2017年に最も売れた車であり、2018年も売れ続けているのが軽自動車のN-BOXです。N-BOXは軽自動車のレベルを超えていると評価を受ける程の上質な車として人気となっています。
ただし、N-BOXは価格が軽自動車としては非常に高く、コンパクトカーを超える程です。
それならば、同じホンダのコンパクトカーフィットを買った方が良いのでは?とも思いませんか?フィットもコンパクトカーとしての評価は高く、室内も広く好評ですからね。
⇒N-BOXカスタムとフリードを比較 価格や燃費、試乗・クチコミ評価
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目次
N-BOXとフィットのスタイリングデザインを比較
ミニバン風のN-BOXとコンパクトカーのフィットではスタイリングは全く違いますが・・・。
↑N-BOX
↑N-BOXカスタム
↑フィット
N-BOXはボックスタイプのミニバン風のスタイリングです。ただフィットも室内スペースを広くするために、コンパクトカーというよりも、背の低いミニバンのようなスタイリングになっています。
N-BOXとフィットのボディサイズと室内スペースの比較
N-BOXとフィットは軽自動車と乗用車なので、ボディサイズはフィットが当然大きいのでは?と思いますが、念のためボディサイズを比較してみます。
項目 | N-BOX | フィット |
全長 | 3395mm | 3990mm |
全幅 | 1475mm | 1695mm |
全高 | 1790mm | 1525mm |
ホイールベース | 2520mm | 2530mm |
重量 | 890kg | 1030kg |
全長と全幅はフィットがかなり大きくなっています。ただ、全長が595mmも長いフィットですが、ホイールベースはN-BOXよりも10mm長いだけです。また、全高はN-BOXが265mmも高くなっています。
このホイールベースと全高が室内スペースの確保には大事になります。N-BOXとフィットの室内スペースを比較してみます。
項目 | N-BOX | フィット |
室内長 | 2240mm | 1935mm |
室内幅 | 1350mm | 1450mm |
室内高 | 1400mm | 1280mm |
室内スペースはN-BOXが広いです。特に室内高はフィットよりも120mmも高い1400mmです。この1400mmの室内高は、ステップワゴンとほとんど変わらない高さになっています。
↑N-BOX
ただし、N-BOXは幅が狭く、フィットの定員5名に対してN-BOXは定員4名になります。5名で乗車する機会のある人はN-BOXだけでなく、軽自動車は購入検討から外す必要があります。
それと、フィットの室内が狭いわけではありません。大人4名乗車でも狭苦しくなく乗れるだけのスペースは確保されています。
↑フィット
4名以下の乗車が前提で、広々した室内スペースを求めるならN-BOXがおすすめになります。
⇒おすすめの室内の広い軽自動車を買う!室内空間の比較・ランキング
N-BOXとフィットの価格を比較
N-BOXとフィットの車両価格はかぶっています。
- N-BOX:138万円~208万円
- フィット:142万円~205万円
最低価格はN-BOXの方が安い設定になっていますが、最高価格はフィットの方が安くなっています。ちなみにフィットはハイブリッドモデルではありません。さらに最高価格のフィットは1300ccではなくRSの1500ccで走行性能はかなり高いグレードになります。
最低価格のN-BOXには自動ブレーキなどの予防安全装備の「ホンダセンシング」が搭載されていますが、フィットには装備されていません。フィットの「ホンダセンシング:装着車は165万円からとなります。
安くで買いたい人にはやはりN-BOXがおすすめになります。税金などの維持費も安いですしね。
問題はN-BOXカスタムやターボエンジンが欲しい場合です。スーパーハイトワゴンは重いので、ターボエンジンを選ぶ人が多くなっています。そこでN-BOXターボととフィットの価格比較してみます。
