軽自動車で最も人気で売れているのはホンダのN‐BOXです。
ライバルはダイハツのタントに、スズキのスペーシア、日産のルークスになります。
2020年度の販売台数はN-BOXが圧倒的で「195,984台」で、次いでスペーシアが「139,851台」となっています。
ただ、N‐BOXの一番のライバルはスペーシアだ!と考えがちですが、意外なところにもライバルがいます。それはトヨタのコンパクトトールワゴンの「ルーミー・タンク」です。
ルーミーとタンクはスタイリング違いの兄弟です。
2020年の販売台数を2台足すと「122,833台」で、スペーシアには及びませんが、タントの「129,680台」とほぼ同じ販売台数になっています。
軽自動車と乗用車の違いはありますが、「トールワゴン」で「スライドドア」という共通点があります。さらには、ノーマルボディに加えて、カスタムもラインアップされていたり、自然吸気エンジンとターボエンジンが用意されていたりと共通点はとても多いです。
ルーミー・タンクはN‐BOXのライバルとなるのでしょうか?
ただし、タンクは2020年9月に販売終了しまして、現在はルーミーのみの販売となっています。
⇒N-BOXとフィットを比較 燃費や価格、走行性能など買うなら?
⇒N-BOXカスタムとフリードを比較 価格や燃費、試乗・クチコミ評価
目次
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N‐BOXとルーミーの価格比較
N‐BOXとルーミーがライバルとして成立している一番の理由は価格です。
まずはノーマルボディの価格比較です。
車種 | 価格帯 |
N‐BOX | 142万円~202万円 |
ルーミー | 155万円~191万円 |
*2021年2月データ
最安グレードではN-BOXが安くなっていますが、最も高いグレードではN-BOXの方が高くなっています。
ターボエンジンの2WDモデルだとN‐BOXが175万円~180万円で、ルーミーは186万円なので実質的な選択肢で考えれば、N‐BOXが安くなっています。が、その価格差は10万円程度です。
続いて人気モデルのカスタムの価格比較です。
車種 | 価格帯 |
N‐BOXカスタム | 176万円~223万円 |
ルーミーカスタム | 191万円~209万円 |
*2020年2月データ
コンパクトトールワゴンでは迫力のあるフロントマスクのカスタムが人気です。
カスタムのターボエンジン2WDでは、N‐BOXが196万円~201万円で、ルーミーカスタムは204万円です。カスタムのターボでも価格差は10万円以内となっています。
購入時の総額は、税金面で有利なN‐BOXと値引きで有利なルーミー・タンクなので、大きな差はないかもしれません。
N‐BOXとルーミーのスタイリングデザイン比較
まずはノーマルボディのスタイリングです。
↑N‐BOX
↑ルーミー
N‐BOXはどこか可愛らしさを感じるデザインで、ルーミーはノーマルボディでも押し出しの強いデザインが特徴です。
次に、人気のカスタムモデルのスタイリング比較です。
↑N‐BOXカスタム
↑ルーミーカスタム
どちらのモデルも迫力のあるフロントマスクが特徴です。
フロントグリルの面積が大きく、メッキが多用されているルーミーが迫力がありますね。
メッキの使い方などはちょっと日産っぽいイメージもあります。
N-BOXカスタムは迫力あるデザインですが、オラオラ感は控えめで、大人のカスタムモデルといったイメージを受けます。
N‐BOXとルーミーのボディサイズ・室内空間比較
軽自動車と乗用車なので、ボディサイズは当然ルーミーが大きくなっています。
N‐BOX | ルーミー・タンク | |
全長 | 3395mm | 3700mm |
全幅 | 1475mm | 1670mm |
全高 | 1790mm | 1735mm |
*2021年2月データ
全長で305mm、全幅で195mmルーミー・タンクが大きくなっています。
この差は大きく、軽自動車であるN‐BOXが4名乗車で、ルーミーが5名乗車となります。よって、5名乗車が可能性がある場合は、ルーミーを選ぶことになります。
反対に、全高はN‐BOXの方が55mm高くなっています。長さと幅をこれ以上大きくすることができない軽自動車は、上方向に伸ばしていくしかありません・・・。
N‐BOX | ルーミー | |
室内長 | 2240mm | 2180mm |
室内幅 | 1350mm | 1480mm |
室内高 | 1400mm | 1355mm |
*2021年2月データ
また、エンジンが660ccと小さいN‐BOXは、エンジンフードを極限まで小さくしているので、全長がルーミー・タンクよりも300mm程度短いにも関わらず、室内長では60mm大きくなっています。エンジンの小ささが、室内の広さにつながっています。
スペース効率ではN‐BOXが上回りますが、室内幅が大きく5名乗車できるルーミー・タンクの方が、室内空間に余裕があります。
⇒おすすめの室内の広い軽自動車を買う!室内空間の比較・ランキング
N‐BOXとルーミーの走行性能比較
N‐BOXとルーミーともにエンジンは、自然吸気エンジンとターボエンジンがラインアップされています。
まずは自然吸気エンジンの比較です。
N‐BOX | ルーミー | |
最高出力 | 58ps/7300rpm | 69ps/6000rpm |
最大トルク | 6.6kgm/4800rpm | 9.4kgm/4400rpm |
*2021年2月データ
