモニターを活用して、全方位に周囲を映像で確認することで、駐車支援する機能です。
が、タントとタフトに搭載される「スマートパノラマパーキングアシスト(駐車支援システム)」はハンドル操作をアシストしてくれます。
駐車時にカメラで駐車枠の白線を検知してくれて、音声とモニターガイドに加えてハンドル操作をアシストてくれます。
ドライバーはアクセルとブレーキで速度調整鶴だけで大丈夫です。難しい縦列駐車にも対応してくれているのでメリットは大きいです。
パーキングアシストでハンドル操作機能がついているスマートパノラマパーキングアシストですが、標準装備ではありません。
71,500円のオプションとして設定されています。このオプションにはスマートパノラマパーキングアシストだけでなく、他のオプションとセットとなっていての金額となっています。
ルークス・デイズはアラウンドビューモニターが標準装備
モニターを使ったパーキングアシストを、軽自動車にも広く装備させたのは日産の軽自動車です。
ルークスとデイズに装備されています。
↑ルークス
アラウンドビューモニターといって、上から車を見た映像を確認しながら駐車する事ができます。
このアラウンドビューモニターの優れているところは、シフトレバーをバックに入れると、この映像がルームミラーに映し出せるところです。
もちろんオプションのナビを装着すればナビにも映像を映すことはできます。
また、デイズ・ルークスはモデルチェンジされ、アラウンドビューモニターも進化し、
インテリジェント アラウンドビューモニターとなっています。
モニターによる映像確認だけでなく、移動物の検知機能付となり、人や自転車など周囲に動くものがいる場合に表示とブザーで注意を促してくれます。
インテリジェント アラウンドビューモニターはデイズ、ルークスには全グレードではないですが、標準装備されているのが大きなメリットです。ベーシックグレードのみ標準装備されていません。
三菱自動車のeKスペース、eKワゴンはマルチアラウンドモニターという名称での搭載になります。
ただし、ルークスやデイズのように標準装備ではなく、一部グレードにオプション装備になります。
ハスラー・スペーシアの全方位モニターは高機能
日産のアラウンドビューモニターよりも高性能なのが、
ハスラーやスペーシアに搭載される全方位モニターです。
クルマの前後左右4か所にカメラが設置されていて、クルマを真上から見たような映像をモニターで確認できます。
↑トップビュー、前方/後方
ここまでは、日産のアラウンドビューモニターとほぼ一緒なのですが、スズキの全方位モニターが優れているのはこの3つです。
- 前方/後方ワイド映像
- 助手席側サイド映像
- 3Dビュー
一番のおすすめは「前方/後方ワイド映像」です。
見通しの悪い交差点などで、歩行者がいきなり出てきてヒヤリ!何てことありますよね。この全方位モニターなら、運転席から見えにくい周辺の状況を確認することが出来ます。
さらに、新型スペーシアなら人が近づいてくるとお知らせしてくれる「左右確認サポート機能」も前後に装備されます。
助手席側サイド映像も便利です。狭い道での対向車とすれ違う時など、助手席側はどれぐらい余裕があるかなど、苦手な方も多いのではないでしょうか。
この映像は本当に便利です。上から見た映像でのパーキングアシストよりも、助手席サイド映像の方が意外と重宝されるかもしれません。
3Dビューに関しては映像が3Dで見れるというだけの機能で、スペーシア・ハスラーへの搭載になります。
機能的には日産のアラウンドビューモニターを超えるスズキの全方位モニターですが、大きな欠点があります。
それは価格が高いことです。
日産のアラウンドビューモニターは一部グレードに設定されていませんが、ほとんどのグレードで標準装備されています。
一方、スズキは全方位モニター用カメラパッケージ装着車としてオプション設定となります。このオプション費用が結構高めです。
- スペーシア:85,800円~88,000円
- ワゴンR:72,600円~74,800円
- ハスラー:52,800円
車種によって価格設定がかなり違っていますが結構高いです。
さらにこれだけでなく、全方位モニター対応のナビを設定しないと、映像を見ることができません。元々ナビをつけようと思っている方はいいかもしれませんが、ナビは必要ないと言う方は、この全方位モニターを装備することが出来ない事になります。
アラウンドビューモニターのルームミラーに映像が映し出される手軽さに比較すると、あまりにもハードルが高いのが欠点です。
