軽自動車の中で売れに売れている人気車種N-BOXと、N-BOXを超える広さが魅力のウェイクを比較します。
2011年にホンダから発売されたスーパーハイトワゴンのN-BOXは、先駆者であったタントの販売台数を抜き去り、あっという間に軽自動車NO1の座を手に入れました。
さらに、2017年にモデルチェンジされた新型N-BOXも人気は衰えることなく現在も続いています。
一方、ウェイクはN-BOXをターゲットに発売されたわけではないでしょうが、スーパーハイトワゴンの背の高さでは最高峰の存在として2014年に発売されました。
ウェイクは「遊びのベースとなるクルマ」とのことなので、背の高さは違いますがハスラーとコンセプトは一緒かもしれません。
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目次
N-BOXとウェイクのスタイリングデザイン比較
↑N-BOX
もうすっかり見慣れた感じのするN-BOXです。背の高さをあまり感じさせないバランスの良いスタイリングが魅力でしょうか。個人的にはタントよりもバランスよく感じます。
↑N-BOXカスタム
N-BOXカスタムは、カスタム系にありがちなメッキ多用のギラギラ感は抑え気味で、万人受けしやすいフロントマスクではないでしょうか。
↑ウェイク
ウェイクはさすがに背が高いな!と感じる迫力ですね。また、軽自動車のミニバンといったイメージよりもアクティブなSUV的な雰囲気のあるデザインです。
スタイリングデザインは好みの問題です。が、N-BOXはベーシックでバランスの良いワゴンのスタイリングで、ウェイクは遊び心のあるSUV風なスタイリングになっています。
ウェイクの方が好き嫌いが分かれるデザインかもしれませんね。
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N-BOXとウェイクのボディサイズと室内スペースの比較
まずはボディサイズです。
N-BOX | ウェイク | |
全長 | 3395mm | 3395mm |
全幅 | 1475mm | 1475mm |
全高 | 1790mm | 1835mm |
ホイールベース | 2520mm | 2455mm |
車重 | 890kg | 990kg |
ウェイクの全高1835mmはN-BOXよりも45mmも高くなっています。軽自動車の限界では?と思わせるほど背が高くなっています。
ちなみに1835mmの全高は、普通車の人気ボックスミニバンのノアとヴォクシーの全高1825mmよりも高くなっています。
ただし、高い全高が影響して、車重がN-BOXよりも100kg重くなっています。
また、走行安定性や室内の広さに大きく影響するホイールベースは、N-BOXが65mmほど長くなっています。
次いで、室内スペースの比較です。
N-BOX | ウェイク | |
室内長 | 2240mm | 2215mm |
室内幅 | 1350mm | 1345mm |
室内高 | 1400mm | 1455mm |
さすが180cm超えの背の高さで、室内高はウェイクが1455mmとN-BOXを55mmも上回ります。ただし、室内長ではホイールベースの長いN-BOXが長くなっています。
正直、N-BOXの室内長でも十分広い!と驚くぐらいのレベルなので、個人的にはウェイクほどの高さが必要かどうかは疑問です。
N-BOXとウェイクのラゲッジ(荷室)スペース比較
N-BOXもウェイクも居住スペースだけでなく、ラゲッジスペースが広く、荷物も大量に積み込めるのが魅力です。
N-BOX | ウェイク | |
高さ | 1165mm | 1140mm |
幅 | 910mm | 875mm |
奥行 | 435-625mm | 320-560mm |
最大奥行 | 1440mm | 1450mm |
ボディサイズの大きなウェイクですが、ラゲッジスペースはN-BOXの方が広くなっています。
N-BOXは、背の高いウェイクよりもラゲッジの高さが高くなっています。
N-BOXは燃料タンクを薄くすることで、通常ラゲッジや後部座席の下にある燃料タンクを前席の下に持ってきて、N-BOXはラゲッジの床が低くなっています。よってN-BOXは ボディサイズ以上にラゲッジスペースが広くなっています。
