今軽自動車で最も人気のあるスーパーハイトワゴンの中でも、ひときわ人気の高いN-BOXが2017年9月にモデルチェンジされ新型N-BOXとなりました。
新型となったN-BOXも評価は高く、販売台数ランキングでも圧倒的な1位となっています。この新型N-BOXはライバルと比較しても本当にNO1なのか?試乗評価を紹介します。
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スーパーハイトワゴンは車重が重いため、エンジンはターボがおすすめとなります。よって試乗比較もすべてターボエンジン同士での比較となります。
目次
新型N-BOXとライバルの比較車
↑N-BOXカスタム
↑タントカスタム
↑スペーシアカスタムZ
↑eKスペースカスタム
スタイリングは好みの問題ですが、スペーシアカスタムZとeKスペースカスタムは売れ行き苦戦ですが、スタイリングは悪くないと思うのですが。
エンジン性能比較
すべてターボエンジンのスペックです。最高出力すべて64psなので、最大トルクで比較します。
- N-BOX:10.6kgm/2600rpm
- タント:9.4kgm/3000rpm
- スペーシア:9.7kgm/3000rpm
- eKスペース:10.0kgm/3000rpm
スペック数値だけ見るとN-BOXのトルクが大きく、さらに低い回転数で最大トルクを発生するので、加速性能は高そうです。タントが最もトルクが低くなっています。この数値は実際試乗すると違いが出るでしょうか。
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高速道路での試乗評価
ファーストカーとして、遠出にも使えるスーパーハイトワゴンだけに、高速道路での走行も多くなるでしょう。車重が重く、背が高いので走行性能や、安定性が気になるところです。さらには長距離運転での疲れにくさなどもどうでしょうか。
N-BOXの高速道路試乗評価
軽自動車で唯一、遠くまで正確に捕捉できるミリ波レーダーを使用し、速度調整や車間距離調整、さらにはハンドル支援をしてくれる運転支援機能の「ホンダセンシング」を装備しているだけに、運転の疲労度も少なく、安心感の高さも軽自動車で一番です。
走行振動特性も良いようです。シャシーは高い剛性でギャップの乗り越えや路面のつなぎ目でも、ライバルの中で最も快適と評価されています。しかもハンドル操作も素直な反応で、レーンチェンジも問題なくこなしてくれるようです。
動力性能は数値の通りライバルの中で最もよいとのことです。CVTがステップ式で、追い越し加速などを行う時、速度上昇と回転上昇感がよく、排気音も良いのが高評価となっています。
タントの高速道路試乗評価
N-BOX最大のライバルであるタントの試乗評価はいくつか欠点があるようです。
フロントホイールハウスの遮音が弱いのか、ロードノイズが大きいことと、ギヤ比が低く100km/h巡行での回転数が高く、エンジン音が大きいことです。これは長距離運転には不利な点です。
路面綱微目では若干突き上げ感はあるようですが、ハンドル操作に素直に反応してくれるので、レーンチェンジなど運転はしやすいようです。
加速力には若干不満は残るようですが、ハンドルにあるパワーボタンを押すことで気持ち良く加速してくれるとのことです。が、少々エンジンは賑やかになるので、穏やかな走りを好む方には向いてないかもしれません。
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スペーシアの高速道路試乗評価
スペーシアの乗り心地は基本的に硬めのセッティングで、タントと同様に路面のつぎ目などではコツコツと突き上げ感があるようです。
また、わだち路面や片輪だけギャップに乗ったときなど、若干直進性が奪われやすいとの評価です。安定性の不安があるようです。
ただ、エンジンについては好評かです。S-エネチャージの効果で、再加速時も含めて加速性能は気持ち良い感覚が味わえるようです。
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eKスペースの高速道路試乗評価
eKスペースは走行車線をゆっくり走っている分には、タイヤと足まわりやボディが適度に路面からの入力を吸収してくれるので快適との評価です。
しかし速度が高まってくると、徐々に吸収しきれない走行振動が生じ始めてくるようです。しかも、その振動収束が遅く、フロア振動を含めて共振しやすくなっちるとのことです。
ただし、静粛性と適度な加速力があるので、走行車線をのんびり走るには最適な一台との評価です。
市街地とワインディング走行の試乗評価
