1993年にスズキから発売されたワゴンRは、軽自動車のベストセラーとなりました。が、今ではN-BOXに代表されるスーパーハイトワゴンに販売台数では負けている状況です。
一方、デイズは日産が初めて開発から関わった軽自動車です。三菱との共同開発車で、eKワゴンとの兄弟となるハイトワゴンで、ワゴンRとは直接的なライバルとなります。
2017年にモデルチェンジされたワゴンRと、2013年に発売されたデイズでは一世代分ほどデイズが不利ではありますが、ライバル2台をどちらがおすすめか比較します。
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目次
ワゴンRとデイズのスタイリングデザイン比較
ワゴンRには3つの顔がラインアップされています。
標準ボディとカスタムの位置づけの「スティングレー」に加えて、標準ボディの上級グレードに「FZ」もラインアップされています。
↑ワゴンR標準ボディ
最もベーシックな標準ボディは、一目でワゴンRとわかるデザインです。良くも悪くも変わらないスタイリングは結構賛否両論でもありますが・・・。
↑ワゴンR ハイブリッドFZ
標準ボディの上級グレード「ハイブリッドFZ」には、違うフロントデザインを採用しています。が、正直必要かな?と個人的には思いますが・・・。
↑ワゴンRスティングレー
ライバルのカスタムに相当するのがスティングレーです。
メッキを多用した迫力のあるフロントフェイスがカスタムの人気条件のようになっていますが、スティングレーはバッファロー顔の珍しいデザインになっています。
次にデイズのスタイリングです。
↑デイズ標準ボディ
↑デイズ ハイウェイスター
標準ボディでは存在感がないデザインですが、ハイウェイスターは日産のミニバンと共通する存在感のあるフロントマスクになっています。
ワゴンRスティングレーよりも、上質感があって軽自動車っぽくない感じがします。
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ワゴンRとデイズのインテリア比較
↑ワゴンR
ワゴンRのインパネは水平基調で、室内幅を視覚的に広く見せているイメージですね。スッキリとして解放感があります。
↑デイズ
デイズの魅力は質感の高いインテリアです。特にハイウェイスターは黒を基調としてピアノブラックパネルやシルバー加飾によって、上質感が向上しています。
インテリアの評価がデイズは高くなっています。
ワゴンRとデイズのボディサイズと室内スペースの比較
ボディサイズ比較です。
ワゴンR | デイズ | |
全長 | 3395mm | 3395mm |
全幅 | 1475mm | 1475mm |
全高 | 1650mm | 1620mm |
ホイールベース | 2460mm | 2430mm |
車重 | 770kg | 830kg |
ボディサイズはほぼ同等ですが、全高はワゴンRが30mmほど高くなっています。さらに、直進安定性や室内スペースに影響のあるホイールベースはワゴンRが30mm長くなっています。
ボディサイズとしてはワゴンRが若干大きいのですが、車重はデイズの方が重くなっています。
ワゴンRは2017年のモデルチェンジで、徹底したボディの軽量化実施しているので、ハイトワゴンの中でも軽いボディになっています。
次いで、室内スペースの比較です。
ワゴンR | デイズ | |
室内長 | 2450mm | 2085mm |
室内幅 | 1355mm | 1295mm |
室内高 | 1265mm | 1280mm |
室内の高さは、全高の高いデイズが上回りますが、室内長と室内幅はワゴンRが圧倒的に大きくなっています。
ワゴンRは、軽自動車って狭いと感じる「幅」が非常に広いのが特徴です。
室内の長さもかなり大きいので、後席の足元スペースも広く、室内スペースの広さはワゴンRがおすすめです。
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ワゴンRとデイズの燃費・実燃費比較
JC08モード燃費の比較です。
ワゴンR | デイズ | |
自然吸気 | 26.8-33.4km/L | 25.8km/L |