N‐BOXは660ccの3気筒エンジンで、ルーミー・タンクは1.0L 3気筒エンジンとなっています。
排気量で勝るルーミーはパワーで上回っていますが、車重が1070kgとN‐BOXよりも200kg程度重くなっているので、パワー感に差はありません。
ルーミーは乗用車ではありますが、パワーでは軽自動車並みとの評価です。
これだけの車重で1000ccのエンジン普通車としては小さすぎます。
特に、自然吸気エンジンは両車ともに街乗りでは問題なくても、高速道路での合流や追い越しなどの加速が必要なシーンでは、パワー不足だとの不満が多くみられます。
N‐BOXもルーミーも、おすすめはターボエンジンとなります。
N‐BOX | ルーミー | |
最高出力 | 64ps/6000rpm | 98ps/6000rpm |
最大トルク | 10.6kgm/2600rpm | 14.3kgm/2400rpm |
*2021年2月データ
ターボエンジンでもルーミーがパワーで上回りますが、車重が重い分走行性能はN‐BOXとさほど変わらないようです。
ターボエンジンなら、高速道路での走行も許容範囲の走りとなるようです。
⇒軽自動車にターボは必要?ターボモデルのパワーと燃費、価格を比較
⇒軽自動車の加速性能比較・ランキング
走行・加速性能は、ルーミーは普通車だけに、軽自動車のN‐BOXよりも優れていると想像しがちですが、そうでもないです。
N‐BOXの走行性能は、軽自動車としては高いレベルにあって圧倒的に高い評価ですが、ルーミーは軽自動車レベルだとの評価が見られます。
人によって評価は分かれるかもしれませんが、走行安定性や乗り心地、ハンドリングなど走行性能はN‐BOXの方が上回っています!
ルーミーは大きな軽自動車と考えた方が良いようです。
N‐BOXとルーミーの燃費比較
軽自動車やコンパクトカーの魅力は燃費の良さです。N‐BOXとルーミー・タンクの燃費はどうでしょうか?
まずは、自然吸気エンジンです。
WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード | |
N-BOX | 21.2km/L | 18.7km/L | 22.5km/L | 21.6km/L |
ルーミー | 18.4km/L | 15.5km/L | 19.7km/L | 19.2km/L |
こちらはターボエンジンのWLTC燃費です。
WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード | |
N-BOX | 20.2km/L | 19.0km/L | 21.7km/L | 20.7km/L |
ルーミー | 16.8km/L | 12.7km/L | 18.4km/L | 18.3km/L |
*2021年2月データ
燃費はN‐BOXの圧勝です。
N‐BOXの燃費は軽自動車としては普通の燃費となっていますが、ルーミーの燃費が悪すぎです。
パッソの古い設計のエンジンで大きなボディを動かしているので仕方ないのかもしれません。
同程度のパワー感と考えるとN‐BOXの燃費の良さは大きな魅力となります。
N‐BOXとルーミーの自動ブレーキなどの安全性能比較
自動ブレーキなどの安全性能についてはN‐BOXが優れています。
N‐BOXには最新の「ホンダセンシング」が採用されていて、乗用車顔負けの機能となっています。
- 衝突被害軽減ブレーキ(歩行者対応)
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- 車線維持支援システム
- アダプティブクルーズコントロール(ACC)
- 誤発進抑制機能
- 後方誤発進抑制機能
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
- オートハイビーム
N‐BOXのホンダセンシングは単眼カメラとミリ波レーダー、ソナーセンサーを採用した先進の安全装備で、ステアリング操作支援や前走車追従クルーズコントロール、標識認識機能など、上級車と遜色ない機能を備えていて、軽自動車の枠を超える安全装備となっています。
一方、ルーミーは以下の機能が全車標準装備となります。
- 衝突回避支援ブレーキ機能(歩行者対応)
- 衝突警報機能(歩行者対応)
- 車線逸脱警報機能
- 路側逸脱警報
- ふらつき警報
- ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)
- 先行車発進お知らせ機能
- オートハイビーム
N-BOXと比較すると、アダプティブクルーズ(ACC)が一部グレードのみの装備となっていたり、ステアリングアシストが装備なしなど、N-BOXと比較すると見劣りします。
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N‐BOXとルーミー比較のまとめ
軽自動車と乗用車の違いはあっても、同じような価格帯のN‐BOXとルーミーを比較してきましたが、おすすめはN‐BOXです。
N‐BOXは軽自動車にしては非常に価格が高くなっていますが、室内空間の広さや使い勝手、走行性能に軽自動車とは思えない程の安全装備など、軽自動車というカテゴリーではなく、N‐BOXという新しいコンパクトカーのジャンルを作ったと言われるほどの実力です。
ルーミーは限りなく軽自動車に近いコンパクトカーです。
N‐BOXよりも税金は高くなりますが、カスタムの迫力あるスタイリングデザインが気に入ればルーミーもありかもしれません。