燃費の良いイメージの軽自動車ですが、最近の軽自動車は室内空間を大きくするために全高が高くなったり、最新の安全装備を装着したりと車重が重くなってきていて、実際に走ってみると期待ほど燃費が良くないなんてこともあるようです。
普通車にはハイブリッドカーが、コンパクトカーだけでなく、ミニバンやSUVなどにも普及してきています。ハイブリッドのコンパクトカーは軽自動車よりも燃費が良くなっています。
まだ、数は少ないですが、軽自動車にもハイブリッドカーはあるので、少しでも燃費の良い軽自動車が欲しい方にはおすすめです。
目次
軽自動車の激しい燃費競争
軽自動車だけではありませんが、軽自動車はライバル同士で激しい燃費競争が繰り返されています。特にセダンタイプは軽自動車の基本中の基本で、維持費含めて安い軽自動車が欲しい人には人気のモデルです。よって燃費は大事です。
セダンタイプの代表的モデルにはアルトとミライースがありますが、この2台は激しい燃費競争を繰り広げています。
現在は
- アルト:37.0km/L
- ミライース:35.2km/L
アルトが低燃費を実現しています。
アルトとミライスーは、モデルチェンジをきっかけに軽自動車NO1の燃費を奪い合っていたのですが、2017年5月にモデルチェンジされた新型ミライースの燃費は、旧型と変わりませんでした。ダイハツは燃費よりも走りの質の向上に力を入れたと発表しています。
しかし、ガソリンエンジンでの燃費向上の限界にきているのではないかと個人的には思います。
軽自動車のガソリンエンジンは限界で、これ以上の低燃費を実現するには、やはりハイブリッドが必要になってきます。
ハイブリッドの軽自動車は?
最も燃費の良い軽自動車はアルトですが、ハイブリッドを採用している軽自動車も存在します。
- ワゴンR
- ハスラー
- スペーシア
この3モデルは軽自動車でありながらハイブリッドを搭載しています。3モデルともスズキです。現在ハイブリッド軽自動車をラインアップしているのはスズキだけです。
スズキは少し前まで「S-エネチャージ」と呼んでいましたが、仕組みはハイブリッドです。
2017年2月にモデルチェンジした新型ワゴンRと2017年12月にモデルチェンジした新型スペーシアはハイブリッドと呼んでいて、ハスラーだけはS‐エネチャージと呼んでいます。
↑ワゴンR
ハイブリッドという言葉は広く知れ渡っているので、最初からハイブリッドを名乗れば良かったのでは?と思ってしまいます。
今のところ軽自動車のハイブリッドはスズキの3モデルのみです。
スズキ軽自動車はマイルドハイブリッド
スズキの軽自動車のハイブリッドは、正確に言うとマイルドハイブリッドのです。
通常ハイブリッドはプリウスやアクアのようにモーターだけでも走ることができますが、マイルドハイブリッドはエンジンの補助だけなのでモーターだけで走ることはできません。
ただし、新型ワゴンRに関してはクリープ時にはモーターのみで走行が可能です。
このスズキのマイルドハイブリッドのメリットは
- 発進後~加速時のモーターアシストで燃費向上
- 減速時のエネルギーで発電・充電し、低燃費に貢献
- 静かでスムーズなエンジン始動
- 居住性に影響を与えない、軽量・コンパクトなシステム
エンジン再始動に関しては、アイドリングストップ後は、ISGのスターターモーター機能により、ベルトを介してエンジンを再始動。これにより、ギヤの噛み込み音がなく、静かでスムーズな再始動を可能にしています。
正直、アイドリングストップ後のエンジン再始動の振動って不快なことありますよね。
しかし、デメリットもあります。
- 通常のガソリンエンジンよりも価格が高い
- ハイブリッド程の低燃費が実現できない
価格がそこそこ高く、燃費がそこそこ良いという、価格も燃費も中途半端と見ることもできます。
ハイブリッドの価格と燃費比較
デメリットとして考えられる価格と燃費を比較します。
ワゴンR マイルドハイブリッド
ハイブリッド | ノーマル | |