ターボ | 28.4km/L | 23.2km/L |
燃費はワゴンRが圧倒的に低燃費です。
ワゴンRには最新のマイルドハイブリッドが搭載されています。軽自動車として初めてEV走行が可能になっています。
が、モーターでの走行はクリープ走行だけで、あくまでもエンジンの補助的な役割で燃費向上を助けているようです。
一方のデイズは、三菱の燃費不正問題で大きな打撃を受けていることと関係あるかは不明ですが、JC08モード燃費ではワゴンRよりもかなり劣っています。
あくまでもカタログ上での燃費なので、実際の燃費はJC08モード燃費の60%~70%程度と言われています。
試乗や口コミでの実燃費を紹介します。
- ワゴンR:19-21km/L(NA) 17-20km/L(ターボ)
- デイズ:17-19km/L(NA) 15-18km/L(ターボ)
実燃費は、走行条件や運転の仕方によって大きく変わります。特に運転の仕方です。よって実燃費は参考程度にお願いします。
燃費はマイルドハイブリッドに軽量ボディのワゴンRが実燃費も良いです。
ワゴンRとデイズのエンジンパワー・加速性能の比較
まずは、自然吸気(NA)エンジンのスペック比較です。
ワゴンR | デイズ | |
最高出力 | 52ps/6500rpm | 49ps/6500rpm |
最大トルク | 6.1kgm/4000rpm | 6.0kgm/5000rpm |
次いで、ターボエンジンの比較です。
ワゴンR | デイズ | |
最高出力 | 64ps/6000rpm | 64ps/6000rpm |
最大トルク | 10.0kgm/3000rpm | 10.0kgm/3000rpm |
ノンターボエンジンのスペックはワゴンRが上回りますが、ターボエンジンは全く一緒の数字となっています。偶然でしょうか?
⇒軽自動車エンジン性能、パワー比較
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ただし、加速性能はエンジンのスペックだけではありません。
一番大事なのは車重です。車重はワゴンRが圧倒的に軽いので、加速性能はワゴンRがおすすめです。
- ワゴンR:770kg(NA) 800kg(ターボ)
- デイズ:840kg(NA)
これだけの重量差があれば、加速性能も大きな差が出ると思います。
さらに、ワゴンRにはモーターによるエンジンの補助があります。ちなみにモータの出力は以下の通りです。
- 最高出力:3ps
- 最大トルク:4.1kgm
どれだけプラスになっているかわかりませんが、少なくとも加速性能にプラスに働いているのでは?といった口コミや試乗評価も見られます。
ワゴンRとデイズの乗り心地比較
ワゴンRとデイズの乗り心地を試乗や口コミ評価で比較します。
乗り心地を「硬い」か「柔らかい」かで表現するなら、ワゴンRは「硬い」、デイズは「柔らかい」といったイメージです。
ワゴンRの乗り心地に関する口コミを紹介します。
- ボディ剛性が非常に高く、サスペンションがしなやかに動いてボディの揺れを最小限に抑えている。下手な普通車以上の乗り心地。
- 市街地は全く快適で、出来の良い普通車並みに段差をクリアする。
- 硬めのシートも腰痛持ちの自分には良好で、乗り心地と相まって疲れにくい。
- しなやかという表現がピッタリ。路面の凸凹を見事に吸収している。
- 軽さのせいか若干跳ねるけど、後輪側があまり硬くないので、後席の子供にやさしい乗り心地。
ワゴンRの乗り心地評価は高いです。「しなやか」といった表現が使われているのが特徴的ですね。
乗り心地は個人によって感じ方は変わるので、軽くて硬い乗り心地という評価も見受けられますが、概ね乗り心地評価は高くなっています。
次いで、デイズの乗り心地評価です。
- 軽ターボの中では一番ソフトな乗り心地。走り重視の人には物足りないかもしれない。
- シートの作りが上質で、デイズの乗り心地にゆったりとした上質感を感じる要因では。
- リアシートの乗り心地も良いが、フワフワした感じがあって、人によっては酔いやすいかもしれない。
- あまり疲れたり腰が痛くならない。シートの出来がかなりいい。