- N-BOX:169万円~208万円
フィットの「ホンダセンシング」装着車の165万円よりも高くなります。
また、N-BOXで人気のカスタムだと、自然吸気(NA)エンジンでも169万円からの価格になるので、ターボでなくてもフィットよりも高くなります。
ちなみにフィットハイブリッドだと
- フィットハイブリッド:169万円~236万円
フィットハイブリッドが169万円から買えるので、N-BOXカスタムやターボと同じ価格で買えることになります。フィットハイブリッドの「ホンダセンシング」装着車だと207万円とN-BOXの価格帯よりも少し高くなってしまいますが・・・。
ホンダセンシング装着で安いのはN-BOXですが、ターボやカスタムを買うのなら、フィットと価格帯はほぼ一緒になります。
N-BOXは評価も高く人気の車種ではありますが、フィットはコンパクトカーでの評価が高い車種です。軽自動車と乗用車が同じ価格帯です。不思議な感じです。
N-BOXとフィットの燃費比較
軽自動車の魅力は税金の安さによる維持費の安さです。維持費の安さにつながるのは税金だけでなく、燃費もとても大事です。
N-BOXとフィットのJC08モード燃費を比較してみます。
- N-BOX:27.0km/L(NA)、25.6km/L(ターボ)
- フィット:24.2km/L(1.3L)、22.2km/L(1.5L)
やはり軽自動車のN-BOXの方が燃費は良くなっています。
ちなみにフィットハイブリッドになると37.2km/Lと、軽自動車でも及ばない低燃費が実現されています。
ただし、これはあくまでもカタログ上での燃費であって、実燃費は走行条件や運転の仕方によって大きく変わってきます。一般的には実燃費はカタログ燃費の7割程度などと言われることが多いです。
N-BOXとフィットの実燃費をクチコミなどで見てみます。
- N-BOX:17-20km/L(NA)、15-17km/L(ターボ)
- フィット:16-18km/L(1.3L)
実燃費を比較するとカタログ燃費ほどの差はないのかもしれません。N-BOXのターボとフィットの1300ccエンジンでは、実燃費は変わらないと考えてよさそうですね。
N-BOXのエンジンはターボがついていても660ccです。900kg程の車重を小さなエンジンで走らさなければならないので、自然とアクセルの踏み込み量が増えて燃費悪化につながるのかもしれません。
⇒軽自動車は燃費が良い?ボディタイプ別燃費比較・ランキング
⇒おすすめの人気軽自動車の実燃費比較・満足度ランキング
N-BOXとフィットのエンジンパワー・加速の比較
N-BOXとフィットの燃費比較では、それほど変わらないというイメージですが、エンジンパワーと加速についてはどうでしょうか。
エンジンスペックの比較を見てみます。
項目 | N-BOXターボ | フィット1.3L |
最高出力 | 64ps/6000rpm | 100ps/6000rpm |
最大トルク | 10.6kgm/2600rpm | 12.1kgm/5000rpm |
今回は、N-BOXターボとフィット1.3Lの比較ですが、エンジンパワーのスペックは当然フィットが上になります。
速度に関する数値である最高出力は、フィットがかなり大きくなっているので、高速道路などの走行ではフィットが圧倒的に有利です。
N-BOXターボに関しては、最大トルクが大きくなっていて、最大トルク発生のエンジン回転数が低くなっているので、信号の多い街中での加速に考慮した設定になっています。
いずれにしても、エンジンパワーや加速に関してはフィットの方がスペック上では上になります。
⇒軽自動車にターボは必要?ターボモデルのパワーと燃費、価格を比較
スペックだけでなく、実際の試乗やクチコミでの評価も紹介します。
まずは、N-BOXターボです。
- 坂道が多いがターボのおかげで快適。高速道路では、さすがに交通をリードできるほどではないが、劣等感を抱くようなことはない。
- スムーズに加速していくし、高速走行での再加速も十分満足。フル乗車でも力強い。出だしの音が3気筒ならでは?気になる。
