今、軽自動車で圧倒的な人気モデルはホンダのN-BOXです。2017年8月にモデルチェンジされた新型N-BOXは、軽自動車とは思えない程の室内空間と質感の高い内外装、最新の安全装備などが人気の秘密です。
一方、N-BOXのライバルとなるスズキのスペーシアはマイルドハイブリッド採用で、燃費の良さが魅力でしたが、全高が低く室内空間ではN-BOXに及ばず、N-BOXと比較すると人気はイマイチでした。しかし、スペーシアも2017年12月にモデルチェンジされ、全高が高くなり、室内空間が広くなって、新型N-BOXと遜色なくなっています。
新型N-BOXと新型スペーシアどちらがお買い得かを検証します。
目次
新型N-BOXと新型スペーシアのスタイリング
まずは、スタイリングです。
↑新型N-BOX
先代のN-BOXからほぼキープコンセプトのスタイリングです。完成度が高く、軽自動車の安っぽさは一切ない感じられません。
↑新型スペーシア
新型スペーシアは「スーツケース」をモチーフにしたスタイリングデザインになっているようです。テールランプの位置がとても高いのが少々気になりますが・・・
N-BOXよりもスペーシアの方が可愛いイメージですね。ヘッドライトの形状の影響でしょうか。スタイリングは好みの問題なのですが、個人的にはN-BOXの方が、なんとなくカッコ良く好みです。スペーシアはリヤのデザインがどうも違和感があります。
新型N-BOXカスタムと新型スペーシアのスタイリング
スタイリングでより重要となるのは「カスタム」です。スーパーバイトワゴンは迫力のあるスタイリングが人気となっています。
↑新型N-BOXカスタム
↑新型スペーシアカスタム
カスタムならではの迫力ではスペーシアカスタムの方が上ではないでしょうか。
そもそも、この迫力のある「どや顔」人気はミニバンからスタートしています。アルファード・ヴェルファイアが迫力のある「どや顔」で人気となり、軽自動車にも波及していると思います。車高の高さを活かした大きなフロントグリルが特徴ですね。
ただ、あまりにも「どや顔」のフロントフェイスが好きではない方には、断然N-BOXカスタムの方がおススメになります。フロントグリルの面積が小さい分迫力は抑えめです。
関連リンク
⇒カスタムモデルの軽自動車ランキング!価格と燃費を比較
新型N-BOXと新型スペーシアの価格比較ターボならN‐BOX!
軽自動車を買う動機として安さがあるかもしれん。ただ、スーパーバイトワゴンは軽自動車としては結構高いです。コンパクトカーと遜色ないぐらいの価格です。
⇒コンパクトカーから軽自動車への乗り換えのメリットとデメリットは?
N-BOX | 価格 | スペーシア | 価格 |
G | 138万円 | G | 133万円 |
G L | 149万円 | X | 146万円 |
G EX | 159万円 | ||
G Lターボ | 169万円 | ||
G EXターボ | 174万円 |
*2018年1月データ
通常ボディFFの価格比較です。最も安いグレードスペーシアの方が6万円安くなっています。中級グレードで3万円の差となっています。装備にほとんど差はないので、スペーシアの方が価格は安く設定されています。
大きな違いは、N-BOXには通常ボディにもターボモデルがラインアップされています。スペーシアと比較するとN-BOXの方が選択肢の幅が広いのがメリットになります。
N-BOX | 価格 | スペーシア | 価格 |
G L | 169万円 | GS | 157万円 |
G EX | 175万円 | XS | 169万円 |
G Lターボ | 202万円 | XSターボ | 178万円 |
G EXターボ | 208万円 |
*2018年1月データ
カスタムモデルFFの価格比較です。カスタムになるとN‐BOXとスペーシアの価格差は10万円以上になってきます。
スーパーハイトワゴンは重い車重を660ccのエンジンで走らせるので、ターボは必要だと思います。平地の街乗り中心なら良いかもしれませんが、家族で高速道路使って遠出に使うことも考えると、ターボエンジンは欲しいところです。
スペーシアにはカスタムにしかターボエンジンがなく価格は178万円からで、N‐BOXは通常ボディ169万円から買うことができます。よってターボエンジンを安く買えるのはN‐BOXになります。
N‐BOXカスタムのターボは200万円を超えます。同じホンダのフィットハイブリッドのホンダゼンシング装着車とほぼ同じ価格になります。税金が安いとはいえ、フィットハイブリッドの方が燃費が良いので、もはや軽自動車の安さというメリットはありません。
⇒N-BOXとフィットを比較 燃費や価格、走行性能など買うなら?