- 最近の軽自動車は硬めのサスが多い中、ソフトなサスを使っているのはN-BOXとデイズだと思う。
- シートが素晴らしく乗り心地に貢献している。
デイズはワゴンRと違ってソフトな乗り心地となっています。
また、「シートの厚みがあって出来が良い」と評価がとても高くなっています。このシートの良さとソフトなセッティングが乗り心地の評価となっています。
ワゴンRは「しなやか」で、デイズは「ソフト」といった乗り心地ですが、高速道路を運転することが多いのならワゴンRの方がおすすめです。
反対に、街乗り中心で、ゆったりと走行したいのであればデイズがおすすめになります。
ワゴンRとデイズの安全装備比較
ワゴンRとデイズには最新の予防安全装備が搭載されています。
ワゴンRの自動ブレーキは、近距離や夜間の検知に優れたレーザーレーダーと、歩行者認識する単眼カメラを組み合わせた「デュアルセンサーブレーキサポート」が採用されています。
作動条件は、約5km/h~約100km/hでの走行中になります。ちなみに歩行者は約5km/h~約60km/hで走行中が作動条件になります。
一方、デイズの自動ブレーキ作動条件は、約10km/h~約80km/hで、歩行者は約10km/h~約60km/hになっています。
自動ブレーキの作動条件は、ワゴンRの方がより幅広い速度域で対応してくれます。
⇒自動ブレーキの軽自動車を買う スズキ、ダイハツ、ホンダ、日産の性能比較
予防安全装備は自動ブレーキだけではありません。
ワゴンRの予防安全装備の機能
- 誤発進抑制機能(前方のみ)
- 車線逸脱警報機能
- ふらつき警報機能
- 先行車発進お知らせ機能
- ハイビームアシスト
デイズに関しては、「ふらつき警報機能」が装備ありませんが、「誤発進抑制機能」は前方と後方に対応しています。
誤発進抑制機能はアクセルとブレーキの踏み間違い事故を防ぐ重要な機能なので、デイズのように前後方に対応しているのがおすすめです。
ワゴンRとデイズの価格比較
標準ボディ(FF)価格比較
ワゴンR | 価格 | デイズ | 価格 |
FA | 107万円 | J | 115万円 |
HYBRID FX | 127万円 | X | 130万円 |
HYBRID FZ | 140万円 |
ワゴンRのFAには予防安全装備が搭載されていません。他のグレードは、予防安全装備搭載の価格です。デイズの予防安全装備は全車標準となっているので、車両価格はデイズの方が安くなっています。
両社ともに標準ボディにはターボエンジンのラインアップがありません。
スティングレー・ハイウェイスター価格比較(FF)
ワゴンR | 価格 | デイズ | 価格 |
HYBRID X | 148万円 | X | 144万円 |
HYBRID T | 165万円 | G | 150万円 |
Gターボ | 152万円 |
スティングレーとハイウェイスターの車両価格比較でもデイズの方が安い設定になっています。ターボを購入するなら13万円もの価格差があります。
安さで選ぶならデイズがおすすめです。
ワゴンRとデイズ比較のまとめ
N-BOXに代表される、全高1700mm以上のスーパーハイトワゴンに人気を奪われた、全高1600mmクラスのハイトワゴンですが、ワゴンRもデイズもそれぞれ個性があって選びやすい軽自動車です。
ワゴンRは高速道路での長距離移動も多い方にはおすすめです。
- しなやかな乗り心地で高速走行性能に優れている
- マイルドハイブリッドで燃費もよく、加速性能も高い
- 高性能な自動ブレーキとふらつき防止機能などの予防安全装備が搭載されている
デイズは街乗り中心で、ゆったりとしたドライブが中心の方におすすめです。
- 厚みのあるシートとソフトなセッティングによる上質な乗り心地
- 品質の高い室内空間
- 安い車両価格の設定
スーパーハイトワゴンよりも全高が低い分、ふらつきやカーブでのロールが抑えられていて、安全性は高いと思います。
また、乗り心地もスーパーハイトワゴンはロールを抑えるために、特に後席は硬めのセッティングになっているので、乗り心地でもハイトワゴンはおすすめです。
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