2018年6月に発売されたミラトコットは、シンプルなデザインにも関わらず、可愛く目を引くデザインで女性を中心に人気となっている軽自動車です。
ミラトコットのベースとなっているのはミライースです。
⇒ミライースのグレード別装備と価格比較 どのグレードもコスパが高い
ミライースは低燃費と安い車両価格の割に高品質というコスパの良さが魅力です。
トコットとベースとなっているミライースの違いを比較してみます。
目次
トコットとミライースのスタイリングデザイン比較
↑トコット
トコットのデザインはシンプルで四角いといったイメージです。それでいてヘッドライトは丸く可愛いイメージになっています。
可愛さ全開の軽自動車ではなく、シンプルで飽きのこないデザインに仕上げたのがトコットの特徴ですね。
↑ミライース
ミライースはトコットとは違って、少々凝ったデザインになっています。安い軽自動車のイメージではなく、上質感のあるデザインを意識しているのでしょうか。
また、デザインだけでなくカラーにも違いがあります。
トコットにはツートンカラーも用意されています。
トコットのツートンカラーは「デザインフィルムトップ」という、布のような素材感と触感にこだわったフィルムで演出されています。
トコットの特徴の一つではありますが、個人的には通常の単色カラーの方が好みです。
トコットとミライースのインテリア比較
↑トコット
↑ミライース
インテリアは、エアコンの吹き出し口やカップホルダーなどの形状が少し違っていますが、基本的には同じ設計になっています。
ただし、トコットにはインパネに陶器のような風合いのセラミックワホイトを使用するなどして、印象を上手く変えています。
トコットはミライースにあった、助手席側のカップホルダーや物置のトレーがなくなっているのは、利便性の面からは残念です。
トコットとミライースのボディサイズ・室内スペース比較
まずは、ボディサイズの比較です。
トコット | ミライース | |
全長 | 3395mm | 3395mm |
全幅 | 1475mm | 1475mm |
全高 | 1530mm | 1500mm |
ホイールベース | 2455mm | 2455mm |
車重 | 720kg | 650kg |
ミライースがベースとなってトコットとなっているので、当然ボディサイズはほぼ同等になっています。ただし、車高は30mmトコットが高くなっています。
また、車重がトコットの方が70kg重たくなっています。約10%以上も重くなっているので、走りや燃費にも影響が出てくるレベルですね。
次いで、室内スペースの比較です。
トコット | ミライース | |
室内長 | 2000mm | 2025mm |
室内幅 | 1305mm | 1345mm |
室内高 | 1270mm | 1240mm |
室内スペースは、全高の高いトコットが頭上スペースに余裕があるので、広々感はトコットの方が上回っていると思います。
室内幅はミライースの方が広いですが、4名乗車しかできないのであまり影響はないでしょう。むしろサイドのドアが薄いのではとちょっと不安になってしまいます・・・。
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トコットとミライースの燃費比較
燃費については、JC08モード燃費の数値で比較してみます。
トコット | ミライース | |
2WD | 29.8km/L | 35.2km/L |
4WD | 27.0km/L | 32.2km/L |
同じエンジンを搭載しているトコットとミライースですが、燃費はミライースの方がかなり良くなっています。ミライースと比較するとトコットは15%も燃費が悪いのですから、結構な差があります。
車重が重いのも要因ですが、一番の要因はミライースは燃費最優先で、エンジン出力を抑えているからだと思います。
ただし、実燃費はカタログ燃費通りにはならず、一般的には60%~70%程度になります。乗り方や走行条件によっては50%程度なんてこともあります。
実際ミライースの実燃費を口コミなどで調べると「20-24km/L」程度が多くなっています。これはJC08モード燃費の60%程度の燃費です。
トコットも同程度と考えれば、実燃費は20km/Lを切ることは間違いないかもしれませんね。
注意して欲しいのは、実燃費は走行条件や運転の仕方によって大きく変わるので、あくまでも実燃費は自分次第です。
トコットとミライースのエンジンパワー・加速性能の比較
まずは、エンジンスペックの比較です。
トコット | ミライース | |
最高出力 | 52ps/6800rpm | 49ps/6800rpm |
最大トルク | 6.1kgm/5200rpm | 5.8kgm/5200rpm |
エンジンパワーではトコットがミライースを上回ります。最高出力で106%、最大トルクで105%ほどトコットが上です。
同じエンジンですが、ミライースは燃費重視のセッティングで、パワーが控えめになっていると考えて良いかと思います。
エンジンパワーではトコットが上ですが、加速性能はエンジンのパクァーだけで決まるわけではありません。加速性能はエンジンのパワーと車重が関係しています。同じエンジンパワーなら車重が軽い方が当然加速は速くなります。