- 街乗りゼロスタートではアクセルを踏んで一呼吸おいて加速する感じ。ドッカンターボではないが、最初は扱い辛さを感じるかもしれない。
N-BOXターボならエンジン性能に大きな不満はないとの評価が多くなっています。自然吸気(NA)エンジンでは、高速や登坂でのパワー不足を感じるとの不満もあるようです。
ただし、ターボで加給するので、最初は違和感があるかもしれません。
次いでフィット1.3Lのエンジンに関するクチコミです。
- 1300では十分。アクセルに素直には反応して加速する。特にパワー不足は感じない。
- 4気筒エンジンで振動も少なく、滑らかにトルクフルで速く走れます。スズキの1200、マツダの1300とはまるで違う走りが楽しめる。
- パワー的には実用上良く走る。1300ccにしては力がある。長い登りなどに若干のパワー不足を感じるが、ストレスがたまるほどではない。
- 元々ガンガン走る事を目的としておらず、普通に使用する分には全く問題ない。むしろ1.3Lでもここれだけ走るのという印象。
フィットのエンジンについても不満の評価はほとんどないイメージです。ライバルのコンパクトカーよりも良く走ると良いイメージが多いようです。
N-BOXターボとフィットのエンジンでは、排気量以外に3気筒ターボと4気筒NAという大きな違いがあります。4気筒NAエンジンの方が滑らかで扱いやすいという大きなメリットがあります。
軽自動車と普通車なので当然かもしれませんが、エンジン性能やパワー、加速についてはフィットの圧勝でしょう。
ただ、N-BOXのエンジンは軽自動車の中では非常に評価の高いエンジンになっています。
N-BOXとフィットの走行性能の比較
エンジン性能に次いで、ハンドリングや安定性などの走行性能を比較します。
正直、走行性能はエンジン性能同様にフィットが優れているのは間違いありません。幅が狭く背の高いN-BOXは、物理的に走行性能でフィットを上回ることはないでしょう。
N-BOXの試乗・クチコミ評価を紹介します。
- トールボーイなので、カーブではロールするが許容範囲。
- やはりハイトワゴンなのでコーナーでフワッとした腰高感あるが、かなり抑えられている。
- 峠を走っても、車体の条件を考えれば十分。背の高さと足回りの不安を抱えた範囲のことだが。
- 全高が高いので多少ふらつきは仕方ないけど少ない。軽なので小回りも効いて視界もいい。
- 高速では風の影響は受けるが、LKAS立ち上げておけば不安感はない。思ったより安定している。
- 15インチだとかなり柔らかく感じ、コーナーでのロール感やタイヤがたわむ感じが少し気になる。
N-BOXだけでなく、軽自動車のスーパーハイトワゴンはコーナーや高速などの横風に弱いです。そんな中でもN-BOXは走行性能が高いとの評価です。
多少のロールやふらつきはあっても、全グレードに標準装備されている「ホンダセンシング」にLKAS(車線維持支援システム)が、車線内を走行できるようにステアリングを支援してくれます。これが評価の高さにもつながっています。
軽自動車とは言え、N-BOXの走行性能は軽自動車の中ではトップクラスで、コンパクトカー並みとの評価もあるので、そこまで大きな差があるわけではなさそうです。
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N-BOXとフィット比較のまとめ
軽自動車で圧倒的な人気となっているN-BOXですが、性能や装備充実にともなって価格もかなり高くなってきました。同じホンダのフィットとそれほど変わらない価格です。
エンジン性能や走行性能では、まま違いなく普通車のフィットが優れていますが、N-BOXは軽自動車とは言え、ミニバン並みの室内スペースと、利便性の高い両側スライドドアが大きな魅力です。
税金はN-BOXが安いですが、実燃費ではN-BOXとフィットに大きな差はないので、維持費はN-BOXが少し有利な程度かもしれません。
広さを求めるならN-BOXですが、フィットと違って4名乗車であることを忘れないように。
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