2018年にハイトワゴンのスペーシアにSUVルックのスペーシアギアが追加発売されました。
スペーシアギアは見た目だけでなく、使い勝手もアウトドアでの使用が意識されているのが特徴で、ハイトワゴンでもアウトドアを楽しんで欲しいとの狙いで発売されています。
もう一台、圧巻の居住性と積載能力を備え、あらゆるレジャーで活躍できるウェイクは2014年に発売されています。
アウトドアやレジャー使用で使えるスペーシアギアとウェイクを比較してみます。
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目次
スペーシアギアとウェイクのエクステリアデザイン比較
まずは、インパクトのあるデザインで追加発売されたスペーシアギアです。
スーパーハイトワゴンなのにSUVっぽいデザインです。スズキはSUVとは言っていないとの事ですが、見た感じは間違いなくSUVですね。
スーパーハイトワゴンと言えば、メッキを多用しギラギラした迫力のあるデザインの「カスタム」が主流ですが、このスペーシアギアはカスタム以外の選択肢が増えたイメージです。
「ジムニーに似ている」「かなり斬新」「可愛い」などエクステリアに関する評価は高いイメージです。
次いで、ウェイクです。
エクステリアデザインは、既定のスーパーハイトワゴンと同じように、メッキでギラギラ気味なイメージです。が、道具感的な武骨な感じも残っています。
全高が1835mmとかなり高いので、スーパーハイトワゴンの中でもバランスがおかしい感じもします。
デザインは個人の好みの問題ではありますが、エクステリアを気に入って買う人が多いのはスペーシアギアでしょうか。
スペーシアギアは、スーパーハイトワゴンのカスタムに抵抗を感じる人への新しい選択肢です。
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スペーシアギアとウェイクのボディ・室内サイズ比較
まずは、スペーシアギアとウェイクのボディサイズの比較です。
スペーシアギア | ウェイク | |
全長 | 3395mm | 3395mm |
全幅 | 1475mm | 1475mm |
全高 | 1800mm | 1835mm |
ホイールベース | 2460mm | 2455mm |
最低地上高 | 150mm | 140mm |
車重 | 880kg(2WD) | 990kg(2WD) |
ウェイクはスーパーハイトワゴンの中で最も高い1835mmになっているのが特徴です。
スペーシアギアも1800mmと結構背が高くなっています。が、ルーフレールが装着されているので、ルーフレール込みの全高となっています。
また、最低地上高については、スペーシアギアが10mm高くなっています。アウトドアやレジャーで使用するのなら、最低地上高は高い方が良いと思います。
ただ、通常のスペーシア同じ数値で、スペーシアギアだからと言って高くしているわけではありません。ウェイクが低いだけです。
一番の違いは車重です。スペーシアギアの880kgに対してウェイクの990kgは重すぎます。燃費や加速に大きな差が出ると思います。
次いで、室内スペースの比較です。
スペーシアギア | ウェイク | |
室内長 | 2155mm | 2215mm |
室内幅 | 1345mm | 1345mm |
室内高 | 1410mm | 1455mm |
室内スペースに関してはウェイクの方が広くなっています。
特に室内高の1455mmはスーパーハイトワゴンの中でも圧倒的な余裕です。1455mmというサイズはミニバンのノア・ヴォクシーよりも高くなっているのには驚きです。
スペーシアギアとウェイクのラゲッジスペース比較
室内のスペースとともに、アウトドアやレジャー使用で気になるのはラゲッジスペースです。
スペーシアギアとウェイクのラゲッジスペースを比較します。
スペーシアギア | ウェイク | |
荷室幅 | 850mm | 875mm |
荷室高 | 1120mm | 1140mm |
荷室奥行(通常) | 300mm | 320mm |
荷質奥行(最大) | 1400mm | 1450mm |
ラゲッジはウェイクの方がスペースは広くなっているイメージです。
ラゲッジスペースについては、広さだけでなく使い勝手も重要です。
ウェイクのラゲッジスペースは、床下部分に90Lの大容量アンダートランクが装備されています。結構大きな荷物を積み込むことができます。