車重を最高出力で割ったパワーウェイトレシオという数値があります。重さに対する馬力の大きさになって、数値が小さいほど加速に優れていることになります。
- ミラトコット:13.8kg/ps
- ミライース:13.3kg/ps
パワーウェオトレシオで見ると、車重の軽いミライースが加速性能に優れていることになります。が、両車ともにパワー不足で遅いことには変わりないかと・・・。
スピードを求める軽自動車ではないですし、口コミ評価など見てもそれほど違いはないと思います。
トコットとミライースの運転のしやすさ、乗り心地など比較
- トコットは見切りが良く運転しやすい
トコットとミライースはボディ形状が違っています。トコットは水平基調で四角いボディのため、前方視界、後方視界がよく、ボディの見切りもはっきりとしていて、取り回しはミライースよりもよくなっているとの評価です。
- トコットの乗り心地はソフト
乗り心地に関しては、ミライースよりもソフトな乗り心地になっているとの評価です。正直ミライースの乗り心地は硬めで、口コミでの評価は低くなっています。
トコットの乗り心地は「ソフトで癒し系の乗り心地だがロールは抑えられている」との評価もあれば、「ダラッとした乗り心地だ」との評価もあります。
乗り心地は好みがあるし、感じ方も違うので何ともいえませんが、トコットの乗り心地はソフトだということは間違いありません。
- トコットはハンドル操作が軽い
ハンドリングに関係する部分はミライースと異なる味付けがなされています。
電動パワーステアリングはモーターの容量をアップしてアシスト量を増加し、より軽い操舵感を実現している。女性を意識して軽いハンドルを実現しているようです。
軽すぎて落ち着きがないハンドリングではないとのことです。
が、「ステアリングの反応が遅れ、クルマが思ったように曲がらない」との評価もあります。これは、乗り心地をソフトにするために、フロントスタビライザーも取り外しているからのようです。
スタビライザーは「ロールを抑える」ために搭載されているのですが、乗り心地が悪くなるケースもあります。
スタビライザーを外すことで、ゆったりした乗り心地が実現されていますが、ステアリング操作の反応が遅れるといった現象もあるとの評価もあります。
トコットは徹底的に女性視点でつくられている軽自動車だなと改めて感じさせる内容ですね。
トコットとミライースの安全性の比較
トコットもミライースにも「スマートアシストⅢ」が搭載されています。機能的にも変わりはありません。
- 衝突警報機能(対車両・対歩行者)
- 自動ブレーキ(対車両・対歩行者)
- 車線逸脱警報機能
- 誤発進抑制制御機能(前方・後方)
- 先行車発進お知らせ機能
- オートハイビーム
スマートアシストⅢ最新の軽自動車として必要最低限の機能となっています。
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予防安全装備についてはトコットもミライースも同じですが、安全性ではトコットが断然おすすめです。理由はエアバッグです。
トコットのエアバッグは、一般的に標準増備されている前方からの衝撃に対応している「デュアルエアバッグ」だけでなく、横からの衝撃に対応している「サイドエアバッグ」と「カーテンシールドエアバッグ」が全グレードに標準装備されています。
「サイドエアバッグ」と「カーテンシールドエアバッグ」が全グレードに標準装備されているのは、2018年現在では軽自動車の中で唯一です。
ミライースは「サイドエアバッグ」が上級グレードに標準装備されているだけで、「カーテンエアバッグ」はオプションでも用意されていません。
トコットとミライースの価格比較
2WDのCVTの価格比較です。
トコット | 価格 | ミライース | 価格 |
L | 107万円 | B | 84万円 |
L SAⅢ | 113万円 | B SAⅢ | 90万円 |
X SAⅢ | 122万円 | L | 87万円 |
G SAⅢ | 129万円 | L SAⅢ | 93万円 |
X SAⅢ | 108万円 | ||
X リミテッドSAⅢ | 109万円 | ||
G SAⅢ | 120万円 | ||
G リミテッドSAⅢ | 122万円 |
同グレードで比較すると、価格はトコットの方9万円~20万円程高くなっています。
上級グレードの方が装備差が少なくなっていくので、価格差も少なくなっていて9万円程度になっています。
ミライースの魅力は、100万円を切る車両価格です。コストパフォーマンスがメリットなので、ミライースの上級グレードを購入するのなら、トコットの方がおすすめです。
⇒安い軽自動車に乗り換えるならアルトかミライースがおすすめ
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トコットとミライース比較のまとめ
車両価格の安さや燃費の良さなどの、コストパフォーマンス重視なら間違いなくミライースがおすすめです。
運転がしやすく、ちょっとだけ上質な軽自動車が欲しいのならトコットはおすすめです。
が、トコットはスタイリングが気に入れば買いではないでしょうか?
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