↑N-BOX
N-BOXとウェイクのエンジンパワー・加速性能の比較
自然吸気(NA)エンジンのスペック比較です。
N-BOX | ウェイク | |
最高出力 | 58ps/7300rpm | 52ps/6800rpm |
最大トルク | 6.6kgm/4800rpm | 6.1kgm/5200rpm |
エンジンスペックではN-BOXが上回っています。
ウェイクの方は車重が100kgも重くなっているので、ウェイクの加速性能はかなり不利です。口コミ評価でも自然吸気(NA)エンジンのパワー不足に関する不満がみられ、おすすめはターボになります。
一方N-BOXは、自然吸気(NA)エンジンでも市街地走行では不満はないようです。ただし、高速道路の合流や長い上り坂などではターボが欲しいかもといった感じです。
次いで、ターボエンジンの比較です。
N-BOX | ウェイク | |
最高出力 | 64ps/6000rpm | 64ps/6400rpm |
最大トルク | 10.6kgm/2600rpm | 9.4kgm/3200rpm |
ターボエンジンでは最高出力は64psで同じですが、市街地などでの加速に影響する最大トルクはN-BOXが13%程上回ります。
さらにターボエンジンモデルでもウェイクの方が100kg程度重いので、加速性能はN-BOXがかなり上だと思います。
やはり、ウェイクは軽自動車の車高の高さの限界を超えているのでしょうか。軽自動車のエンジンではパワー不足になっているような感じです。
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N-BOXとウェイクの燃費比較
JC08モード燃費の比較です。
N-BOX | ウェイク | |
自然吸気(NA) | 27.0km/L | 25.4km/L |
ターボエンジン | 25.6km/L | 23.8km/L |
車重の重いウェイクはやはり燃費が悪くなっています。
自然吸気(NA)エンジンで約6%、ターボエンジンで約7%も燃費が悪くなっています。エンジンパワーも燃費もN-BOXが良いという結果です。
ただし、JC08モード燃費はあくまでもカタログ上での燃費で、実燃費は約60%-70%程度といわれています。
そこで、口コミでの実燃費を一部見てみます。
- N-BOX:17-20km/L(NA)、15-17km/L(ターボ)
- ウェイク:14-16km/L(ターボ)
ウェイクはほとんどの人がターボの口コミなのでターボだけです。
が、ターボエンジンの実燃費を比較するとやはりN-BOXの方が良いようです。おそらく自然吸気(NA)エンジンでも同じか、もっとウェイクの実燃費が悪いかもしれません。
ただし、実燃費は運転の仕方や走行条件によって大きく変わってくるので、口コミの実燃費は参考程度に。
N-BOXとウェイクの乗り心地を比較
乗り心地やは数字では表せない部分なので、口コミ評価を紹介します。
まずはN-BOXの乗り心地です。
N-BOXの乗り心地評価は非常に高くなっています。軽自動車の中では一番乗り心地の評価が高いイメージです。
- マイルドな乗り心地でフワフワ感もあまりなく、かといって硬くもない。軽自動車に乗っている感じがない。
- 運転席は路面が悪くてもすこぶる快適。トヨタ系の乗り心地が好きな方にはジャストだと思う。
- 非常に柔らかめのセッティングですが、けっして「フニャ足」ではない。大きな段差もしなやかにストロークして、一発で収束するので実に快適な乗り心地。
- 恐ろしくレベルの高い乗り心地で、下手な小型車は全く相手にならない。
N-BOXの乗り心地はソフトでありながらも柔らかすぎず快適といった評価がとても多くなっています。
スーパーハイトワゴンの乗り心地は、ロールを抑えるために硬めの乗り心地が多いのですが、N-BOXはソフトでありながらも、怖さを感じる程のロールはないようです。
一方、ウェイクの乗り心地評価はあまり良くありません。
- 乗り心地は硬い。きれいな舗装路なら快適だが、ガタガタ舗装の田舎道は跳ねる。
- 静粛性は高いが、足は硬い。空気圧を1割ほどおとしてやっと落ち着いた感じ。
- 一般的な乗用車としては硬めだが、操縦安定性を考えれば好みの設定。一般的にも許容範囲だと思う。