また、デッキボードの裏に設置されている脚を立てることでアンダートランクの高さを自在に変化させることができます。
他にも、アンダートランクを利用することで、1140mmのラゲッジ高が最大1485mmまで拡大できるので、かなり長い荷物も積み込み可能です。
ラゲッジスペースについては、ウェイクが広く使い勝手も良くなっています。アウトドアやレジャーで目いっぱい活用することができます。
スペーシアギアとウェイクのエンジン・加速性能比較
レジャーやアウトドアで使用する時には、荷物をたくさん積んで、多人数乗って、高速道路や山道を長距離走ることが多いですよね。
重くなっている上に、坂道や合流などもあるので、エンジンパワーや加速性能は大事なってきます。
そこで、スペーシアギアウェイクのエンジンスペックを比較します。
スペーシアギア | ウェイク | |
最高出力 | 52ps/6500rpm | 52ps/6800rpm |
最大トルク | 6.1kgm/4000rpm | 6.1kgm/5200rpm |
モーター最高出力 | 3ps | |
モーター最大トルク | 5.1kgm |
まずは、自然吸気エンジンです。
エンジンスペックは同じですが、スペーシアギアの方が低い回転数で、最大のパワーを出すことが出来るので扱いやすいと思います。
また、スペーシアギアはマイルドハイブリッドなので、モーターがエンジンをアシストしてくれます。
強力なモーターではないので、それ程大きなパワーではありませんが、試乗やクチコミでは、多少なりともモーターの恩恵を感じるとの評価です。
さらに、加速性能を大きく左右するのは車重です。
- スペーシアギア:880kg
- ウェイク:990kg
ウェイクの方が10%以上重くなっているので、同じエンジンスペックでもスペーシアギアの方が加速性能は高いのは間違いありません。
スペーシアギアは自然吸気エンジンでもパワー不足とのクチコミは少なめですが、ウェイクは明らかなパワー不足との評価です。
次いで、ターボエンジンのスペックです。
スペーシアギア | ウェイク | |
最高出力 | 64ps/6000rpm | 64ps/6400rpm |
最大トルク | 10.0kgm/3000rpm | 9.4kgm/3200rpm |
モーター最高出力 | 3ps | |
モーター最大トルク | 5.1kgm |
ターボエンジンでは最高出力は一緒ですが、最大トルクはスペーシアギアが上回っています。さらに、スペーシアギアにはモータ出力も加わるので、スペーシアギアの方がパワーはあるでしょう。
また、自然吸気エンジンと同じく車重も違います。
- スペーシアギア:890kg
- ウェイク:1020kg
ウェイクはスペーシアギアよりも120kgも重くなっています。15%も重いのですから、加速性能はスペーシアギアが圧倒的に高いと思います。
ただし、ターボエンジンに関してはウェイクでも「パワー不足」とのクチコミは少なくなっています。
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スペーシアギアとウェイクの燃費比較
スペーシアギアとウェイクの燃費を比較します。
どちらもJC08モード燃費での比較です。
スペーシアギア | ウェイク | |
自然吸気 | 28.2km/L(25.6km/L) | 25.4km/L(24.6km/L) |
ターボ | 26.4km/L(24.0km/L) | 23.8km/L(23.2km/L) |
*( )内は4WD
スペーシアギアがマイルドハイブリッドだけあって燃費は良くなっています。
スペーシアギアは、車重が重いスーパーハイトワゴンとしては低燃費となっています。
ウェイクは車重が1トンと重いのがネックになっているのでしょう。スペーシアギアと比較すると1割程度燃費は悪くなっています。
ただ、4WDの燃費差は2WD程さがなくなっています。ウェイクが4WD燃費の落ち込みが少なくなっています。
スペーシアギアとウェイクの乗り心地比較
レジャーなどで使用するのなら、長距離移動することも多くなるでしょう。そうなると気になるのは乗り心地です。
乗り心地が良いと長距離移動の疲労感は軽減されます。
乗り心地の比較は、クチコミ評価を参考にしたいと思います。
