軽自動車は規格でエンジンは660ccと決められていますが、もちろんエンジン性能やパワーには違いがあります。
軽自動車の自然吸気エンジン(ノンターボ)性能を比較します。
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目次
軽自動車エンジンの性能比較する数値は?
軽自動車のエンジンは660ccまでとなっているので、いくら重量が軽いといっても乗用車と比較すると、パワー不足で加速性能が悪くなります。
また加速が悪いので、ついついアクセルの踏み込み量が増えて、カタログの燃費よりも悪くなることが多いのも欠点です。
この欠点を少しでも少なくするためには、加速性能の高いエンジンを選びたいですね。
加速性能を見るには
- 最高出力(ps)
- 最大トルク(kgm/rpm)
この2つです。
最高出力は速さに関係していて、最大トルクは加速力に関係してきます。軽自動車に絶対的な速さを求める必要はないので、大事なのは加速力になります。よって最大トルクに注目すると良いと思います。
最大トルクはkgmの数値が大きければ大きいほど、加速力があることになります。そしてrpmは最大のパワーが発生するエンジンの回転数になるので、数字が小さいほど少ないエンジン回転数でパワーを引き出すことが出来るようになります。
以上のことを踏まえて、軽自動車のエンジン性能を比較します。
セダンタイプのエンジンパワー比較
まずはアルト、ミライースが代表的なモデルのセダンタイプです。
車種 | 最高出力 | 最大トルク |
アルト | 52ps | 6.4/4000 |
ラパン | ||
ミライース | 49ps | 5.8/5200 |
ミラココア | 52ps | 6.1/5200 |
ミラ | 58ps | 6.6/4000 |
*2017年7月時点のデータ
*最大トルク(kgm/rpm)
数字上エンジン性能が高いのはミラです。2006年に発売されている古いモデルなので意外です。
最近、このクラスは燃費優先でエンジンがセッティングされているので、パワーは抑えめになっているので、このような結果になっています。
ミラの燃費が24.2km/Lなのに対して、ミライースは35.2km/Lなので燃費性能の差は歴然です。
実質的にパワーがあって加速力があるのはアルトです。パワーだけでなく燃費もミライースよりもアルトが上回っています。
ハイトワゴンのエンジンパワー比較
ワゴンR、ムーヴ、デイズなどが代表的なモデルとなります。パワーと燃費、走行性能、居住性のバランスが最も良いボディタイプになります。
車種 | 最高出力 | 最大トルク |
ワゴンR | 52ps | 6.1/4000 |
ムーヴ | 52ps | 6.1/5200 |
ムーヴキャンバス | ||
キャストスタイル | ||
N-WGN | 58ps | 6.6/4700 |
N-ONE | ||
デイズ | 49ps | 5.7/5500 |
*2017年7月時点のデータ
*最大トルク(kgm/rpm)
パワーや加速性能に関しては、ホンダのN-WGNとN-ONEが大きくリードしています。
ただし、ワゴンRはマイルドハイブリッドエンジンのため、加速の時モーターでエンジンを「アシスト」するため、実際の数値よりもパワーはあるかもしれません。あくまでも燃費向上のためアクセルを踏み過ぎないための補助のようですが・・・。
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あとワゴンRは最大トルクの発生回転数が低いので、扱いやすさではホンダの2台よりも上です。燃費もワゴンRが33.4km/LとN-WGNの29.4km/Lと圧倒的に低燃費です。
ダイハツのムーヴ・ムーヴキャンバス、キャストスタイルはワゴンR並みのパワーですが、高回転まで回さないとパワーを引き出せないので、扱いやすさでは劣ります。
よって、加速性能ではN-WGNとN-ONEがおすすめで、扱いやすさと燃費とのバランスではワゴンRがおすすめとなります。
スーパーハイトワゴンのエンジンパワー比較
N-BOX、タント、スペーシア、デイズルークスなどが代表的なボディタイプです。
広い室内空間でファミリーに人気のタイプですが、車重が重いので、軽自動車の中で最もパワー不足を感じるというのが欠点です。
車種 | 最高出力 | 最大トルク |
N-BOX | 58ps | 6.6/4800 |
スペーシア | 52ps | 6.1/4000 |
タント | 52ps | 6.1/5200 |
ウェイク | ||
デイズルークス | 49ps | 6.0/5000 |
*2018年1月時点のデータ
*最大トルク(kgm/rpm)
パワー的にはN-BOXが最も加速性能が期待できます。さらにN-BOXは2017年にモデルチェンジされ、新型N-BOXには、普通車エンジンに採用されているVTECが採用され、低燃費とエンジンパワーがウなく両立されています。
次いで、スペーシアはマイルドハイブリッド搭載なので、モーターが加速時にエンジンを補助してくれます。体感できるほどではないかもしれませんが・・・。が、スペーシアは850kgとスーパーハイトワゴンの中では車重が軽いので、一番パワー不足感は感じにくいかもしれません。
ただ、基本的に車重の重いスーパーハイトワゴンはターボエンジンがおすすめです!
SUVタイプのエンジンパワー比較
ハスラー、キャストアクティバなどの街乗り中心のSUVタイプや、ジムニーなどの本格的なクロカンタイプが代表的なモデルになります。
車種 | 最高出力 | 最大トルク |
ハスラー | 52ps | 6.4/4000 |
キャストアクティバ | 52ps | 6.1/5200 |
ジムニー | ノンターボ(NA)エンジンなし |
*2017年7月時点のデータ
*最大トルク(kgm/rpm)
おすすめはハスラーです。エンジンはスペーシアと同じS-エネチャージ搭載のエンジンなので、パワーと燃費のバランスに優れています。
SUVタイプの軽自動車は、キャンプやスキー・スノボなどのウィンタースポーツなどのアウトドアに使うことを考えると車重の重い4WDを選ぶことも多くなります。
4WDの軽自動車についてはこちら
⇒軽自動車の4WDに乗り換える!価格と燃費、最低地上高比較
また、遠出で高速走行や山道走行が増えることを考えると、やはりターボエンジンがおすすめになります。
軽自動車エンジン性能、パワー比較まとめ
軽自動車は660ccのエンジンしか搭載できないの、普通車と比較するとパワー不足で、加速性能が悪くなります。特に、自然吸気エンジン(NA)はパワー不足を感じやすいです。
そんな中でもおすすめはホンダのエンジンです。加速性能の指標の最大トルクは最も大きく、力強い加速が期待できます。
扱いやすさと燃費とのバランスでいえばスズキのエンジンです。軽自動車で唯一のマイルドハイブリッド搭載が大きく貢献しています。また、最大トルクの発生エンジン回転数が低いので、アクセルの踏み込みが少なく加速性能を引き出すことができます。
ボディタイプでは、車重の重いスーパーハイトワゴンと使用目的がアウトドアのSUVタイプはターボエンジンがおすすめです。
これから、加速性能を見る時は最大トルクに注目してください!
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