軽自動車の本領が発揮されるのはやはり市街地での走行です。コンパクトなボディが狭い市街地の道路では大きなメリットになります。
反対にワインディングでの走行は最も苦手です。狭い車幅に高い全高がデメリットとなって、安定感が低くなります。
スペーシアの市街地・ワインディング試乗評価
スーパーハイトワゴンの中で、ワインディングを安心して走りたい方には一番のおすすめがスペーシアです。
加速力も力強い上に、ボディや足回りの剛性、さらにはステアリングまわりのパーツなどの取り付け剛性が非常に高い評価です。シートのサポート性も高く、スポーティドライブには最も適しています。
スーパーはハイトワゴン中で、1735mmと最も全高が低く、車重が890kgと軽いこともスポティな走りに大きなメリットとなっています。
ただし、スポーティな反面、市街地走行では乗り心地がかなり硬いとの評価です。フロアのビリビリ振動、路面のギャップを拾うと直進安定性が奪われるなどの声もあります。
ハンドルが重く取り回しで苦労するなどの評価もあるスペーシアは、スーパーハイトワゴンではスポティな走りに特徴のある1台です。
N-BOXの市街地・ワインディング試乗評価
高速道路の走行と違って、風切り音が少なくなる低速では、若干フロントから発生するロードノイズが気になるとの声もありますが、全体的には高い静粛性が確保されています。
また、パワーに関しては全く問題ないのですが、変速が行われて駆動を始めるまで若干時間がかかり、駆動したと思ったらグイッと動く唐突さなど、走りの細かい設定に不満の評価もでています。
市街地でもワインディングでも乗り心地に関しては不満のない高い完成度になっているようです。
ワインディングでは、リヤスタビライザーが装備されていて安定感は高いのですが、ハンドルの切り込みと戻しで違和感があるようで、気持ち良い走りとまではいかないとの厳しめの評価もあります。
タントの市街地・ワインディング試乗評価
タントの乗り心地は基本的に硬めですが、その分だけ路面の状況がつかみやすいと高い評価となっています。とくにワインディングではそれが安心して気持ち良く走れる特徴になっているとのことです。
また、エンジンパワーはそれ程ないのですが、ハンドルにあるパワーボタンは慣れるととても使いやすく、加速力が足りないと思ったら親指で押すだけで、簡単に加速力をアップさせることができます。ただ、エンジンは賑やかになり、当然燃費も犠牲になります。
eKスペースの市街地・ワインディング試乗評価
走行ペースを上げるとクルマの動きが落ち着かなくなるとの声があります。
そもそもボディを含めた各部剛性がライバルと比較しても低いため、走行振動が発生しやすいことや、スポーティな走りに不向きなセッティングになっているようです。逆に言うと、絶対にこれが不満という項目はないようです。可もなく不可もない1台になっています。
そもそも軽自動車で、スピードを上げてスポーティ走行を求めること自体間違っているかもしれません。安全にのんびり走行がおすすめです。
スーパーハイトワゴンの選び方
軽自動車の魅力はやはり経済性で、高速料金の安さも嬉しいポイントです。しかし、ひと昔前ならば、軽自動車は経済性のメリットのかわりに、乗り心地や加速力が劣るので長距離運転は疲れるなどのデメリットがありました。しかし、軽自動車の性能は大きく進歩し、ロングドライブもこなせる魅力がプラスされています。
経済性をさらに意識するなら燃費性能も大切となりますが、これを得るには犠牲になる部分もでてきます。
タントは加速力が弱いと感じさせないのはうまいのですが、基本的には常時スーパーエコモードで燃費重視。本来のエンジンが持つ鋭い加速を得たいならパワーボタンが必須となりますが、燃費との兼ね合いが難しいところです。
スペーシアは、アクセルオフでは可能な限り低回転で変速します。再加速レスポンスは落ちますが、そこはモーターの力で補ってくれます。が、蓄電が少ないときは反応が悪くなるとの評価もあります。
一番人気の新型N-BOXは、駆動抵抗の低減を行っている効果もあって、アクセル操作への反応が全般的に穏やかとのことです。鋭く加速したい時などのシーンでは、若干の反応時間が必要となるようです。
これらの3台と比較するとeKスペースがクセがなく、最もスタンダードな仕上げになっているようです。
トータルバランスで圧倒的なのは「N-BOX」
スポーティな走りを望むのなら「スペーシア」「タント」
ゆったりした余裕を求めるなら「eKスペース」
といったイメージになります。
トータルバランスに優れているN-BOXが人気なのも納得です。
スーパーハイトワゴン関連リンク
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