全高1835mmと背の高いスーパーハイトワゴン軽自動車の中で、最も背の高いウェイクと、最も売れている軽自動車N-BOXをライバルとして、2017年にモデルチェンジされたスペーシアを比較します。
販売台数ではスペーシアがウェイクを大きく上回っていますが、燃費や室内スペース、エンジンパワーなどの実力はどうでしょうか?
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目次
ウェイクとスペーシアのスタイリングデザイン比較
↑ウェイク
ウェイクは背の高さが際立っています。アウトドア・レジャーが似合うスタイリングデザインです。華やか多彩なボディカラーを揃えているのも特徴です。
↑スペーシア
スペーシアのスタイリングデザインは「スーツケース」をモチーフとしていて、個性的で可愛いなどの評価を得ています。ベーシックでまとまりの良いデザインのN-BOXとうまく差別化できていると思います。
↑スペーシアカスタム
スペーシアにはカスタムもラインアップされています。ウェイクにはないラインアップです。スペーシアカスタムは、「レトロで可愛い」通常ボディとは違い、メッキを多用した大きなメッシュグリルの迫力のあるフロントフェイスになっています。
軽自動のカスタムモデルに共通したデザイントレンド通りといった感じですね。
しかし、ウェイクの対抗としてのスペーシアはこも「スペーシアギア」が最も有力になります。
ベースはスペーシアと全く同じですが、丸めのヘッドライトにルーフレールなどSUVの雰囲気を上手く演出していますよね。スペーシアには個性豊かな「3つの顔」がラインアップされていて、選択肢の幅が広いですね。
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ウェイクとスペーシアのボディサイズと室内スペース比較
ウェイクとスペーシアのボディサイズの比較です。
ウェイク | スペーシア | |
全長 | 3395mm | 3395mm |
全幅 | 1475mm | 1475mm |
全高 | 1835mm | 1785mm |
ホイールベース | 2455mm | 2460mm |
最低地上高 | 140mm | 150mm |
車重 | 990g | 850kg |
ウェイクの全高1835mmはスペーシアよりも50mmほど高くなっています。この全高はスーパーハイトワゴン軽自動車の中では一番高くなっています。
車重はこの背の高さがすべての原因ではありませんが、ウェイクはスペーシアよりも140kgも重くなっています。
あと、最低地上高がアウトドアでの使用が多いウェイクが140mmとスペーシアよりも10mm低くなっているのはちょっと気になります。
アウトドアで使用するなら、ハスラーの180mmとまではともかく、もう少し最低地上高が高い方がよいと思います。
次いで室内スペースの比較です。
ウェイク | スペーシア | |
室内長 | 2215mm | 2155mm |
室内幅 | 1345mm | 1345mm |
室内高 | 1455mm | 1410mm |
ボディサイズはウェイクが上回ります。特に室内の高さが1455mmと圧倒的です。
ただし、スペーシアの室内スペースが狭いわけではばく、軽自動車としては十分以上の広さが確保できているので、どちらを選んでも満足度はとても高いと思います。
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ラゲッジルームについては、荷物の積み下ろしに大事なのはフロアの高さです。ラゲッジルームのフロア高は低い方が楽に荷物の積み下ろしができます。
- ウェイク:595mm
- スペーシア:510mm
スペーシアは荷室のフロア高が510mmと圧倒的に低くなっています。アウトドアの重い荷物の積み下ろしはスペーシアの方がむいているということです。
ウェイクとスペーシア燃費比較
FFのJC08モード燃費です。
ウェイク | スペーシア | |
自然吸気 | 25.4km/L | 28.2-30.0km/L |
ターボ | 23.8km/L | 25.6km/L |
車重が重いウェイクはやはり燃費で不利ですね。
さらに、スペーシアはハイブリッドエンジンになります。ハイブリッドといっても、プリウスのようにモーターだけで走行することはできないマイルドハイブリッドです。
モーターだけで走行は出来ませんが、クリープ走行は可能ですし、エンジンを補助する役割でもあるので、燃費向上には大きく貢献していると思います。
ただ、これはあくまでもカタログ上での燃費です。実際の実燃費はJC08モード燃費の60-70%程度が多いといわれています。
実燃費は運転の仕方や走行条件によって大きく変わるので、参考程度にご覧ください。
ウェイクとスペーシアのエンジンパワー・加速性能の比較
まずは、自然吸気(NA)エンジンのスペック比較です。
ウェイク | スペーシア | |
最高出力 | 52ps/6800rpm | 52ps/6500rpm |
最大トルク | 6.1kgm/5200rpm | 6.1kgm/4000rpm |
ウェイクとスペーシアのエンジンスペックは全く一緒の数値となっています。
ただし、ウェイクはスペーシアよりも140kgほど重い車重になっているので、加速性能は間違いなくスペーシアが上です。
また、スペーシアはマイルドハイブリッドエンジンなので、モーターでエンジンの補助をしてくれます。基本的には燃費向上のためのモーターではありますが、多少は加速にも好影響を与えているとの口コミ評価も多く見られます。
さらに、最高出力や最大トルクが発生するエンジン回転数が、スペーシアの方が低くなっています。これは、少ないエンジン回転数で最大のパワーが引き出せるので、街中での取り扱いはスペーシアの方が上です。