- 前席はあまり違和感なし。ただし、後席はかなり酔うと言っていた。突き上げがキツイらしい。
- 足が硬いお陰でハンドリングも締まった感じで良い。
ウェイクの乗り心地は硬いという口コミがほとんどです。高い全高なので、足回りを硬くしてロールを抑える手法なのでしょう。
評価はそれほど高くありませんが、乗り心地は好みもあって、硬い乗り心地が好きな人も結構いるので、硬い乗り心地が悪いとは言い難いですね。
あと、最近では燃費をよくするために、タイヤの空気圧が高めに設定されている場合が多いようです。タイヤの空気圧が高く設定されていると、乗り心地は硬くなってしまいます。
N-BOXとウェイクの安全性能比較
N-BOXには「ホンダセンシング」、ウエィクには「スマートアシストⅢ」が搭載されています。
N-BOXはホンダセンシングが全グレードに標準装備されていて、性能はウェイクのスマートアシストⅢを完全に上回ります。
ウェイクのスマートアシストⅢにない機能は以下の通りです。
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- LKAS(車線維持支援システム)
- ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
- 標識認識機能
ホンダセンシングのすごいところは、ステアリングアシスト機能があることです。特に車線維持などをアシストしてもらえるのは、背の高いスーパーハイトワゴンにおいては、走行安定性が増して安全性が高まります。
また、アクセルとブレーキ操作で、ACCで車間距離を自動で維持してくれるので、高速道路などでは運転の負担が大幅に軽減されます。
ステアリングアシストと組み合わせれば、自動運転気分を味わえますね。
⇒自動運転の軽自動車を比較 運転支援システムでおすすめはN‐BOX!
もちろん、ウェイクのスマートアシストⅢも自動ブレーキや誤発進抑制機能など、必要十分な機能が装備されてます。
⇒軽自動車の誤発進抑制機能を比較 踏み間違い事故を防ぐ!
⇒安全性が高い軽自動車のおすすめランキング
N-BOXとウェイクの価格比較
N-BOXとウェイクのFFの価格比較です。
N-BOX | 価格 | ウェイク | 価格 |
G | 138万円 | D | 135万円 |
G L | 149万円 | D SAⅢ | 141万円 |
G EX | 159万円 | L SAⅢ | 155万円 |
G L ターボ | 169万円 | L レジャーエディションSAⅢ | 159万円 |
G EX ターボ | 174万円 | G ターボSAⅢ | 167万円 |
カスタム G L | 169万円 | G ターボ レジャーエディションSAⅢ | 171万円 |
カスタム G EX | 175万円 | ||
カスタム G L ターボ | 189万円 | ||
カスタム G EX ターボ | 194万円 |
N-BOXもウェイクも軽自動車としてはかなり高いですね。
N-BOXの標準ボディとウェイクが同じような価格帯になっていていて、若干N-BOXの方が高い設定です。N-BOXカスタムは標準ボディから20万円以上高い設定になっています。
N-BOXの方が車両価格は高いですが、自然吸気(NA)エンジンでも満足できる加速のN-BOXと、ターボエンジンでなければパワー不足のウェイクでは、N-BOXの方が選択肢の幅が広いですね。
N-BOXとウェイクの比較まとめ
N-BOXとウェイクともに室内スペースの広さが自慢のスーパーハイトワゴンですが、人気・販売台数ではN-BOXが圧倒的に上回っています。
走行性能や乗り心地、燃費に安全性能など、ほとんどの項目でN-BOXはウェイクを上回っています。
さらに、全高がN-BOXよりも45mmも高いウェイクは、室内高ではN-BOXを上回りますが、実はラゲッジスペースを含めてN-BOXの方が広くなっています。
正直どちらも軽自動車とは思えないほど広いので、大した問題ではないような気もしますが・・・。
普通に考えればおすすめはN-BOXですが、荷物を積み込んでアウトドアを楽しむのには、ウェイクの方が雰囲気があっていますね。
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