新型N-BOXと新型スペーシアの室内空間はN-BOXが広い
スーパーハイトワゴンを買う人の目的は、間違いなく「室内の広さ」でしょう。1700mmを超える全高と、徹底したパッケージングの工夫で、軽自動車とは思えない室内の広さが実現されています。
その中でもN‐BOXは室内高1400mmと圧倒的な高さで、小学生低学年なら立てる程です。
これは、N‐BOXの大きな魅力でした。が、新型スペーシアはこの1400mmを超える1410mmを実現しました。
これまでのスペーシアは全高が1735mmとスーパーハイトワゴンの中では少しだけ低かったので、室内高も1375mmとN‐BOXよりも低くなっていました。それが2017年12月のモデルチェンジで全高が1785mmと高くすることで、室内高も1410mmと高くなりました。
それでは、スペーシアがN‐BOXの室内空間を上回ったのか?と言うとそうではありません。
室内長ではN-BOXが2240mmで、スペーシアが2155mmと100mm近くN‐BOXが長くなっています。
さらに、N‐BOXの魅力はラゲッジルームの広さもあります。N‐BOXにはホンダのゼンタータンクレイアウトという技術が採用されているので、ラゲッジスペースがガソリンタンクに邪魔されません。よって低いフロアで使い勝手は抜群です。
室内高で10mmほどN‐BOXよりも勝るスペーシアですが、総合的な室内空間ではN-BOXの圧勝です。
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⇒おすすめの室内の広い軽自動車を買う!室内空間の比較・ランキング
⇒荷室スペース(トランク)が広い軽自動車のランキング
新型N-BOXと新型スペーシアの燃費 スペーシアが少しだけ有利
軽自動車で最も人気のあるスーパーハイトワゴンですが、車重が重く燃費が悪いのがデメリットとなります。両車ともに最新のモデルだけに以前よりは軽量化されていますが、それでも軽自動車としては重いです。
軽自動車のメリットである、維持費の安さを考えると低燃費の方が良いですね。
エンジン | N-BOX | スペーシア |
自然吸気 | 27.0km/L | 28.2-30.0km/L |
ターボ | 25.0-25.6km/L | 25.6km/L |
自然吸気4WD | 24.2-25.4km/L | 26.4km/L |
ターボ4WD | 23.0-23.4km/L | 24.0km/L |
*2018年1月データ
燃費はマイルドハイブリッドを採用しているスペーシアの方が良くなっています。
スペーシアは最も安いグレードのみ燃費が30km/Lなので、このグレードならば燃費の良さのメリットは大きくなりそうです。が、それ以外のグレードでは大きな差はありません。マイルドハイブリッドのメリットは正直それほど大きくないというのが現実でしょう。
ターボエンジンに関してはN‐BOXの通常ボディならば燃費は同じです。N‐BOXはカスタムの方が燃費が少し悪くなるので、カスタムターボ同士ならスペーシアの方が0.6km/L燃費が良いといった程度です。
どうせ、実燃費は運転の仕方やによって大きく変わってくるので、カタログ値の1km/Lにも満たない少しの差はあまり気にする必要はないと思います。
新型N-BOXと新型スペーシアの安全装備比較ではN‐BOXがおすすめ
軽自動車は衝突安全性が高くなっているとはいえ、ボディが小さく軽いので、大きなクルマとの衝突では圧倒的に不利です。軽自動車こそ安全装備には気を使うべきだと思います。
N‐BOXとスペーシアは、両社ともに最新モデルなので最新安全装備が採用されています。
新型スペーシアは、赤外線レーザーと単眼カメラを使ったデュアルセンサーブレーキサポートが採用、新型N-BOXはミリ波レーダーと単眼カメラを併用するホンダセンシングです。
両車ともに歩行者と車両を検知して、衝突の危険が生じると警報を発して、衝突不可避の状態に近づくと緊急自動ブレーキも作動するので、自動ブレーキ性能は互角です。
ただし、N‐BOXには以下のような軽自動車とは思えない安全装備があります。
- 歩行者事故低減ステアリング
- ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
- LKAS(車線維持支援システム)
N‐BOXの安全装備のすごさは、ステアリング操作支援があることです。警報で知らせてくれるだけでなくハンドルも操作してくれるので、事故の確率はかなり低くなります。
さらに、ACCという追従クルーズコントロールも搭載されていて、約30km/h以上なら、前車との距離を維持し車速を増減してくれる機能もついています。高速道路での渋滞の時などは抜群便利な機能です。
圧倒的にN‐BOXがおすすめです。
関連リンク
⇒自動運転の軽自動車を比較 運転支援システムでおすすめはN‐BOX!
⇒自動ブレーキの軽自動車を買う スズキ、ダイハツ、ホンダ、日産の性能比較
⇒安全性が高い軽自動車のおすすめランキング
また、事故した時に乗員を守る上でとても大切なエアバッグについても、N‐BOXが圧倒的におすすめとなります。
スペーシアにはサイドエアバッグが標準で装着されていますが、大事なのは頭部を保護するカーテンエアバッグです。
スーパーハイトワゴンは全高が高いので、横からの衝撃での転倒リスクが高いので、ガラスの飛散や後席まで頭部を保護するカーテンエアバッグがとても大事になります。子供を後席に乗せているのならなおさらです。
↑N-BOX
N‐BOXには、幅広いグレードにサイドエアバッグとカーテンエアバッグを両方ともに標準装備されていて、それ以外のグレードでもオプション装着が可能になっています。
スペーシアにはカスタムのハイブリッドXSターボのみ標準装備となっています。
N‐BOXは安全に対する意識がとても高い軽自動車だと感じます。
⇒軽自動車はエアバッグが大事!サイドエアバッグ・カーテンエアバッグはホンダの軽自動車がおすすめ!
新型N-BOXがおすすめです
結論としては新型N-BOXがお買い得でおすすめとなります。
スペーシアの方が価格が安く、燃費も良いのですが、やはり質感の高さと安全装備の充実では、N‐BOXが上回ります。これは販売台数としてこれからも結果がでると思います。
もちろん好みの問題なので、スペーシアのスタイリングが断然好き!と言う方もいると思います。
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