次いで、ターボエンジンです。
ウェイク | スペーシア | |
最高出力 | 64ps/6400rpm | 64ps/6000rpm |
最大トルク | 9.4kgm/3200rpm | 10.0kgm/3000rpm |
ターボエンジンについては、最高出力は同じ数値ですが、最大トルクはスペーシアが上回っています。
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最大トルクは走り出しなどの加速に大きく影響する数値なので、スペーシアの方が加速性能は高くなっています。もちろんターボもスペーシアの方が軽量なので、これも加速には有利に働きます。
ただし、ターボエンジンに関しては、ウェイクでも大きな不満はないとの口コミ評価が多く見られるので、ウェイクを購入するならターボですね。
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ウェイクとスペーシアの乗り心地比較
乗り心地に関しては、数値で比較できないので、試乗や口コミでの評価を紹介します。
結論から言えば、スペーシアの乗り心地評価の方が高いです。
スペーシアの乗り心地に関する口コミを一部紹介します。
- 乗り心地はへたなコンパクトカーよりもよっぽど良い。シート位置のせいか腰痛にならないのが非常に良い。
- 動いた瞬間にしなやかで腰のある乗り心地の良さに驚いた。N-BOXは柔らかすぎる。
- 少し硬めだが乗り心地は良い。
- N-BOXよりもスペーシアの方がちょい硬めで好き。N-BOXは乗り心地は良いが柔らか過ぎて酔うかも。
- シートもいい。お尻・腰をしっかりサポートしてます。
- 街乗りユースがメインのクルマでありながら、サスセッティングが硬すぎる。この動力性能で飛ばす気になれないので、もっとソフトなセッティングにすべき。
スペーシアの乗り心地は硬めの乗り心地との評価ですが、不快感のない硬さで満足度は高いようです。柔らかい乗り心地だと酔いやすいとも言われているので、硬い乗り心地を好む方も多いようです。
ウェイクの乗り心地については、スペーシアよりも評価低めです。
- やや硬めだが、軽自動車と割引いて考えれば悪くない。
- 乗り心地は悪い。終始バスに乗っているみたい。道路の段差も、重心が高いせいで結構振られる。
- かなり硬い。道路の継ぎ目など、ハンドルと車体に伝わりすぎ。
- 乗り心地はちょっと硬め。前席はまだいいけど、後席はシーツクッション薄いので辛い。
ウェイクの乗り心地は間違いなく硬いです。その硬さは、スペーシアと違って不快な程のレベルなのでしょう。
購入を検討している方は、必ず試乗して乗り心地の確認をするほうが良さそうですね。ちゃんと後席の確認も忘れずにですね。
ウェイクとスペーシアの安全性能比較
ウェイクには「スマートアシストⅢ」、スペーシアには「スズキセーフティサポート」の安全装備が採用されています。
ウェイクには「ステレオカメラ」、スペーシアには「単眼カメラ&レーザーレーダー」が搭載されていて、機能として若干スペーシアが上です。
スペーシアの安全装備の機能
- 衝突被害軽減ブレーキ(車両・歩行者対応)
- 後退時ブレーキサポート
- 誤発進抑制機能(前方・後方対応)
- 車線逸脱警報機能
- ふらつき警報機能
- 標識認識機能
- ヘッドアップディスプレイ
- 先行車お知らせ機能
- ハイビームアシスト
ウェイクには「標識認識機能」や「ふらつき警報機能」はありません。スペーシアの標識認識機能は、「進入禁止」に対して警告を発するものです。
逆走は非常に危険です。高速道路などでの逆走事故は大きな事故に繋がるので重要な役割ですね。
また、両車ともにオプションではありますが、車庫入れなどの強い味方の「パノラマモニター」などのモニターでの運転支援も装備できるので、至れり尽くせりの装備を選ぶことが可能になっています。
⇒軽自動車のパーキングアシスト(アラウンドビュー・バックモニター)
⇒軽自動車の誤発進抑制機能を比較 踏み間違い事故を防ぐ!
ウェイクとスペーシアの価格比較
ウェイク | 価格 | スペーシア | 価格 |
D | 135万円 | G | 133万円 |
D SAⅢ | 141万円 | X | 146万円 |
L SAⅢ | 155万円 | カスタムGS | 157万円 |
L レジャーエディションSAⅢ | 159万円 | カスタムXS | 169万円 |
G ターボSAⅢ | 167万円 | カスタムXSターボ | 178万円 |
G ターボ レジャーエディションSAⅢ | 171万円 |
スペーシアはすべて予防安全装備つきの価格となっています。
スペーシアの標準ボディか、カスタムかによって、価格設定は変わるので、単純に価格比較は難しいです。
が、ターボエンジンを選ぼうとするとスペーシアはカスタムにしか設定がなく、ウェイクよりも価格は高くなります。
ウィエクとスペーシア比較のまとめ
燃費やエンジンパワー・加速感はスペーシアが上です。試乗・口コミでの乗り心地もスペーシアが非常に良い。
と、スペーシアが断然おすずめな感じになってしまいました。が、ウェイクの高い室内高やアウトドアな雰囲気など、ウェイクにも魅力はあります。スタイリングや雰囲気が気に入れば間違いなくおすすめです。
ただ、販売台数はスペーシアの圧勝状態です。この販売台数が人気実力を表しているような気がします。
⇒スペーシア/カスタム/ギアのグレード比較 装備と価格、エンジンで選ぶベストグレードは?
⇒ウェイクのグレード別の装備と価格を比較 ターボ、レジャーエディション必要?
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