まずは、スペーシアギアの乗り心地に関するクチコミです。通常のスペーシアのクチコミも含まれます。
- 総合的な乗り心地は評判通りN-BOXの方が上。しかし、私はスペーシアギアの方が好み。N-BOXは柔らか過ぎて気持ち悪い。
- 静粛性でN-BOXに負けるかもしれないが、かなり静かな方だと思う。
- しなやかな乗り心地のスペーシアに対し、N-BOXは柔らかい。
- アイドリングのエンジンスタートでキュルキュル言わないのこんなに心地よいものかと実感した。
- コツコツ細かいのはうまく逃がしているが、振動は逃がしきれていない。でも個人的にはもう少し硬くても良い。
スペーシアギアの乗り心地の評価は非常に高くなっています。
乗り心地で高い評価を得ているのはN-BOXですが、N-BOXの乗り心地は柔らかめの乗り心地になっていて、スペーシアギアは引き締まった乗り心地といったイメージです。
これは、好みの問題ではありますが、柔らかめの乗り心地は「酔いやすい」といった声が良く聞かれるので、スペーシアギアの乗り心地は長距離移動ではおすすめできるかもしれません。
また、アイドリングストップからの発進が静かで好評です。マイルドハイブリッドが採用されているので、キュルキュル言わずに静かにエンジン始動してくれるのは大きなメリットです。
次に、ウェイクの乗り心地に関するクチコミを紹介します。
- 前席は問題ないが、リヤサスが硬いのか後席はお世辞にもいいとは言えない。
- やはり軽自動車なので、道路の凸凹をよく拾う。テンピュールの座布団を敷いているので、乗り心地は緩和される。
- ウェイクは子育てファミリー層をターゲットにしたタントとは打って変わり足回りは硬め。
- 背の高いクルマで横揺れを防ぐには足回りを硬くするしかないようで、安定感と引き換えにちょっとの段差をコツコツと疲労。不快に感じる人もいると思う。
- サスペンションの硬さと、全体的に硬めのシートと相まって、とても長時間は無理な感じ。
ウェイクのの乗り心地は、スペーシアギアと同じく硬めのサスではありますが、クチコミ評価は低めのイメージです。
同じ硬いサスでも評価は分かれています。
乗り心地は個人の感じ方によって違ってくるので、試乗して確認することが大事ですね。特に後席は要チェックです。
スペーシアギアとウェイクの価格比較
スペーシアギアとウェイクの価格比較です。
スペーシアギア | ウェイク | ||
HYBRID XZ | 161万4600円 | D | 135万円 |
HYBRID XZ 2トーンルーフ | 165万7800円 | D SAⅢ | 141万4800円 |
L SAⅢ | 155万5200円 | ||
L レジャーエディション SAⅢ | 159万8400円 | ||
HYBRID XZ ターボ | 169万5600円 | Gターボ SAⅢ | 167万4000円 |
HYBRID XZ ターボ 2トーンルーフ | 173万8800円 | Gターボ レジャーエディション SAⅢ | 171万7200円 |
いずれも2WDの車両価格になります。
車両が重いことを考えると、ターボが現実的な選択肢になると思います。
ターボモデル同士を比較するとスペーシアギアが約2万円ほど高い設定になっています。この2万円の差でマイルドハイブリッドのスペーシアギアが購入できるのならお買い得かもしれません。
自然吸気エンジンなら、ウェイクはスペーシアギアよりもかなり安く買うことが出来ますが、自然吸気エンジンのウェイクはパワー不足で不満が残るでしょう。
自然吸気エンジンでも必要十分程度走るスペーシアギアの方がコスパは高いかもしれません。
スペーシアギアとウェイクの比較まとめ
レジャーやアウトドアで使えるスーパーハイトワゴンの「スペーシアギア」と「ウェイク」比較しました。
どちらもSUVとしても使い勝手を備えていますが、使い勝手ではウェイクの方が上でしょう。
ただし、ウェイクは車重が重いのでパワーや加速、燃費などがスペーシアギアに劣っています。自然吸気エンジンのウェイクはあまりおすすめできません。
- エンジン:スペーシアギア
- 燃費:スペーシアギア
- 乗り心地:スペーシアギア
- 広さ:ウェイク
- コスパ:引き分け・・・?
総合的に見て、ウェイクのスペースが絶対に必要でなければ、スペーシアギアの方がおすすめです。
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