価格 | 117万円 | 107万円 |
燃費 | 33.4km/L | 26.8km/L |
*2017年7月時点のデータ
ワゴンRのハイブリッドとノーマルエンジンの価格差は10万円で燃費差は6.6km/Lです。価格は最も安いグレード同士の比較です。
グレードが違うので装備内容が一緒ではないので、10万円がハイブリッドの増分ではないので、走行距離が多い方には問題ない価格差と低燃費だと思います。
ライバルのダイハツムーヴは111万円で31.0km/Lなので、価格はワゴンRが6万円高く、燃費は2.4km/L良くなっています。
ハイブリッドといっても燃費差が少ないのは、やはりマイルドハイブリッドの限界ですね。ムーヴと比較するとやはり中途半端な印象です。積極的に選ぶ理由にはならないかもしれません。
スペーシア マイルドハイブリッド
↑スペーシア
スペーシアはすべてのグレードにマイルドハイブリッドが採用されているので、スペーシア同士の比較はできないため、ライバルのN-BOXとタントと比較します。
価格 | 燃費 | |
スペーシア | 133万円 | 30.0km/L |
N-BOX | 138万円 | 27.0km/L |
タント | 122万円 | 28.0km/L |
*2018年1月時点のデータ
スペーシアは燃費で積極的に選ぶだけの理由が多少はあります。
スーパーハイトワゴンは軽自動車の中では燃費が悪いので、ハイブリッドの効果が多少高くなるのかもしれません。
この燃費差はもちろんマイルドハイブリッドのおかげもありますが、車重が850kgとN-BOXの890kg、タントの920kgよりも軽量なことも要因です。
ただ、これは自然吸気エンジンの場合で、ターボエンジンだと・・・
価格 | 燃費 | |
スペーシア カスタム | 178万円 | 25.6km/L |
N-BOX | 169万円 | 25.6km/L |
タント | 150万円 | 26.0km/L |
*2018年1月時点のデータ
上の表のようにターボエンジンになると、スペーシアのマイルドハイブリッドの燃費メリットはありません。価格については、スペーシアはカスタムにしかターボエンジンの設定がないので、ライバルと比較して高くなっています。
ハスラー S-エネチャージ
S-エネチャージ | ノーマル | |
価格 | 127万円 | 107万円 |
燃費 | 32.0km/L | 26.6km/L |
*2017年7月時点のデータ
ハスラーのS-エネチャージが20万円高く、燃費が5.4km/L良くなっています。価格差が大きいですが、ほとんどの購入者がS-エネチャージ搭載グレードを選んでいるようです。
装備内容がかなり違うので、あまり参考にならないかもしれません。
↑ハスラー
軽自動車の燃費について詳しく知りたい方はこちら
⇒軽自動車は燃費が良い?ボディタイプ別燃費比較・ランキング
⇒おすすめの人気軽自動車の実燃費比較・満足度ランキング
まとめと次世代の低燃費軽自動車
現在、ハイブリッドの軽自動車はスズキのワゴンR、ハスラー、スペーシアだけで、システムはマイルドハイブリッドなので燃費も価格も中途半端なイメージです。
はっきり言うとあまり積極的に選ぶ理由はありません!
軽自動車にマイルドハイブリッドではなく、本格的なハイブリッドを搭載するには、高いコストが大きなハードルになるかもしれません。
軽自動車をさらに進化させるには電気自動車(EV)が必要かもしれません。
現在、三菱からはi-MiEVとい電気自動車(EV)が発売されていますが、価格が227万円と非常に高いのはネックです。
一つの選択肢は日産のノートに搭載されて話題となっているe-POWERではないでしょうか?
「新しい電気自動車」といっていますが仕組みはハイブリッドです。ガソリンエンジンで発電してモーターで走る仕組みです。
日産の軽自動車には期待したいところです。
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