全方位モニター装着可能な軽自動車
- ワゴンR(スティングレー含む)
- スペーシア(カスタム含む)
- ハスラー
- アルトラパン
ダイハツのパノラマモニターはムーヴやウェイクに装備
ダイハツのタントとタフトには最新のパーキングアシストである「スマートパノラマパーキングアシスト」が装備されます。
他のダイハツの軽自動車にも、モニター映像によるパーキングアシスト機能はあります。その性能はほぼスズキの全方位モニターと一緒になっています。
パノラマモニターは4カ所のカメラで車両の前後左右を映し、上から見下ろしたような映像をナビ画面に表示されます。
シフト操作で、6つのパノラマ映像をナビで確認できます。
パーキングアシストとしてはRにスフトを入れると、以下3つのパノラマ映像となります。
この映像が最もベーシックで、駐車する時に一番重宝します。
駐車している時のレフトサイドは意外と見過ごしてしまう視点なので、とてもありがたいですね。
この映像があれば、駐車している時に視界に入らない周りの状況が確認できます。
この他にも、スズキの全方位モニターと同様に、視界の悪い交差点などで歩行者を確認する事ができる「フロントワイドビュー」や、狭い道路で離合の時にに役立つ「レフト&ライトビュー」なども装備されています。
ダイハツのパノラマモニターのサイドの映像に関しては、助手席側だけでなく、運転席側の映像もあるのが優れている点です。スズキの全方位モニターは助手席側だけの映像です。
パーキングアシストとしての性能は、満足度の高いパノラマモニターですが、オプションで「57,240円」という高めの費用がかかってしまうのが欠点です。しかもパノラマモニター対応のナビの装着も必要になるので、ナビが必要ない方には、使うことができません。
日産のアラウンドビューモニターは、性能的には少々劣りますが、ほぼすべてのグレードで標準装備です。ルームミラーに映像が映し出されるので、ナビの装着も必要ありません。
パーキングアシストや運転支援として便利な機能ではありますが、安く軽自動車を購入したい方には、少々ハードルが高くなります。
パノラマモニターが装着可能な軽自動車
- ムーヴキャンバス
- ムーヴカスタム
- ウェイク
- キャスト
なぜかムーヴカスタムには装着できますが、通常のムーヴには装着できません。
N-BOXのパーキングアシストはリアカメラのバックモニター
軽自動車人気NO1のN‐BOXを販売しているホンダですが、モニターを活用したパーキングアシストについてはあまり積極的ではありません。
後ろの映像を3つの視点で映し出す、リアワイドカメラが「ナビ装着用スペシャルパッケージ」で装着することができます。
- ノーマルビュー
- ワイドビュー(約180°)
- トップダウンビュー
すべて後方だけの映像なので、他のメーカーのように、クルマを上から見たような映像ではありません。まさに必要最低限の駐車支援システムになっています。
その代わり、N‐BOXでは予防安全装備とエアバッグが軽自動車トップクラスの充実ぶりです。
⇒自動ブレーキの軽自動車を買う スズキ、ダイハツ、ホンダ、日産の性能比較
⇒自動運転の軽自動車を比較 運転支援システムでおすすめはN‐BOX!
⇒軽自動車はエアバッグが大事!サイドエアバッグ・カーテンエアバッグはホンダの軽自動車がおすすめ!
軽自動車モニターによるパーキングアシスト・駐車支援まとめ
モニターによるパーキングアシスト・運転支援は運転技術に自信のない方にはとても便利な機能です。
軽自動車メーカーでおすすめの順位をつけると
- 日産 インテリジェント アラウンドビューモニター
- ダイハツ スマートパノラマパーキングアシスト
- スズキ 全方位モニター
- ダイハツ パノラマモニター
- ホンダ リアワイドカメラ
日産のアラウンドビューモニターは何といってもルームミラー映し出すというアイディアで、ナビをオプショ装着しなくても使えるコストパフォーマンスの高さです。
ダイハツのタントとタフトのスマートパノラマパーキングアシストは、唯一ハンドル操作のアシスト機能もありますが、全車オプション扱いで価格も高いです。
スズキとダイハツの全方位モニターは費用は高めですが、性能的には日産のアラウンドモニターを上回ります。この2メーカーの差はほぼありません。
ホンダはまさに必要最低限のリア映像のみです。
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